[↑ 雑誌「TIME」(2023.5.22・29)… (TBS NEWS DIG)《「日本を軍事大国に変えようとしている」との見出しは政府の申し入れのあと、変更》(https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/481736?display=1)] (2023年09月17日[日])
これもまた、10月下旬になってしまって、「6月ジャーナリズム」「8月ジャーナリズム」を語る…。アベ様とカースーオジサンによって敷かれた、そして、キシダメ政権によっても、いまも続く《メディアコントロール》下…そのジャーナリズムの重要性。最「低」裁を頂点とした司法も役立たずで、三権分立は何処に?
『●《どんな政権であろうと、新聞は権力監視の役割を放棄してはならない》
(東京新聞社説)…下足番新聞やアベ様広報紙に言っても詮無いこと』
『●《「現実離れしている」と叱責…マンネリ化が指摘》? でも、《戦争の
悲惨さと平和の大切さを伝え続ける意味は増している》<ぎろんの森>』
『●軍事国家となり軍事費を《増やせば日本が守れるというのは幻想》…
社説「関東防空大演習を嗤ふ」での桐生悠々の予見・予言に学ぶべきこと』
《新聞が言わなくなった先にあるのは、内外で多大な犠牲者を出した戦争であり、それが歴史の教訓》、《悠々の批判の矛先は、政府や軍部にとどまらず、権力におもねる新聞にも向けられていました》、《新聞を「輿論(よろん)を代表せずして、政府の提灯(ちょうちん)を持っているだけである」「今日の新聞は全然その存在理由を失いつつある」と批判》、《新聞は権力におもねらず、読者の期待に応えているか、常に自問自答する必要を感じざるを得ません》、《「言いたいこと」ではなく、権力者に対して「言わねばならないこと」を言い続けることが新聞など言論の役割》、《悠々が残した一連の言論は、権力と向き合う覚悟を、現代に生きる私たちにも問うています》。
2023年9月10日の東京新聞の【<社説>週のはじめに考える 桐生悠々が問う覚悟】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/276435?rct=editorial)によると、《きょう10日は、反戦、反軍の記者、桐生悠々=写真=が1941(昭和16)年、太平洋戦争の開戦直前に亡くなった命日です。今年で生誕150年。明治から大正、戦前の昭和にかけて藩閥政治家や官僚、軍部の横暴を痛烈に批判し続けた報道姿勢は今も、言論にたずさわる者のお手本です》。
『●政権交代の意義が完全に消えた日』
《▼「听う」は口を大きく開けてわらうことで、「莞う」は感じよく
ほほえむこと、「嗤う」はあざけりわらうことだ。軍国主義が台頭し、
言論弾圧が厳しさを増していた一九三三年、軍の空襲への備えを
嗤った新聞人がいた▼その人、桐生悠々が書いた
「関東防空大演習を嗤ふ」は日本の新聞史上、特筆すべき名論説
として、記憶される。首都上空で敵機を迎え撃つ作戦など滑稽極まる。
数機撃ち漏らせば、木造家屋の多い東京は炎上すると、彼は書いた
▼<阿鼻叫喚(あびきょうかん)の一大修羅場を演じ、
関東地方大震災当時と同様の惨状を呈するだらう…しかも、
かうした空撃は幾たびも繰返へされる可能性がある>。
この指摘が現実のものとなり、大空襲で東京の下町が壊滅、
十万の犠牲者を出したのは、四五年三月十日のことだ》
『●自公支持者を「嗤う」、あれで「採決」「可決」!?:
自公支持者も「听う」ことが出来なくなる日は近い』
「先の『読売』や『産経』、『アベ様の犬HK』などの
「アベ様の広報機関」とは違う、『東京新聞』の新聞人の矜持を
示す社説をご覧ください。2番目の記事の、つまり、
《桐生悠々の言葉。…「言いたい事」と「言わねばならない事」は
区別すべきだとし「言いたい事を言うのは権利の行使」だが、
「言わねばならない事を言うのは義務の履行」で「多くの場合、
犠牲を伴う」と書き残している》
……の部分を受け、社説の末尾には、《憲法を再び国民の手に
取り戻すまで、「言わねばならないこと」を言い続ける責任を
自らに課したい。それは私たちの新聞にとって
「権利の行使」ではなく「義務の履行」だからである》と
〆ています」
『●阿部岳記者「桐生悠々は訓練よりも
「実戦が、将来決してあってはならない」ことを訴えた…先見の明は…」』
「《桐生悠々は訓練よりも「実戦が、将来決してあってはならない」ことを
訴えた。…先見の明は、その後の空襲被害が証明している》訳です。
壊憲が進み、戦争できる国、戦争したい国へとひた走るニッポン。
ジャーナリズムの劣化もそれに拍車をかける」
『●Jアラート狂想曲: 「かつて関東上空での防空演習を
嗤った桐生悠々なら何と評するでしょうか」』
《北朝鮮が弾道ミサイル発射を繰り返し、国内では避難訓練も
行われています。かつて関東上空での防空演習を嗤(わら)った
桐生悠々なら何と評するでしょうか》
『●阿部岳さん、《基地問題への見解の違いも…
デマで攻撃された因縁も関係ない。今回は…産経の側に立つ》』
「東京新聞の社説【週のはじめに考える 権力と向き合う覚悟】…
によると、《◆全米の新聞、一斉に社説…◆言論の自由への危機感
…◆桐生悠々の奮闘を偲ぶ…あす九月十日は、四一年に亡くなった
悠々を偲(しの)ぶ命日です。百年という時を隔て、また日米という
太平洋を挟んだ国で同じように、新聞が連帯して時の政権に毅然(きぜん)
と向き合ったことは、民主主義社会の中で新聞が果たすべき使命を
あらためて教えてくれます。私たちは今、政権に批判的な新聞との
対決姿勢を強める安倍晋三政権と向き合います。悠々ら先輩記者や
米国の新聞社で働く仲間たちの奮闘は、私たちを奮い立たせ、
権力と向き合う覚悟を問い掛けているのです》。
《権力と向き合う覚悟》…無しなニッポンのマスコミではなかろうか…」
『●東京新聞《桐生悠々…にとって一連の言論は、
犠牲も覚悟の上で、言うべきことを言う義務の履行だった》』
「《「言いたいことを言うのは、権利の行使」だが
「言わねばならないことを言うのは、義務の履行」であり、
「義務の履行は、多くの場合、犠牲を伴う」》と。《桐生悠々…に
とって一連の言論は、犠牲も覚悟の上で、言うべきことを言う
義務の履行だった》。この度、アノ高市早苗氏が総務相に復活。
アベ様の政で〝唯一うまく行っている〟メディアコントロールの下、
《権力と向き合う覚悟》がマスメディアにはあるのだろうか?
《義務の履行》を果たしているか?」
『●《国会を開かなければ、それもできない。これを政治空白と言わず
して、何と言う。…国権の最高機関である国会の軽視も甚だしい》…』
『●「自民党総裁選を嗤(わら)う」新聞求む…《明治から大正、戦前期の
昭和まで、藩閥政治家や官僚、軍部の横暴を筆鋒鋭く批判し続けました》』
『●武田砂鉄さん《忘却に加担するのか、しっかり掘り返して問うのか、
メディアが問われている。またいつもの感じでやっているの…》』
『●桐生悠々に《ちなんだ社説の掲載に至ったのも、どんな政権であろうと、
新聞は権力監視の役割を放棄してはならないという決意を》読者に』
《社説「桐生悠々を偲(しの)んで」…。安倍、菅両政権の九年近くの
間、独善的な政治運営が続き、政治は私たちの望む、あるべき方向とは
全く違う道を進んでしまいました。でも、それを止める力が新聞には
まだある、義務を履行せずしてどうするのか、と読者の皆さんに
教えられた思いです。きのう始まった自民党総裁選後には衆院選が
あります。どんな政権ができようとも、私たちは
「言わねばならないこと」を堂々と言う新聞でありたいと考えます》
『●《どんな政権であろうと、新聞は権力監視の役割を放棄してはならない》
(東京新聞社説)…下足番新聞やアベ様広報紙に言っても詮無いこと』
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/276435?rct=editorial】
<社説>週のはじめに考える 桐生悠々が問う覚悟
2023年9月10日 07時21分
きょう10日は、反戦、反軍の記者、桐生悠々=写真=が1941(昭和16)年、太平洋戦争の開戦直前に亡くなった命日です。今年で生誕150年。明治から大正、戦前の昭和にかけて藩閥政治家や官僚、軍部の横暴を痛烈に批判し続けた報道姿勢は今も、言論にたずさわる者のお手本です。
◇
本紙読者にはすっかりおなじみだと思いますが、桐生悠々について、おさらいをしてみます。
悠々は、本紙を発行する中日新聞社の前身の一つ「新愛知」新聞や長野県の「信濃毎日新聞」などで編集、論説の総責任者である主筆を務めた言論人です。
新愛知時代の18(大正7)年に起きた米騒動では、米価暴騰という政府の無策を、新聞に責任転嫁して騒動の報道を禁じた寺内正毅内閣を厳しく批判。社説「新聞紙の食糧攻め 起(た)てよ全国の新聞紙!」の筆を執り、内閣打倒、言論擁護運動の先頭に立って寺内内閣を総辞職に追い込みました。
