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チラシの裏

捨てるもの捨てないもの

2022年02月16日 | 雑日
本棚に残してあるものを捨てていると、
こんなものを買っていたのか、と懐かしくなります。
「新潮」(1990年9月号)は特集「現代SFの冒険」。
バラードの書き下ろし「夢の積荷」を筆頭に、
カルヴィーノ、レム、ディック、コールダー、ウィリス、カードの短編を掲載、
大江健三郎と高橋源一郎の対談も。
大江健三郎が「治療塔」を岩波から出したのが1990年なので、
その年はメインストリームがSFを「ブンガク」と認めた年だったのでしょう。
短編を見つくろったのは解説を担当した巽孝之先生かな。
カードが一枚落ちる気がするんですが、R・コールダーは今なにしているんだろう? 
ポストサイバーパンクの新鋭と言われていたような。
「海燕」」(1994年4月号)は、今はなき福武書店から発行。
特集は「21世紀の小説へ」で、
二階堂黎人先生の「21世紀のミステリーに向けて」という評論が載っていました。
結語で「月の上での密室殺人」
「ワープロ(ママ)空間場でのロケットによるアリバイ崩し」
「サイボーグとアンドロイドの一人二役」などと書かれております。
たぶん「ワープ」と書こうとして「ワープロ」と変換してしまったのでしょう、きっと。

「7つの黄金郷 7巻」(山本鈴美香)を発掘して読みふける。
十代の頃に読んで衝撃を受けました。
特に第三部は、絵柄が少女マンガから大人向けの絵柄に変わっており、
今読んでも十分感動できる。
「ひっくりかえったおもちゃ箱」と続編「H2O! 前代未聞!!」も
十代の頃の人生指南書として何度も読みました。
「白蘭青風」と「愛の黄金率」も買ったはずなんだけどなあ。
あと「微笑」に連載されていたスピリチュアル系の作品も総集編がどこかにあるはず。
精神世界へ行ってしまわれたのが残念、
「7つの黄金郷」は最後まで描いてほしかった。
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