コーヒー屋さんのマスター日記

自家焙煎コーヒー専門店での出来事やマスターの趣味・生活日記

一杯のコーヒーから

2007-11-27 18:40:22 | 日記
常連さんのブログを読んでいると、
その常連さんのお店のお客様が書かれた小説が、
今度、ドラマ化されるという記事があった。

何となく、その時、頭に過ぎったのは、
推理小説作家の森村誠一先生。
独立前に勤めていたコーヒー専門店の一店舗の
お客様として来店されていた。
いつも飲まれていたのは、
トルココーヒー(ターキッシュコーヒー)
コーヒーがとても好きだとおっしゃっていた。

カウンターでコーヒーを点てていた私は、
よく可愛がって頂いた(勝手に自分が思っていたのかも?)。
一見、神経質そうに見受けられるのだが、
実はとても優しく、また思慮深い方だった。
当時20歳代後半の私の話にも真剣に耳を貸し、
屈託のない笑顔で接して頂いた。

時には、執筆エピソードを聞かせて頂いた。
一度、いつも持ち歩いているという
カセットレコーダの録音を聴かせて頂いたことも・・
外出時に思い立つと録音して、
その後、自宅に戻った時に文章にするそうだ。

お元気で執筆されているのかなと
懐かしく思い出し、先生のHPを検索してみた。
お忙しく、何誌かに連載をされている。
たぶん、私の事など忘れられているとは思うが、
お元気で執筆されているようで安心した。

25年もコーヒー屋をしていて、
色々な方に巡り会うことができた。
たった一杯のコーヒーが出会いをもたらしてくれる。
(ちょっとかっこつけ過ぎかな?)