信毎時代の33(昭和8)年の論説「関東防空大演習を嗤(わら)ふ」では敵機を東京上空で迎え撃つ想定の無意味さを指摘します。日本全国が焦土と化した歴史を振り返れば正鵠(せいこく)を射る内容でした。
しかし、在郷軍人会の抵抗に新聞社が抗しきれず、悠々は信州を離れて新愛知時代に住んでいた今の名古屋市守山区に戻り、34(同9)年から個人誌「他山の石」を発行して言論活動を続けます。
◆軍部台頭を厳しく批判
新聞社を辞めても、悠々の筆鋒(ひっぽう)(筆の勢い)が衰えることはありませんでした。他山の石は厳しい検閲で、しばしば発売禁止や削除の処分を受けながらも、軍部の台頭を厳しく批判し続けます。
例えば36(同11)年、旧陸軍の青年将校ら反乱部隊が首相官邸などを襲撃。当時の高橋是清蔵相らを殺害し、軍部の影響力が強まる契機となった二・二六事件です。
悠々は「だから、言ったではないか」との書き出しで「五・一五事件の犯人に対して一部国民が余りに盲目(もうもく)的、雷同的の讃辞(さんじ)を呈すれば、これが模倣を防ぎ能(あた)わないと」「軍部よ、今目ざめたる国民の声を聞け。今度こそ、国民は断じて彼等(かれら)の罪を看過しないであろう」と断罪しました。
しかし、その後の歴史を見ると悠々の警告むなしく、日本は破滅的な戦争へと突き進みます。
悠々は米国との戦争を避けるべきだと考えていました。他山の石ではニューヨーク・タイムズなどで編集者を務めたE・J・ヤング氏の著作を紹介し、米国とは「日本が今これを敵として戦うことは無謀の極(きわみ)であって」「倍旧の友情を温めるのが賢策である」と記しています。
日米の国力差はもちろん、当時の中国大陸や旧ソ連、さらに欧州にまで視野を広げて、国際情勢を冷静に見ていたのです。
こうした分析力は、海外の文献を丹念に読み込むことで磨かれていきます。悠々は名古屋で洋書を取り扱う丸善で当時、大学教授らをしのぐ最大の顧客でした。
悠々の批判の矛先は、政府や軍部にとどまらず、権力におもねる新聞にも向けられていました。
他山の石では当時の新聞を「輿論(よろん)を代表せずして、政府の提灯(ちょうちん)を持っているだけである」「今日の新聞は全然その存在理由を失いつつある」と批判しています。
今、新聞にたずさわる私たちにも耳の痛い指摘です。新聞は権力におもねらず、読者の期待に応えているか、常に自問自答する必要を感じざるを得ません。
◆言わねばならないこと
悠々は「言いたいこと」と「言わねばならないこと」とを明確に区別すべきだと考えていました。
「言いたいことを言うのは、権利の行使」だが、「言わねばならないことを言うのは、義務の履行」であり、「義務の履行は、多くの場合、犠牲を伴う」と、他山の石に書き残しています。
「言いたいこと」ではなく、権力者に対して「言わねばならないこと」を言い続けることが新聞など言論の役割なのです。
新聞が言わなくなった先にあるのは、内外で多大な犠牲者を出した戦争であり、それが歴史の教訓です。当時とは状況が違うとはいえ、岸田文雄内閣が進める防衛力の抜本的強化が、かつての軍備増強に重なります。
<蟋蟀(こおろぎ)は鳴き続けたり嵐の夜>
悠々が遺(のこ)した句です。もし今が再び<嵐の夜>であるならば、私たち新聞は<蟋蟀>のように鳴き続けなければなりません。
悠々が残した一連の言論は、権力と向き合う覚悟を、現代に生きる私たちにも問うています。
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[※ 「国葬反対」(週刊金曜日 1388号、2022年08月05日・12日合併号) ↑]/
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(2022年08月16日[火])
アベ様が票の差配をするほど、統一協会とズブズブヅボヅボなので、自民党にそれ (真相解明) を期待しても無理というものです。アレから、何週間も経つのに、《関係隠蔽》ばかり。《再発防止策を講じる》なんて全くやる気がないし、自公お維コミにはそれは無理です。キシダメ首相の改造内閣の面子や自民党役員の面子を見れば明らか。《各議員が旧統一教会との関係や接点を持っているか否かが、起用の基準》になったはずが、なんですかアリャァ? 杉田水脈氏が総務政務官に、また、萩生田光一氏が政調会長に…などがその典型例。《接点を持って》いない自民党議員で組閣できないのです。自民党役員人事が出来ないのです。それほどヅボヅボ。自由民主ツボ党な訳です。
東京新聞のコラム【<ぎろんの森>関係隠蔽でなく真相解明を】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/194707?rct=discussion)によると、《ただ、本当に必要なことは旧統一教会との関係や接点を覆い隠すことではなく、自民党の政策決定や政権運営にどのような影響があったのか、真相を解明して再発防止策を講じることです》。
(リテラ)《このように安倍氏の一存で統一教会の組織票の差配が決まっていたとすれば…》…もはや開いた口が塞がらないよ。どこまでズブズブヅボヅボだったのか。民主主義の根幹《選挙のルール》を破壊。血税を使った国葬など許される訳がない。生前のアベ様や自民党議員が何をやっていたのか、国会で議論して、その真相を白日の下に曝すべき。「輿論」(公論)にすべき。それでも、「1/4」の支持者の皆さんは自民党に投票するのか、という話。選挙に行かないことで間接的に自公を支持する「2/4」の方、目覚めてほしいよ。
《黒い噂が立つカルト宗教にまで手を借りる》《宗教を隠れ蓑にし、日本人を騙して、国民の財産や女性を強奪している犯罪集団な。そして、その教えも反日だ。サタンの国の日本人は、過去の罪の清算をしろという》そんな統一協会…(リテラ)《このように安倍氏の一存で統一教会の組織票の差配が決まっていたとすれば…》…もはや開いた口が塞がらないでしょ? 何なの一体、この構図は!?、真の右翼の皆さん、保守の皆さん? 恥ずかしくないのかね?
さて、統一協会"王国"の国葬が開かれたようなので(https://mobile.twitter.com/cult_and_fraud/status/1557900649479622657)、もう国葬は十分ですよね。ニッポンでの国葬に断固反対します。
鈴木エイト氏のつぶやき:
――――――――――――――――――――――――――――
【https://twitter.com/cult_and_fraud/status/1557900649479622657】
鈴木エイト ジャーナリスト/作家/物書き@cult_and_fraud
韓国ソウル蚕室ロッテホテルで開催中の統一教会系UPFによる『Summit 2022 & Leadership Conference』において安倍晋三元首相への追悼献花式
……
#安倍晋三 #統一教会 #山上徹也 #鈴木エイト #UPF #韓鶴子 #尹鍈鎬 #文鮮明
午前10:23 2022年8月12日
――――――――――――――――――――――――――――
『●「統一協会、暴力団、日本会議に神道議員連盟…どうするの」と
ヤジり返して、アベ様にそれらの真偽を確認してもらうべきだった』
『●あとの祭り…《故人の過大評価、美化・神格化…「安倍元首相の悲願は
憲法改正」「憲法改正が安倍元首相の夢だった」》の垂れ流し…』
『●《二〇二一年時点で民主主義国は八十九で、権威主義国は九十。世界人口
の七割の約五十四億人が権威主義下で暮ら》す…91国目に堕ちる?』
『●《私は意見を言いません、強いものの近くにいたいのです、という宣言
に、音楽業界の偉い人がすり寄っているという光景は、あまりに…》』
『●前川喜平さん《「暴力と言論」…言論の衰退と暴力の増長の悪循環を
止めるには言論を立て直すしかない。だから今言論が委縮してはいけない》』
『●《メディアコントロール》という置き土産 … 《新聞・テレビはこの
宗教団体の名前を報じていないが、ネット上では「統一教会」…》』
『●《彼のしたこと、しようとしてきたことはただただカネ儲け、戦争が
できる国への道づくりだった》…それを支持する「1/4」と「2/4」』
『●《「民主主義への挑戦・冒涜」という点で言えば、それこそ安倍政権の
8年とは、まさに民主主義への挑戦と冒涜、否定の連続であった》』
『●《元首相の死によってすべての疑惑を闇に葬り去るどころか、安倍氏を
神格化しようとしている》…「民主主義を断固として〝破壊〟する決意」』
『●「不気味な兆候」は既に現実になっている…《まさに言論の砦たる
メディアとメディア人の役割が問われています》(青木理さん)』
『●《少数意見を尊重し、歩調を合わせようと努めて議論を重ね、成り
立ってきた戦後民主主義ではないか。それを「聞かない」とは。…》』
