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銀河帝国は必要か?

2019年09月15日 | 雑日
「銀河帝国は必要か? ロボットと人類の未来」(稲葉振一郎 ちくまプリマ―新書)を読む。
こんなタイトルですが、中身は「アシモフのロボットもの+ファウンデーションもの論」ですね。
AIの進化と人類のゲノム解析で、ヒトとロボットの境界が曖昧になり、
宇宙が人類の生きる場所ではないとしたら、
光速を越えられない移動手段・通信手段しかない現生人類にとって
「銀河帝国」は構築に値するモノなのか。

ちくまプリマ―新書はヤングアダルト向けのはずだけど、想定している読者層がいまいちわかりません。
が、少なくともアシモフの初期「ファウンデーション3部作」「鋼鉄都市」「裸の太陽」だけは読んでおく必要があるのでは。
「夜明けのロボット」以降は読まなくても、この本が教えてくれますので、だいたいの筋は分かります。

思い出せば「夜明けのロボット」が海外SFシリーズで出たとき、
はりきって読み始めたのはいいけれど、延々と会話が続いて途中で投げたなあ。
それと、第二ファウンデーションの場所をいままで勘違いしていたことも、この本が教えてくれました。
だけど、また挑戦してみようかな。
ついでに誤植報告。P84の最後の行「想像」は「創造」ですね。
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