明治村ミステリ園遊会

テーマパークが集客に苦戦しているそうです。そういえばわが愛知県には明治村という明治の建築を集めた博物館があります。モノがモノだけに集客が難しいのかと思いきや、最近はいろいろとイベントも組んでお客さんを集めているそうです。村長は小沢昭一ですしね。

そこではたと思いついたのが、明治村ミステリ園遊会。明治の建物を使ったミステリ劇の上演です。たとえば江戸川乱歩「怪人二十面相」。明智小五郎役と中村警部役のほかは一般募集した参加者、それらが明治の邸宅の大広間に集められる。広間の中央にはガラスケースに入った秘宝「オリエントの曙」。そして明智が「この中に二十面相がいます！」と喝破すると参加者からどよめきが。明智が続ける。「いくら変装の名人でも背の高さだけは誤魔化せません」とかなんとか言っているその瞬間、明かりが消えてケースの割れる音。続いて扉が閉まる音（本当は窓を破る音が欲しいけれど無理なので）と笑い声。全員が外へ出ると気球に乗った二十面相が手を振っている...なんてやってくれないか。もちろん二十面相役は何人か用意しておいて変幻自在に出現させればいいのではないでしょうか。

乱歩でなくても坂口安吾「安吾捕物帳」ならそのままできるし。そんときは結城新十郎役に若林豪、勝海舟には小沢昭一？を呼びたいですね。