『●《メディアコントロール》は続いている…《だからといって、政治》と
統一協会の《関係について徹底追及がおこなわれているわけではない》』
『●武田砂鉄さん《繰り返し問題視されてきた団体…付き合いが深い議員…。
再発防止のためにも、宗教と政治の関係を洗い出すのが必要不可欠》』
『●つまり、アベ様は《堂々と、司法の場でも違法性が指摘されている》
統一協会の《実質トップの名前を自ら挙げ、敬意を表したのである》』
『●キシダメ首相は「民主主義を断固守る」ために国葬を行うというが、
(政界地獄耳)《よほど民主主義を逸脱し独裁的ではないのか》?』
『●統一協会名称変更問題…《実体が変わらないのに、名称を変えることは
できない》はずなのに、《あり得ない》ことがなぜ可能になったの?』
『●元文科相からして、統一協会とズブズブだったのではないのか? 反面
教師として、文科省道徳教育教材『わたしたちの道徳』に載せては?』
『●伊達忠一前参議院議長が元総理に統一協会票を依頼したと驚きの証言…
《今回…安倍さんは…。『井上(義行氏)をアレ(支援)するんだ』…》』
『●汚染責任者アベ様という壺の蓋が割れた瞬間に、自民党“統一協会汚染”
物質が壺から噴出…衆参院議長、防衛相、文科相、国家公安委員長…』
『●《暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団または
個人》=統一協会…《自民党が大っぴらに反社とつながっていることに》』
『●茂木敏充幹事長、統一協会と「党としては一切関係がない」…《その
爛れた関係が岸信夫防衛相や二之湯智国家公安委員長、末松信介文科相…》』
『●《法外な寄付を集め、家庭を崩壊させるような活動が問題に…次々と関与が
判明する自民党こそ、教団との関係を国会の場で丁寧に説明すべき》』
『●《このように安倍氏の一存で統一教会の組織票の差配が決まっていたと
すれば…》…もはや開いた口が塞がらないよ。どこまでズブズブだったの?』
『●安田菜津紀さん《安倍政権とは何だったのか…「強きにすり寄り、
弱きをへし折る政権」…「引き継がれた『膿』を出し切るのはこれから」》』
『●統一協会汚染議員一掃…《支持者こそが提言しなければならない善後策
…あれだけ奉り続けた…元首相が、彼らのせいで殺されたのだから》』
『●斎藤貴男さん《安倍政治の最大の罪は、民主主義を完全に形骸化し、
日本社会を根底から腐らせたこと…》《ネポティズム》《冷笑主義の蔓延》』
『●《〈関連団体とは存じ上げませんでした〉…「統一教会の何が問題
なのか正確に承知していません」…しらじらしいにも程がある》お維』
『●悍ましい構図…さらには、アベ様が票の差配までするほどズブズブ
ヅボヅボだった訳ですが、そんな自民党に投票するとはねぇ…』
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/194707?rct=discussion】
<ぎろんの森>関係隠蔽でなく真相解明を
2022年8月9日 07時11分
岸田文雄首相が十日に内閣改造・自民党役員人事を行います。一連の人事は当初、九月前半に行われる見通しでしたが、首相は前倒しについて緊迫する台湾情勢への対応などを挙げ「早く新しい体制をスタートさせなければならない」としています。
七月の参院選後、賛否が分かれる中で安倍晋三元首相の国葬を閣議決定したことや、悪質商法などの不法行為を行ってきた旧統一教会(現在の世界平和統一家庭連合)と自民党議員との接点が次々と明らかになったことで内閣支持率が急落したため、人事を刷新してイメージ回復を図る狙いもあるのでしょう。
内外の課題は山積していますし、国会議員を退いても民間人として職にとどまる閣僚もいますから、早急に人事を断行して体制を整える必要性は理解します。
今回の人事では、各議員が旧統一教会との関係や接点を持っているか否かが、起用の基準になる見通しです。
本紙には読者から「自民党は旧統一教会との関係をさかのぼって総括すべきだ」「不法行為を行う宗教団体と政治家が堂々とつながっていることに暗澹(あんたん)たる気持ちだ」との意見が多数届いています。
かつて「リクルート事件」では未公開株を受け取った議員はしばらく、閣僚や自民党役員などに起用されない時期がありました。今回の人事でも、旧統一教会と関係や接点がある議員を要職に起用しないのは当然でしょう。
ただ、本当に必要なことは旧統一教会との関係や接点を覆い隠すことではなく、自民党の政策決定や政権運営にどのような影響があったのか、真相を解明して再発防止策を講じることです。
例えば、夫婦別姓反対など自民党のいわゆる「保守的」な政策に、旧統一教会の影響はなかったのか。旧名称「世界基督教統一神霊協会」から現在の教団名称への変更を文化庁が認めた際、特定の政治家の影響力は働かなかったのか、などです。
旧統一教会と政治家との関係や国葬の問題は、国政調査権を有する国会が審議・調査すべきなのに、岸田政権は応じず、臨時国会を会期三日で終わらせてしまいました。
人事が関係の隠蔽(いんぺい)であってはなりません。速やかに国会を召集して真相を解明するよう重ねて求めます。 (と)
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[※ 「自民党と旧統一教会の闇」(週刊金曜日 1386号、2022年07月22日) ↑] (2022年08月01日[月])
衝撃的。(リテラ)《このように安倍氏の一存で統一教会の組織票の差配が決まっていたとすれば…》…もはや開いた口が塞がらないよ。どこまでズブズブだったのか。民主主義の根幹《選挙のルール》を破壊。血税を使った国葬など許される訳がない。生前のアベ様や自民党議員が何をやっていたのか、国会で議論して、その真相を白日の下に曝すべき。「輿論」(公論)にすべき。それでも、投票するのか、という話。
選挙に行かないことで間接的に自公を支持する「2/4」の方、目覚めてほしいよ。
週刊朝日のコラム【室井佑月「民主主義の正しさ」】(https://dot.asahi.com/wa/2022072700010.html)によると、《その上で、あたしたちの代弁者たる政治家や、政治のあり方も変わってほしい。あたしたちの情報源であるメディアのあり方も、忖度ばかりの方向から変わってほしい。…大切な民主主義の大切な選挙。選挙で選ばれ当選する政治家にとって、票は大事で、それを堅持できる団体を重宝するのは理解できる。しかし、黒い噂が立つカルト宗教にまで手を借りるのはいけないことだと、誰もがわかるだろう。票集めや街頭演説での動員を、そういったところに頼むということがどれほど恐ろしいことであるか。また政治家との付き合いが宗教を広めるための宣伝として使われ、さらなる被害者を生み出してしまう》。
国葬で「民主主義を断固として守る」なんて言ってますものねぇ…。唖然とします。
日刊ゲンダイのコラム【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」/その気持ち、わかるぅ~! 岸田さんが突然目覚めないかと夢を見てしまう】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/308966)によると、《「岸田さん突然目覚めて検察動かしてくれないかな」(中野昌宏・青山学院大学教授)…あれほど韓国に拳を振り上げていた清和会の人たちが、韓国の宗教、旧統一とズブズブだった。宗教というか、宗教を隠れ蓑にし、日本人を騙して、国民の財産や女性を強奪している犯罪集団な。そして、その教えも反日だ。サタンの国の日本人は、過去の罪の清算をしろという。つまり、清和会の政治家たちも、自分らの支持者を騙してたってわけよ。そりゃあ、反社の詐欺集団とも気が合うべ。このことは、知ってる人は知っていた。もちろん、中野先生も、メディア業界にいるあたしも知っていた。しかし、清和会の圧力なのか、そのことがメディアで取り扱われることはほぼなかった。そして、中野先生がTwitterでついその真実をつぶやくと、清和会のゲッベルスとあだ名される世耕参議院幹事長が、速攻で訴えてきた。嫌がらせだな。さすが、ゲッベルス(あ、褒めてません)! こんな恐ろしい恫喝を見せられたら、みんな萎縮するじゃん。お仲間には地上波の「電波を止める」と恫喝する美女(怖いから、褒めときます)もおるんだし。そんな人らとおれば、岸田さんはまともに見える。ちょっと夢見てしまうんだよな。》
《黒い噂が立つカルト宗教にまで手を借りる》《宗教を隠れ蓑にし、日本人を騙して、国民の財産や女性を強奪している犯罪集団な。そして、その教えも反日だ。サタンの国の日本人は、過去の罪の清算をしろという》そんな統一協会…(リテラ)《このように安倍氏の一存で統一教会の組織票の差配が決まっていたとすれば…》…もはや開いた口が塞がらないでしょ? 何なの一体、この構図は!?、真の右翼の皆さん、保守の皆さん?
そんなアベ様を国葬だって!? キシダメ首相、《国葬は民主主義の破壊》です。
日刊ゲンダイのコラム【金子勝の「天下の逆襲」/民主主義の破壊「国葬」でアベノミクス批判は封じ込められない】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/308826)によると、《岸田政権は銃撃された安倍元首相の「国葬儀」を9月27日に日本武道館で行うと閣議決定した。全額国費負担、つまり血税で賄うことも決まった。岸田首相は銃撃事件を「民主主義への挑戦」と言うが、国葬は民主主義の破壊である》。
同紙のコラム【立岩陽一郎 ファクトチェック・ニッポン!/ファクトを積み重ねた上での議論がなければ民主主義は形骸化する】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/308843)によれば、《そして、今私たちが世論と言う場合、もう少し深い内容を含んでいる。それは、元来「輿論」と書いたヨロンだった。この「輿論」こそが、英語でpublic opinionと書かれる、いわば公論だ。それは公開議論された意見を意味したという。そこで私たちは気づく。この国葬にしろ、旧統一教会と政治との関係にせよ、そこに「輿論」が欠如していることを。人々の感情の発露はあっても、公開議論された意見がない》。
『●「統一協会、暴力団、日本会議に神道議員連盟…どうするの」と
ヤジり返して、アベ様にそれらの真偽を確認してもらうべきだった』
『●あとの祭り…《故人の過大評価、美化・神格化…「安倍元首相の悲願は
憲法改正」「憲法改正が安倍元首相の夢だった」》の垂れ流し…』
『●《二〇二一年時点で民主主義国は八十九で、権威主義国は九十。世界人口
の七割の約五十四億人が権威主義下で暮ら》す…91国目に堕ちる?』
『●《私は意見を言いません、強いものの近くにいたいのです、という宣言
に、音楽業界の偉い人がすり寄っているという光景は、あまりに…》』
『●前川喜平さん《「暴力と言論」…言論の衰退と暴力の増長の悪循環を
止めるには言論を立て直すしかない。だから今言論が委縮してはいけない》』
『●《メディアコントロール》という置き土産 … 《新聞・テレビはこの
宗教団体の名前を報じていないが、ネット上では「統一教会」…》』
『●《彼のしたこと、しようとしてきたことはただただカネ儲け、戦争が
できる国への道づくりだった》…それを支持する「1/4」と「2/4」』
『●《「民主主義への挑戦・冒涜」という点で言えば、それこそ安倍政権の
8年とは、まさに民主主義への挑戦と冒涜、否定の連続であった》』
『●《元首相の死によってすべての疑惑を闇に葬り去るどころか、安倍氏を
神格化しようとしている》…「民主主義を断固として〝破壊〟する決意」』
『●「不気味な兆候」は既に現実になっている…《まさに言論の砦たる
メディアとメディア人の役割が問われています》(青木理さん)』
『●《少数意見を尊重し、歩調を合わせようと努めて議論を重ね、成り
立ってきた戦後民主主義ではないか。それを「聞かない」とは。…》』
『●《メディアコントロール》は続いている…《だからといって、政治》と
統一協会の《関係について徹底追及がおこなわれているわけではない》』
『●武田砂鉄さん《繰り返し問題視されてきた団体…付き合いが深い議員…。
再発防止のためにも、宗教と政治の関係を洗い出すのが必要不可欠》』
『●つまり、アベ様は《堂々と、司法の場でも違法性が指摘されている》
統一協会の《実質トップの名前を自ら挙げ、敬意を表したのである》』
『●キシダメ首相は「民主主義を断固守る」ために国葬を行うというが、
(政界地獄耳)《よほど民主主義を逸脱し独裁的ではないのか》?』
『●統一協会名称変更問題…《実体が変わらないのに、名称を変えることは
できない》はずなのに、《あり得ない》ことがなぜ可能になったの?』
『●元文科相からして、統一協会とズブズブだったのではないのか? 反面
教師として、文科省道徳教育教材『わたしたちの道徳』に載せては?』
『●伊達忠一前参議院議長が元総理に統一協会票を依頼したと驚きの証言…
《今回…安倍さんは…。『井上(義行氏)をアレ(支援)するんだ』…》』
『●汚染責任者アベ様という壺の蓋が割れた瞬間に、自民党“統一協会汚染”
物質が壺から噴出…衆参院議長、防衛相、文科相、国家公安委員長…』
『●《暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団または
個人》=統一協会…《自民党が大っぴらに反社とつながっていることに》』
『●茂木敏充幹事長、統一協会と「党としては一切関係がない」…《その
爛れた関係が岸信夫防衛相や二之湯智国家公安委員長、末松信介文科相…》』
『●《法外な寄付を集め、家庭を崩壊させるような活動が問題に…次々と関与が
判明する自民党こそ、教団との関係を国会の場で丁寧に説明すべき》』
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/308826】
金子勝 立教大学大学院特任教授
1952年6月、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。法政大学経済学部教授、慶應義塾大学経済学部教授などを経て現職。慶応義塾大学名誉教授。文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」などにレギュラー出演中。近著「平成経済 衰退の本質」など著書多数。新聞、雑誌、ネットメディアにも多数寄稿している。
金子勝の「天下の逆襲」
民主主義の破壊「国葬」でアベノミクス批判は封じ込められない
公開日:2022/07/27 06:00 更新日:2022/07/27 06:00
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(政治的な悪用がプンプンする(写真は、安倍元首相の通夜)
/(C)日刊ゲンダイ)
岸田政権は銃撃された安倍元首相の「国葬儀」を9月27日に日本武道館で行うと閣議決定した。全額国費負担、つまり血税で賄うことも決まった。岸田首相は銃撃事件を「民主主義への挑戦」と言うが、国葬は民主主義の破壊である。
まず、法的根拠が乏しい。戦前は国葬令があったが、1947年に失効した。岸田は国の儀式は内閣府が行う事務だと定めた内閣府設置法を根拠としているが、所管事項に国葬は書かれていない。従って、規定も基準もない。野党が反対するのは当然だ。
安倍は閣議決定で集団的自衛権の行使を容認し、野党が繰り返し求めても臨時国会を開かず、モリカケ桜事件では山ほど嘘をつき、公文書改ざんをめぐっては死者まで出た。にもかかわらず、国民の税金を投じて弔う。国会で何ら議論せず、閣議決定で強行するのは民主主義に反している。山際経済再生相が参院選で「野党の話を政府は聞かない」と口を滑らせた通りになっている。
この間、岸田は、国会審議なしに執行できる今年度予算の予備費を含む5.5兆円を使って「インフレ対策」をやっているが、これもまた憲法上の財政民主主義を踏みにじっている。何よりも悪質なのは国葬のタイミングだ。
9、10月は、もはや何度目かわからない値上げラッシュに見舞われる。急速な景気後退により、世界で日本が真っ先にスタグフレーション化する恐れがある。FRB(米連邦準備制度理事会)は今週のFOMC(連邦公開市場委員会)に続き、9月の会合でも利上げに動く公算が大きい。かたや金融緩和に固執してきた日銀の黒田総裁は打つ手なしで金利を全く引き上げられず、円売りがさらに加速する可能性がある。
まさにその時、メディアは国葬一色となり、アベノミクスが経済危機の最大要因であるという事実は覆い隠されることになる。国葬は安倍の負の遺産であるアベノミクスへの批判を封じるため。政治的悪用のにおいがプンプンする。
この物価上昇は一過性ではない。ウクライナ戦争は終わらないし、新型コロナウイルスの感染拡大の波は何度も襲ってくる。資源や食料の高騰は収まらないだろう。競争力が著しく低下した日本は輸入額増大をカバーする地力がない。今年1~6月の貿易赤字は過去最大の7.9兆円に膨らみ、ドル需要に対して、ドルを稼ぐ力はない。日本売りは止まらない。国葬どころでは、もうゴマカシはきかないだろう。
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/308843】
立岩陽一郎 ジャーナリスト
NPOメディア「InFact」編集長、大阪芸大短期大学部客員教授。NHKでテヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て現職。日刊ゲンダイ本紙コラムを書籍化した「ファクトチェック・ニッポン 安倍政権の7年8カ月を風化させない真実」発売中。毎日放送「よんチャンTV」、フジテレビ「めざまし8」に出演中。
ファクトチェック・ニッポン!
ファクトを積み重ねた上での議論がなければ民主主義は形骸化する
公開日:2022/07/27 06:00 更新日:2022/07/27 06:00
(そこに「輿論」はあるのか…(C)日刊ゲンダイ)
政府が安倍元首相の国葬を閣議決定した。松野官房長官は、国費を使うに際して国会で議論する必要がないのか会見で問われたが、「既定の方法にのっとって行われる」としか答えなかった。さまざまな議論を封じるかのような政府の動きには違和感しか覚えない。しかし、その賛否に踏み込む気はない。そもそも元首相をめぐってはさまざまな疑惑が指摘されてきたが、一方で、元首相を熱烈に支持する人々も少なくない。国葬をめぐる声は、私には両者の意見の反映にしか見えず、頭の中が整理できる状況ではない。
旧統一教会と政治との関係についても同様だ。この宗教法人がその強固な反共主義的な主張で日本の保守層に食い込み特に自民党との関係を築いてきたことは事実だ。それを検証すべき時期にきているが、立場による意見が冷静な議論を上回っている。
小欄のタイトルであるファクトチェックでは、立ち位置から離れてものを見ることを重視しているが、私たちが目にするのは、政治的立ち位置に固執した意見と、それぞれを支持する世論だ。そうなると、この国の世論とはなんだろうかと疑問に思う。
■「輿論と世論」
実は、その世論とは、もともとは私たちが使っているような意味をあらわす言葉ではなかったというファクトをご存じだろうか。京都大学の佐藤卓己教授が「輿論と世論」(新潮選書)で詳述している。それによると、この「世論」は「セロン」であって「ヨロン」ではなかった。それは英語にすればpublic sentiment。「センチメンタルジャーニー」で分かる通り、センチメントとは私的な感情を意味する言葉だ。そこには深い議論や洞察があるわけではない。そして、当然だが、感情の赴くままに行動してうまくいかないのは個人も組織も国も変わらない。
そして、今私たちが世論と言う場合、もう少し深い内容を含んでいる。それは、元来「輿論」と書いたヨロンだった。この「輿論」こそが、英語でpublic opinionと書かれる、いわば公論だ。それは公開議論された意見を意味したという。
そこで私たちは気づく。この国葬にしろ、旧統一教会と政治との関係にせよ、そこに「輿論」が欠如していることを。人々の感情の発露はあっても、公開議論された意見がない。
国葬の是非を国会で議論しても与党が多数を占めている以上、結論は変わらないだろう。しかし、結論ではなく議論こそが重要だ。なぜ国葬をするのか? なぜしてはいけないのか? 国会で議論を行うことで、私たちは双方の主張を吟味することが可能になる。そして「世論」は「輿論」となり、判断の基準を持てる。旧統一教会と政治との関係にしても、まずは国会で議論すべきだ。そして教会の幹部を呼んで事実関係を問いただすべきだ。それらを私たちは確認し、その内容を国会の記録に残すことが重要だ。
そうしたファクトを積み重ねた上での議論でなければ、それは空論でしかない。今、最も懸念されるのは国葬でも旧統一教会でもなく、公の議論を踏まえた「輿論」の欠如なのかもしれない。
※コラムへの感想や意見は以下のアドレスへ。
tateiwa@infact.press
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(2021年09月12日[日])
東京新聞の記事【<社説>新聞の存在理由を問う 桐生悠々を偲んで】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/129825?rct=editorial)。
《気骨のジャーナリスト、桐生悠々=写真=は八十年前のあす十日に亡くなりました。破滅的な戦争へと向かう時代、古巣の新聞界にも批判の矛先を向け、奮起を促し続けた悠々を偲(しの)び、今の時代にも通じる教訓を読み取ります。悠々は、本紙を発行する中日新聞社の前身の一つ「新愛知新聞」や、長野県の「信濃毎日新聞」などで編集、論説の総責任者である主筆を務めた言論人です》。
『●政権交代の意義が完全に消えた日』
《▼「听う」は口を大きく開けてわらうことで、「莞う」は感じよく
ほほえむこと、「嗤う」はあざけりわらうことだ。軍国主義が台頭し、
言論弾圧が厳しさを増していた一九三三年、軍の空襲への備えを
嗤った新聞人がいた▼その人、桐生悠々が書いた
「関東防空大演習を嗤ふ」は日本の新聞史上、特筆すべき名論説
として、記憶される。首都上空で敵機を迎え撃つ作戦など滑稽極まる。
数機撃ち漏らせば、木造家屋の多い東京は炎上すると、彼は書いた
▼<阿鼻叫喚(あびきょうかん)の一大修羅場を演じ、
関東地方大震災当時と同様の惨状を呈するだらう…しかも、
かうした空撃は幾たびも繰返へされる可能性がある>。
この指摘が現実のものとなり、大空襲で東京の下町が壊滅、
十万の犠牲者を出したのは、四五年三月十日のことだ》
『●自公支持者を「嗤う」、あれで「採決」「可決」!?:
自公支持者も「听う」ことが出来なくなる日は近い』
「先の『読売』や『産経』、『アベ様の犬HK』などの
「アベ様の広報機関」とは違う、『東京新聞』の新聞人の矜持を
示す社説をご覧ください。2番目の記事の、つまり、
《桐生悠々の言葉。…「言いたい事」と「言わねばならない事」は
区別すべきだとし「言いたい事を言うのは権利の行使」だが、
「言わねばならない事を言うのは義務の履行」で「多くの場合、
犠牲を伴う」と書き残している》
……の部分を受け、社説の末尾には、《憲法を再び国民の手に
取り戻すまで、「言わねばならないこと」を言い続ける責任を
自らに課したい。それは私たちの新聞にとって
「権利の行使」ではなく「義務の履行」だからである》と〆ています」
『●阿部岳記者「桐生悠々は訓練よりも
「実戦が、将来決してあってはならない」ことを訴えた…先見の明は…」』
「《桐生悠々は訓練よりも「実戦が、将来決してあってはならない」ことを
訴えた。…先見の明は、その後の空襲被害が証明している》訳です。
壊憲が進み、戦争できる国、戦争したい国へとひた走るニッポン。
ジャーナリズムの劣化もそれに拍車をかける」
『●Jアラート狂想曲: 「かつて関東上空での防空演習を
嗤った桐生悠々なら何と評するでしょうか」』
《北朝鮮が弾道ミサイル発射を繰り返し、国内では避難訓練も
行われています。かつて関東上空での防空演習を嗤(わら)った
桐生悠々なら何と評するでしょうか》
『●阿部岳さん、《基地問題への見解の違いも…
デマで攻撃された因縁も関係ない。今回は…産経の側に立つ》』
「東京新聞の社説【週のはじめに考える 権力と向き合う覚悟】…
によると、《◆全米の新聞、一斉に社説…◆言論の自由への危機感
…◆桐生悠々の奮闘を偲ぶ…あす九月十日は、四一年に亡くなった
悠々を偲(しの)ぶ命日です。百年という時を隔て、また日米という
太平洋を挟んだ国で同じように、新聞が連帯して時の政権に毅然(きぜん)
と向き合ったことは、民主主義社会の中で新聞が果たすべき使命を
あらためて教えてくれます。私たちは今、政権に批判的な新聞との
対決姿勢を強める安倍晋三政権と向き合います。悠々ら先輩記者や
米国の新聞社で働く仲間たちの奮闘は、私たちを奮い立たせ、
権力と向き合う覚悟を問い掛けているのです》。
《権力と向き合う覚悟》…無しなニッポンのマスコミではなかろうか…」
『●東京新聞《桐生悠々…にとって一連の言論は、
犠牲も覚悟の上で、言うべきことを言う義務の履行だった》』
「《「言いたいことを言うのは、権利の行使」だが
「言わねばならないことを言うのは、義務の履行」であり、
「義務の履行は、多くの場合、犠牲を伴う」》と。《桐生悠々…に
とって一連の言論は、犠牲も覚悟の上で、言うべきことを言う
義務の履行だった》。この度、アノ高市早苗氏が総務相に復活。
アベ様の政で〝唯一うまく行っている〟メディアコントロールの下、
《権力と向き合う覚悟》がマスメディアにはあるのだろうか?
《義務の履行》を果たしているか?」
《新聞などメディアは社会に寄り添い、世論を代表しているか。政府の言い分を垂れ流し、報道を規制されても公益のためと思考停止に陥っていないか》。アベ様およびカースーオジサンによる9年近くの《メディアコントロール》の頚木の打破を。《悠々は個人誌「他山の石」の発行で糊口(ここう)をしのぎます》…箕部幹事長の言う「他山の石」ならぬ、「自」山での「石」だらけ。例えば、腐敗した政権や数多のアベ様案件の責任をとらせてほしい。また、《平和憲法の下、歴代内閣が憲法違反としてきた「集団的自衛権の行使」は、安倍晋三前政権によって容認に転じました。防衛費の増額も続きます。新聞などのメディアが声を上げ続けなければ、平和主義は一瞬にして骨抜きにされるのは歴史の教訓です》。
『●まだまだ続くのか、ウルトラ差別主義者の失言・暴言
…福岡8区の皆さん、いい加減に落選させてください』
『●《この人にそういう羞恥心はない。…山口4区の有権者に聞きたい。
「投票用紙にまた安倍晋三と書くのですか」と。》(前川喜平さん)』
『●癒(ゆ)党・《菅義偉の別動隊がいよいよ動き出した》―――
《部分連合》などと言わずに、スッキリと自公お維で一体化してほしいもの』
『●自民党総裁? 誰でも同じ ――― 野党による政権交代を! 数多の
アベ様案件の解明、公文書の開示だけでも、十分に政権交代の意義はある』
『●総合科学技術・イノベーション会議(菅義偉議長)…《「稼げる大学」へ
外部の知恵導入 意思決定機関設置、来年法改正》(時事通信)』
『●COVID19対策に「せんにん」するため粛々と政権を無責任に放り
出してアベ様を《継承》し、一体どこが「国民のために働く。」政権か?』
『●《国会も開かず党の選挙が優先》な自民党…違憲にも国会を開きも
しない自公お維の暴政を許してはいけない [#投票倍増委員会 会員]』
『●醜悪…《安倍晋三や…麻生太郎が偉そうに派閥の領袖として力を
行使し、それに対して首相になりたい…や…が上目遣いでご機嫌を…》』
『●《フジロック批判の珍奇さ…ギスギスさせて、失政を自分以外の
誰かのせいにする、あの技術に、加担してはいけない》(武田砂鉄さん)』
『●山添拓議員の《送検》、八代英輝弁護士の《野党共闘に対する意図的な
攻撃》とそれに群がるお維議員たち、中村格氏の警察庁長官へ昇格…』
『●《国会を開かなければ、それもできない。これを政治空白と言わず
して、何と言う。…国権の最高機関である国会の軽視も甚だしい》…』
東京新聞の記事【消費税減税、原発ゼロを追求 4野党、衆院選へ共通政策合意】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/129603?rct=politics)によると、《立憲民主、共産、社民、れいわ新選組の4野党党首は8日、安全保障関連法廃止を求めるグループ「市民連合」と国会内で会合を開き、消費税減税や、原発のない脱炭素社会の追求などを盛り込んだ次期衆院選に向けた事実上の共通政策に合意した。合意後、立民の枝野幸男代表は「次期衆院選で共通の政策を掲げ戦えば、必ず政権交代できる。国民の命と暮らしを守る政権をつくる」と語った。共産党の志位和夫委員長も「共通の旗印が立った。選挙に勝利し、政策を実行する政権をつくりたい」と強調した。立民、共産両党は、これを契機に衆院選小選挙区の候補者一本化に向けた調整を加速させる構えだ》そうだ。
『●《立憲民主、共産、社民、れいわ新選組…安全保障関連法廃止を
求めるグループ「市民連合」と国会内で会合を開き…共通政策に合意》』
野党の動きをもっと報じて! 何度でも言いますが、自民党総裁は誰でも同じ ――― 野党による政権交代を! 数多のアベ様案件の解明、公文書の開示だけでも、十分に政権交代の意義はある。
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/週明け石破茂・元幹事長の出馬あるぞ】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202109100000208.html)によると、《★前首相・安倍晋三、元首相・麻生太郎、党税調会長・甘利明のいわゆる3Aが守りたいものが図らずもわかってきた。前政調会長で総裁選挙に出馬を決めた岸田文雄が森友学園について触れただけで過剰に反応したようで岸田はすぐさま修正した。元幹事長・石破茂は党内で嫌われているのか。石破をどうしてもだめだという党内の理由はこの3Aが嫌っているからであり、党の議員として特別、異彩を放つ政策を持っているわけではない。こちらも森友・加計事件だけでなく、桜を見る会などに疑問を持っているだけで3Aから見ればけしからん存在ということのようだ。 ★つまりほじくり返すやつは全部だめということなのだろう。また3回生までは安倍・菅政治しか知らない議員たちで、この2人ににらまれたら怖いと思って同調しているのだろう。だからもともと魅力的な候補者が少ないこの総裁選がどんどんつまらなくなる。すべてが長老議員たちの代理戦争になるからだ。意中の候補を当選させ操りたいというのは、過去の事件を掘り起こさせないためか、それともすべての権力を維持掌握していたいからか。 ★それを問うメディアも長老の介入は迷惑だという候補者もいない。そんな中で29日まで総裁選挙をやり続けても国民の関心は薄れるだろう。9日には政調会長・下村博文、外相・茂木敏充は総裁選への不出馬を発表した。これで党内最大派閥細田派と竹下派は候補者を出さないことになった》。
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/129825?rct=editorial】
<社説>新聞の存在理由を問う 桐生悠々を偲んで
2021年9月9日 07時49分
気骨のジャーナリスト、桐生悠々=写真=は八十年前のあす十日に亡くなりました。破滅的な戦争へと向かう時代、古巣の新聞界にも批判の矛先を向け、奮起を促し続けた悠々を偲(しの)び、今の時代にも通じる教訓を読み取ります。
悠々は、本紙を発行する中日新聞社の前身の一つ「新愛知新聞」や、長野県の「信濃毎日新聞」などで編集、論説の総責任者である主筆を務めた言論人です。
明治から大正、戦前期の昭和まで、藩閥政治家や官僚、軍部の横暴を筆鋒(ひっぽう)鋭く批判し続けました。その報道姿勢は、今も私たち新聞記者のお手本であり続けます。
悠々は信毎時代の一九三三(昭和八)年八月十一日付の評論「関東防空大演習を嗤(わら)う」が、軍部の怒りや在郷軍人会の不買運動を招いて、信毎を追われます。
◆政府の提灯持ちと批判
新愛知時代に住んでいた守山町(現名古屋市守山区)に戻った悠々は個人誌「他山の石」の発行で糊口(ここう)をしのぎます。軍部や権力への旺盛な批判がやむことはなく、同誌の発行は、悠々が喉頭がんで亡くなる直前の四一(同十六)年九月五日号まで続きました。
ただ、この号は発行に至りませんでした。原稿を活字に組み込んだものの、病状が悪化して、校正作業をするための「校正刷り」段階にとどまったためです。悠々は八日、友人や読者に「他山の石」廃刊の辞を発送し、十日に息を引き取ります。六十八歳でした。
悠々の「遺言」とも言える最後の九月五日号に掲載されているのが「科学的新聞記者」という記事です。抜粋して紹介します。
《この頃の新聞に至っては、…全然社会を無視して、時の政府の反射鏡たらんとしている。輿論(よろん)を代表せずして、政府の提灯(ちょうちん)を持っているだけである。そして彼等(かれら)は矛盾極まる統制の名の下に、これを彼等の職域奉公と心得ている》
《今日の新聞は全然その存在理由を失いつつある。従って人はこれを無くもがなのものとしているけれども、他に代(かわ)ってその機能を果たすものなきが故に、彼等は已(や)むを得ずなおこれを購読しつつある。…今日のだらしない状態である》
《将来の新聞は科学的でなくてはならない。現在に於(おい)て、全くその態度を一変しても、決して早くはあるまい》《神秘主義を尊奉するに至っては、その存在理由を失うのは明である。見よ、彼等は既にその存在理由を失わんとしつつある。試みに街頭に出て、民衆の言うところを聞け、彼等は殆(ほと)んど挙げて今日の新聞紙を無用視しつつあるではないか》
軍部が政治の実権を握り、すでに日中戦争に突入し、国家総動員で日米開戦に向かう時代です。
残された時間の短さを自ら感じ取った悠々は、言論統制や戦争協力に甘んじる新聞や記者の現状を憂い、最後に、書き残しておかねばならないと考えたのでしょう。
それは、悠々にとって「言いたいこと」ではなく「言わねばならないこと」だったはずです。
◆今の時代に通じる警鐘
私たちが暮らしている今の日本は当時と違い、憲法で言論、報道の自由が保障されています。しかし、悠々の指摘は、今の時代にも通じる警鐘に思えてなりません。
新聞などメディアは社会に寄り添い、世論を代表しているか。政府の言い分を垂れ流し、報道を規制されても公益のためと思考停止に陥っていないか。ネット時代に新聞は本当に求められているか。存在理由はどこにあるのか−。
悠々が亡くなったのは日米開戦の三カ月前でした。「他山の石」廃刊の辞では「唯(ただ)小生が理想したる戦後の一大軍粛を見ることなくして早くもこの世を去ることは如何(いか)にも残念至極に御座候」と、戦後の軍縮をも予想しています。
悠々が理想とした一大軍縮は、日本では戦後、戦争放棄、戦力不保持の平和憲法に結実し、日本は戦争のない時代を過ごします。
しかし、平和憲法の下、歴代内閣が憲法違反としてきた「集団的自衛権の行使」は、安倍晋三前政権によって容認に転じました。防衛費の増額も続きます。新聞などのメディアが声を上げ続けなければ、平和主義は一瞬にして骨抜きにされるのは歴史の教訓です。
生涯言論人であり続けた悠々は私たちの新聞にとって、進むべき方向を示す「極北の星」のような存在です。《今日の新聞は全然その存在理由を失いつつある》。悠々が最後に書き記した一節は、没後八十年の新聞を担う私たちにも自問自答を迫ります。
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[※ 《望月衣塑子のジャーナリスト精神に迫る》…森達也監督『i -新聞記者ドキュメント-』(https://i-shimbunkisha.jp/)↑]
リテラの記事【伊藤詩織さんセカンドレイプにも法的措置表明 山口敬之を擁護してきた安倍応援団の醜悪反応 百田尚樹、小川榮太郎、はすみとしこ…】(https://lite-ra.com/2019/12/post-5153.html)。
《「民事で一度ピリオドが打てましたので、次にはこういった方々からの攻撃についての法的措置を考えています。というのはやはり、そういった措置を行わなければどんどん続いてしまう。一番心苦しく思うのは、そういったコメントを、私に対するコメントを見て、他のサバイバーの方も『やっぱり自分が話したら同じように攻撃されるんじゃないか』というような、本当にネガティブな声で性暴力サバイバーたちに向かっているような声を、ウェブに残してしまうこと自体が、本当にいろんな人を沈黙させてしまう理由になると思うので、それは法的措置をとりたいと考えております」》。
『●伊藤詩織さんによる民事裁判「私たちが勝利しました」、
山口敬之氏の高額「反訴」は棄却…なぜ刑事事件で裁けなかった?』
『●山口敬之氏事件…《逮捕寸前までいった事件が、このように
“ブラックボックス”のなかに押し込められてしまった》』
山口敬之氏、伊藤詩織さんの日本外国特派員協会でのそれぞれ記者会見の一部は、下記二つの週刊朝日の記事を。
【伊藤詩織さんを「とても複雑な気持ち」にさせた山口敬之氏の言葉とは? 会見で対峙も】(https://dot.asahi.com/wa/2019121900045.html)、《山口さんの会見では伊藤さんも記者席に座った。「伊藤さんはうそをついている」などと述べる山口さん側の主張をじっと聞いていた。山口さんに直接質問する機会はなかったが、自分の会見後の取材では報道陣に次のように答えた。「今回のことについて悔やむような言葉を使われていたときは、とても複雑な気持ちになりました。私としては、やはりこういったことがなぜ起こってしまったのか、ご自身で向き合ってもらいたい。今後同じようなことが起きないために、性暴力を起こさないように考えていただけたら私はうれしいなと思います」…山口さんと記者の主なやり取りは次の通り。――逮捕状が出たときに取り消しになった。「上級国民扱い」ではないのか。…》。
【伊藤詩織さんが同じ性被害者に伝えたこと 「一番重要なのは、生き延びること」】(https://dot.asahi.com/aera/2019121900094.html)、《「私が正しかったことが証明されました。うれしかったのは、私のためでなく、公益のためになると認められたこと」…会見での「今後、セカンドレイプを訴える予定はありますか?」という質問に対し…「放っておけば同じようなことが続き、性被害のサバイバーの人たちも同じように攻撃されるのではないかとおびえ、沈黙させられることになるので、どんな結果になろうと、法的措置をとりたいと考えています」…会見後、サバイバーだという女性から、どうすればあなたのように声をあげられますかと問われると、伊藤さんは静かにこう答えた。「一番重要なのは、生き延びること。そうしないと前に進めません。それを優先してください」》。
高裁・最「低」裁への対応に加えて、刑事事件の際の《裁判所は刑事で判断していない。判断したのは検察》(前川喜平さん)。さらには、伊藤さんへのいわれ無き誹謗中傷への厳格な法的措置を検討しているとのこと。
日刊ゲンダイの記事【徹底検証が必要 安倍首相のお友達はなぜ逮捕を免れたのか】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/266486)、《一般常識に照らして当然の判決です。むしろ、民事でしか争われないことが信じられない。…■土壇場で逮捕状が見送られた…上層部からストップがかかったのだ。当時、警視庁刑事部長だった中村格氏は「私が決裁した」と「週刊新潮」の取材に答えている。官邸で菅官房長官の秘書官を長く務めた中村氏は、レイプ事件もみ消しの褒美というわけではないだろうが順調に出世を重ね、昨年は警察庁ナンバー3の官房長に就任。安倍政権が続けば、警察庁長官も視野に入る。…民主主義国家とは、法治国家とは何かを考えさせられる事件だ。決して詩織さんひとりの問題ではない》。
《検察・警察が腐っているという、国政上の重大事件だ》(前川喜平さん)。
日刊ゲンダイの同記事、《「確たる証拠が揃ったから、現場はいけると判断して、逮捕状まで取ったのだろうに、上からストップがかかるのは、よほどの政治案件としか思えません。検察審で不起訴相当の議決に至ったことも、一般常識からして不可解ですが、検察審に出される証拠は検察側の裁量で恣意的に決められるので、シナリオ通りの結論に誘導することもできてしまう。そういう“ブラックボックス”だったものが、今回の民事訴訟である程度は明らかになった。それで地裁が性暴力の事実を認めたことは、庶民感覚としてはまっとうな判断だとは思う。ただ、地裁はたまにマトモな判断をしますが、高裁、最高裁と上にいくほど、政治的になる傾向がある。控訴審が同じ判断をするとは限りません」(…魚住昭氏)》。
《高裁、最高裁と上にいくほど、政治的になる傾向》…良い裁判官に当たることを祈るばかり。
さらに、日刊ゲンダイの同記事、《「…警察も同様で、警備・公安部門を中心とした警察官僚が官房副長官や日本版NSCの局長などに次々抜擢され、官邸中枢に深く食い込んでいる。本来は一定の距離を保つべき政権と警察・検察が近づき過ぎるのは非常に危うい。民主主義国家として極めて不健全な状態と言わざるを得ません」(…青木理氏)》。
『官邸ポリス』と監視社会・警察国家…暗澹とする。
《「セカンドレイプ」の暴力によって、被害者は傷つき、沈黙を強いられ、社会も性被害の問題をタブー化》…に関わった《はすみとしこ氏…杉田水脈衆院議員…花田紀凱編集長…小川榮太郎氏…上念司氏…足立康史衆院議員…和田政宗参院議員…生田よしかつ氏…百田尚樹氏…》ら。《山口氏を“被害者”に仕立て上げて、ましてや「世界中で性被害に苦しむ人たちの苦悩を悪用・侮辱した」などと伊藤さんを毀損するのは、まさに会見のなかで指摘されたように、性被害サバイバーや社会に「沈黙」を強いる恫喝的攻撃》。
伊藤さんは、毅然と、法的措置を検討していると記者会見で表明。《伊藤さんの表明は、この現状に一石を投じ、社会を改善へと向かわせるものになるはずだ》。
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【https://lite-ra.com/2019/12/post-5153.html】
伊藤詩織さんセカンドレイプにも法的措置表明 山口敬之を擁護してきた安倍応援団の醜悪反応 百田尚樹、小川榮太郎、はすみとしこ…
2019.12.20 12:11
(外国特派員協会の記者会見での伊藤詩織さん
(日本外国特派員協会オフィシャルサイト
FCCJchannelチャンネルより))
ジャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBS記者・山口敬之氏に“全面勝訴”した東京地裁の判決から一夜明けた19日、山口氏と伊藤さんが都内の外国特派員協会で記者会見を開いた。
午後1時に始まった山口氏の記者会見では、山口氏の代理人である北口雅章弁護士が「伊藤さんは明らかに嘘をついている」「彼女が『Black Box』に書いたことはすべて嘘か妄想」などと“攻撃”。山口氏は「自分は無罪だ」などと主張し、年明けに控訴する意向を示した。
一方、午後3時からの伊藤さんの会見では、質疑応答のなかで山口氏側が「嘘をついている」と主張した部分について明確に反論しつつ、事件の報道後、自身に向けられた「セカンドレイプ」の誹謗中傷について、今後の法的措置を検討していることを明らかにした。
「民事で一度ピリオドが打てましたので、次にはこういった方々からの攻撃についての法的措置を考えています。というのはやはり、そういった措置を行わなければどんどん続いてしまう。一番心苦しく思うのは、そういったコメントを、私に対するコメントを見て、他のサバイバーの方も『やっぱり自分が話したら同じように攻撃されるんじゃないか』というような、本当にネガティブな声で性暴力サバイバーたちに向かっているような声を、ウェブに残してしまうこと自体が、本当にいろんな人を沈黙させてしまう理由になると思うので、それは法的措置をとりたいと考えております」
周知のように、「週刊新潮」(新潮社)がこの問題を報じ、伊藤さんが実名会見を開いて以降、ネット右翼や安倍応援団界隈から「工作員」「売名目的」「左翼の神輿」なる誹謗中傷が展開された。たとえば、ヘイト漫画家のはすみとしこ氏は、「枕営業大失敗!!」などと文言を付して詩織さんを模した女性のイラストを公開。自民党の杉田水脈衆院議員もBBCの取材に「彼女の場合はあきらかに、女としても落ち度がありますよね」と語っている。
なかでももっとも伊藤さんへの「セカンドレイプ」を扇動してきたと言えるのは、花田紀凱編集長率いる雑誌「月刊Hanada」(飛鳥新社)だろう。憲法審査会が山口氏を「不起訴相当」と議決した後、「Hanada」は山口氏をいち早く誌面やネット番組で“復帰”させただけでなく、「性被害者を侮辱した「伊藤詩織」の正体」(小川榮太郎著)なる“バッシング記事”まで展開している。
記事の著者である小川氏といえば、『約束の日 安倍晋三試論』(幻冬舎)という“安倍ヨイショ本”でデビューした自称文芸評論家。「Hanada」記事の中身は、まさに「セカンドレイプ」としか言いようがない代物だった。
小川氏はこのなかで〈伊藤氏は妊娠の事実がないことを確認したにもかかわらず、山口氏に対して執拗に妊娠の可能性を訴え、金銭を取ろうとした〉などと主張。このような誹謗中傷と陰謀論を書き連ねている。
〈誰に唆されたのか知らないが、虚偽を重ねて、あなたに親身になろうとしていた一人の男性を破滅させ、家族に身の置き所をなくさせ、その父親を失意のうちに死に至らしめた。〉
〈性被害者を装い、世界の輿論を虚偽で掻きまわすことで、世界中で真の性被害に苦しむ人たちの苦悩を悪用し、侮辱した。〉
〈あなたの周囲には、山口氏を貶める政治的な理由を持った人たちが群がっている。〉
あらためて言っておくが、東京地裁の判決では、伊藤さんの供述について「供述の重要な部分に変遷が認められない」などとして信用性を認めた一方、性行為に同意していたと主張する山口氏の供述については「重要な部分において不合理な変遷が見られる」「客観的な事情と整合しない点も複数あり信用性に疑念が残る」などと認定。山口氏が伊藤さんに1億3000万円の損害賠償を求めた反訴についても「性犯罪の被害者をめぐる状況を改善しようと被害を公表した行為には、公共性や公益目的があり、内容は真実だと認められる」とし、全面的に退けている。
被害の訴えや証言を「虚偽」と断じ、逆に「一人の男性を破滅させ」などと山口氏を“被害者”に仕立て上げて、ましてや「世界中で性被害に苦しむ人たちの苦悩を悪用・侮辱した」などと伊藤さんを毀損するのは、まさに会見のなかで指摘されたように、性被害サバイバーや社会に「沈黙」を強いる恫喝的攻撃と言わざるを得ない。
■安倍首相御用評論家・小川榮太郎は詩織さんの下着を事細かにあげつらう卑劣攻撃
しかも、「Hanada」の花田編集長は18日の判決後、山口氏の記者会見をセットアップし、山口氏の隣に小川氏も同席。前述の「Hanada」記事を資料として配布したうえ、「リベラルを標榜する権威あるメディアが山口さんを社会的に抹殺した」「伊藤さんの証言はファクトによる土台が実はひとつもなかった」などとまくし立てた。山口氏も「伊藤さんは虚言癖というべき」「伊藤さんは性被害者ではありません」などと発言。さらには「私のところにも性犯罪を受けたのですと言ってご連絡をくださる方が複数おいでで、お目にかかった方もおります」とし、「本当に性被害にあった方は、伊藤さんが本当のことを言っていない、たとえば記者会見の場で笑ったり、上を向いたり、テレビに出演して、あのような表情をすることは絶対にない、と証言してくださった」などと述べた。
一貫して「伊藤詩織さんは嘘つき」「性被害者ではない」などと繰り返す山口氏と小川氏だが、小川氏は19日の伊藤さんの会見後の囲みにも現れ、伊藤さんに「議論」を申し立てた。
その模様を伝えた「Buzzfeed Japan」のレポートによると、「受診カルテとホテルの防犯カメラが公開されておらず、裁判資料の閲覧制限がかかっている」として疑義を呈す小川氏に対し、伊藤さんは「裁判以外の場所で公開すると損害が出かねないので、公開しないという一筆をホテル側に書かされました」などと明確に説明した。
さらに小川氏が「Hanada」のなかで、「関係者の証言によれば」として、伊藤さんが事件当日に着用していた下着のデザインやブランドまで詳述したことに関して、伊藤さんは「一般に公開されていない下着の写真を、小川さんは見ています。山口氏を通して写真を見ていたそうなんですけれど、下着のブランド名と特徴が書かれていたんですよね」と指摘し、「私はやはり女性として、下着を公開したくなかったです。それを公にされた。いろいろとお考えになって書かれてほしい」と述べた。なお、『Black Box』にはこのように書かれている。
〈ようやくベッドからぬけだした私は、パニックで頭が真っ白になったまま、部屋のあちこちに散乱していた服を拾いながら、身に引き寄せた。下着が見つからなかった。返すように言ったが、山口氏は動かなかった。どうしても見つからなかったブラは、山口氏の開いたスーツケースの上にあった。一向にパンツは見つからなかった。すると、山口氏は、
「パンツぐらいお土産にさせてよ」
と言った。
それを聞いた私は全身の力が抜けて崩れ落ち、ペタンと床に座り込んだ。体を支えていることができず、目の前にあったもう一つのベッドにもたれて、身を隠した。〉
意識を失ったなかで性被害にあった後、下着まで持ち帰られそうになったことは、被害者にとって極めておぞましい記憶だろう。にもかかわらず、小川氏は「Hanada」記事のなかで、伊藤さんの下着について〈当日どこまで着替えたのかはわからないが、外形はシンプルでスタイリッシュ、下着はかなり派手めというところであろうか〉などと書いている。下着のデザイン等を公開することは、明らかに公益性がないどころか、性犯罪被害者に対するセクシュアルハラスメント的な行為であり、あたかも“派手な下着を着用していたことから合意があった”とでも誘導するような悪意ある記述と言わざるを得ない。言うまでもないが、性被害者の服装や下着を原因や落ち度として非難するのは典型的なセカンドレイプそのものだ。
小川氏と「Hanada」は今後も山口氏を擁護し、伊藤さんを陥れるような記事を繰り出してくるだろうが、一方で、自らの「セカンドレイプ」の責任をほおかむりし、遁走し始めた連中もいる。
たとえば経済評論家の上念司氏は、伊藤さんの地裁勝訴を受けて18日、Twitterに〈私も山口さんをこれまで擁護してきたことについて責任があるので、アベプラ出演前にコメントしておきます。結論から申し上げて、この判決を受けて山口さんを擁護するのは難しいと思いました〉などと投稿。日本維新の会の足立康史衆院議員も18日に〈山口氏とは、2016年7月東京地検、17年9月検察審査会を経て不起訴が確定したため、その翌月に番組をともにした経緯がありましたが、本判決を踏まえ、当面、同番組への出演は自粛することといたします〉と投稿したが、19日までの両者はツイートからは伊藤さんへの謝罪はない。
■百田尚樹、はすみとしこ、杉田水脈、和田政宗ら極右安倍応援団は判決に…
足立氏が言っている「山口氏と共にした番組」というのは、ネトウヨ御用達のネット番組『報道特注』のことだろう。事件報道前、山口氏はこの『報道特注』の準レギュラーという位置付けで、上念氏や足立氏とも共演していた。そして、2017年9月に伊藤さんが検察審査会に申し立てていた審査について「不起訴相当」の議決がなされた翌10月、山口氏は『報道特注』の「第一回ファンクラブ公開収録」なる企画に参加して“復帰”した。その会で山口氏を出迎えたのが上念氏と足立氏、そして自民党の和田政宗参院議員と、自民党のネット番組のMCも務める生田よしかつ氏だ。
この「第一回ファンクラブ公開収録」で、山口氏が「僕、人前に出るのすごい久しぶりなんで」とあいさつすると、会場からは気持ちの悪い笑いと拍手がわいた。続いて司会の生田氏がこう呼びかけると、詰め掛けた「ファン」は一層大きな拍手を送ったのだった。
「はからずもですけど、今回の公開収録はですね、もちろん足立さんの当選記念と、めでたく日の目をみられるようになった山口さんの"おめでとう会"でもございますので、もう(一度拍手を)お願いします」
確認しておくと、この時点で山口氏は詩織さんと民事で係争中である。そんな人物を「めでたく日の目を見られるになった」とか「おめでとう会」などと言って持ち上げる神経を疑うが、山口氏もこれに乗っかって「もし、知らない方がいたら、ネットなど検索しないでおいていただけると(助かる)」などと話し、会場のグロテスクな笑いを誘っていた。
20日11時現在、和田議員と生田氏はTwitterで伊藤さんの勝訴の件に触れず、山口氏を擁護し「おめでとう会」まで開いたことについて、一切の沈黙を決め込んでいる。BBCの番組で「彼女の場合はあきらかに、女としても落ち度がありますよね」と伊藤さんを貶めていた杉田水脈議員も同様だ。
杉田氏についてさらにいえば、2018年2月には、『日本の病巣を斬る!』なるネット番組(配信は『報道特注』と同じ「文化人放送局」)で、前述のはすみとしこ氏や自民党・長尾敬衆院議員らと共演し、「私はああいう人(詩織さん)がいるおかげで、本当にひどいレイプ被害に遭っている人たちのことが、おろそかになってしまうんじゃないかっていうようなことをね、(BBCに)言いました」などと自慢げに語っていた。さらに、杉田議員から「これね長尾先生、国会でやるでしょ?」と振られた長尾議員も「ハハハ、これね(笑)。おかしいよね」と吐き捨てながら同調するなど、極めて醜悪なやりとりを重ねていた。なお長尾議員も20日現在、伊藤さんの勝訴について完全にだんまりを決め込んでいる。
他方で、イラストで伊藤さんを誹謗中傷し、SNSで〈伊藤詩織嬢は偽物のレイプ被害者〉〈伊藤詩織嬢は、自分のステップアップの為に、「可哀想な性被害者」を演じ、利用する事を今すぐ止めるべきです〉などと投稿していたヘイト漫画家・はすみとしこ氏は、判決後、過去の複数の誹謗中傷イラストを再掲し、〈「山ロ(ヤマロ)沙織〜オシリちゃんシリーズ(計5作品)」の風刺画はフィクションであり、実際の人物や団体とは関係がありません。故に今回の地裁判決により作品を削除する意向は、当方にはございません〉(19日ツイート)などと開き直った。
また、今年8月に〈小川さんの「月刊Hanada」への寄稿、すごく面白い!伊藤詩織氏の主張がめちゃくちゃなのもよくわかる。常識的に見て、強姦は有り得ないと思える。ただ、なんで山口氏はコンドームを付けずにやったんだろうか? 伊藤氏がそれに合意したのかな?〉とツイートし、前述の小川榮太郎氏による伊藤さんへの“バッシング記事”を大絶賛していた百田氏は18日、判決を報じるニュースをリツイートし〈合意のないセックスの賠償金が330万円か。それが高いか安いか妥当かはわからん。けど、合意ないセックスはあかん以前に、全然楽しくないやろと思うが…。〉〈昔の人はいいこと言うなあ。タダほど高いものはない。安物買いの銭失い〉などとツイートし女性蔑視丸出しでお金の問題に矮小化したのに加え、吐き捨てるように〈個人的意見を一言だけ言わせてもらえば、「下品な事件」!〉〈「山口・伊藤」裁判の一審判決について、一言だけ感想を書く。ゴムしてたら、あるいは別の判決が出た可能性もあるのでは……知らんけど〉と投稿するなどしている。
いずれにしても、東京地裁が伊藤さんの主張の信頼性を認め、全面勝訴とも言っていい判決を出したことは当然だが、伊藤さんが「セカンドレイプ」に対し法的処置を考えていると明言したことは、極めて大きな意味を持つはずだ。
日本では、女性が性被害やセクハラ被害を訴えると、必ずと言っていいほど、SNSなどで「ハニートラップだ」とか「売名行為」などというレッテル貼りが行われる。「そんな服を着ているからレイプされてもしかたない」というような、愕然とする言葉すらまかり通るほどだ。そうした「セカンドレイプ」の暴力によって、被害者は傷つき、沈黙を強いられ、社会も性被害の問題をタブー化してしまう。だからこそ、伊藤さんの表明は、この現状に一石を投じ、社会を改善へと向かわせるものになるはずだ。本サイトとして、全面的に支持したい。
(編集部)
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THE JOURNALの記事から。
中国や韓国に後れをとるなとばかりにTPP推進に突っ走っているようですが、本当にそんなことをして大丈夫なのですか? 小泉純一郎氏が首相で、竹中平蔵氏が大臣の時代に我々の生活は大変に大きな痛手を受け、新自由主義の経済体制の問題点に気づいたからこそ、「生活第一」に共鳴し、(私は選挙で支持しませんでしたが)民主党へと政権を交代させたのではないでしょうか。最終的には、コモンズを売り払い、これ以上食料自給率を下げて、一体どうしようというのでしょうか・・・・・・。
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【http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2011/01/tpp_3.html】
世論調査の「TPP推進すべき」は本当?
NHKは11日世論調査を発表し、TPP(環太平洋経済連携協定)について、「交渉に参加すべきだ」が47%で「交渉に参加すべきでない」の9%を大きく上回った結果を報じた。調査は8日から3日間、全国の20歳以上の男女を対象に行ったものだ。
これまでもTPPについてはマスコミ各社がアンケートを行っており、11月の読売新聞社の全国世論調査では参加すべきだと思う人は61%、12月の産経ビズは「『参加すべきだ』が7割」と見出しを掲げて推進派が上回っていることを報じてきた。 一方、「大マスコミの情報洪水の中で賛成か反対かを問われれば賛成と言わざるを得ないけど、知っているか知らないかと聞けば半数は知らないと答えるでしょう」と指摘するのは《THE JOURNAL》ブロガーでもお馴染みの甲斐良治氏。甲斐氏が参考例にあげたのは宮崎日日新聞社が12月末に県内有権者1146世帯に実施した電話世論調査の結果だ。
■TPP反対28% 宮日世論調査
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=34056
調査からは「TPPを知らない」21.3%、「どちらでもよい」25.3%で、両方をあわせると全体の約半数が賛否に至っていないことがわかる。
日本は現在TPPに参加"検討中"で今まで計4回開かれた交渉会議にも参加しておらず、マスコミはもちろん政府、官僚も十分な情報を得られていない。情報不足の推進論に対する反対論と、「知らない」「わからない」に意見が集約される流れは当然の結果だろう。
世論調査についてはリベラルタイムが特集「『世論調査』の研究」(2011年1月号)を組むなど様々な視点から疑問が投げかけられている。
「輿論と世論」の著者で京都大学大学院の佐藤卓巳教授は「現行世論(セロン)調査は『国民総感情』調査である」(リベラルタイム)の中で、「このセロン調査が現状では「ヨロン」という理想的響きを帯びて、あたかも国民投票のごとく、政治的正当性の裏付けに利用されている」と警鐘を鳴らしている。佐藤氏は「明治維新の『公議世論』に私たちはいま一度思いを致すべきだろう。公に熟議する時間の中で生まれる輿論は、電話調査の数値とは別物である」と続ける。
冒頭のNHK調査でも37%が「どちらともいえない」と答えている。TPP推進で一色に染まる大手メディアが、今後「知らない」「わからない」という意見をどのように調査・分析・報道するのか。TPP問題でも"ヨロン調査"の意義が問われている。
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