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●軍隊の論理と体質は変わらず…普天間第二小学校「窓」落下事件から5年、沖縄では《空から何かが落ちてくる現実を子どもたちは生きている》

2022年12月31日 00時00分07秒 | Weblog

(20221216[])
12月13日で、アレから5年…米海兵隊CH53E大型輸送ヘリが普天間第二小学校の校庭に金属製の「窓」を落下させた事故。その異常な「現実」、子どもたちの「現実」は、今の沖縄でも一切何も変わらない。どのような「現実」か? ――――――《空から何かが落ちてくる現実を子どもたちは生きている》。沖縄の《子どもたちの日常にある「異常」を放置しているのはだれなのか》? 沖縄の皆さんの望みは、直ぐにでも実現できる、とっても些細なことです ―――――― 《「子どもを園庭で遊ばせたい」「当然の日常がほしいだけ」》。
 いま、違憲に壊憲し、自公政権や与党・ゆ党は軍事費倍増したいそうだ。沖縄《県民の命と生活を守れずして何の安全保障なのか》(琉球新報)。

   『●普天間米軍のCH53E大型輸送ヘリの窓落下…
     「子どもを園庭で遊ばせたい」「当然の日常がほしいだけ」
   『●「本土」のデマ・ヘイトなオトナ達…《子どもたちの
     日常にある「異常」を放置しているのはだれなのか?》
   『●「笑いや風刺は寛容で自由な社会を示すバロメーター
         …「国民の意識の低さ」を変えるきっかけに」
    (リテラ)【ウーマンラッシュアワーが『THE MANZAI』で怒涛の
     政治批判連発! 原発、沖縄基地問題、コメンテーター芸人への皮肉も】

   『●「まるで空襲に襲われた戦時下のような
     異常な訓練」に加えて、アベ様は沖縄にさらなる「我慢」を強いる
   『●「米軍機接近による児童の避難は…39日間に合計242回」、
             「最も多い日は一日に29回」…異常な現実
   『●屋良朝苗氏は「基地のない平和の島としての復帰」を望んだ
          …モノクロから「天然色」に変わっても現実は…
   『●「改めて身に迫るのは、軍隊というものが持つ狂気性」
      (高野孟さん)と、いまも続く沖縄での不条理の連鎖
    《琉球新報…1959年6月30日、うるま市(旧石川市)の
     宮森小学校に米軍ジェット機が墜落した。児童12人を含む18人が
     死亡、210人が重軽傷を負った。沖縄の戦後最大の米軍機事故だ
     …沖縄県宜野湾市の普天間第二小学校。学校上空付近を米軍機が通過
     するたびに校庭にいる児童らが避難する―という生活が続いている》

   『●PFOSを含む泡消火剤《14万リットル流出 ドラム缶719本分》!!
      沖縄市民に強硬な防衛相は番犬様には何にも吠え付けないとはねぇ…
   『●《迷惑施設が自分の家の近くに来るのは嫌だという日本本土のNIMBY
        (Not In My Back Yard = ニンビー) …沖縄には基地を押し付け》
    《沖縄では米軍嘉手納基地(嘉手納町など)や普天間飛行場から日夜、
     本土の人が想像できない爆音が鳴り響く。体育の授業中なら
     耳がおかしくなるぐらいの音。(普天間飛行場に隣接する)
     普天間第二小学校では、上空に米軍機が飛ぶと児童は「逃げろ」
     と言われる。こんな子どもが日本のどこにいるのか。》

   『●本土と沖縄を一緒にするなとでも? 《…燃料タンクと数十センチの
      水筒という落下物によって事故の重大性を比較するのは無意味だ》
    《▼しかし、沖縄の空はのんびり見上げてばかりもいられない。
     4年前の12月7日、宜野湾市の緑ヶ丘保育園に米軍ヘリの部品が
     落下した。その6日後には普天間第二小学校に米軍ヘリの窓枠が落下。
     そして先月はオスプレイから水筒が住宅密集地に落ちた 
     ▼普天間飛行場周辺の学校では米軍機墜落を想定した避難訓練が
     毎年行われている。
     空から何かが落ちてくる現実を子どもたちは生きている 
     ▼「何も変えられなくて申し訳ない」。チーム緑ヶ丘1207の
     与那城千恵美さんはやるせなさをにじませる。
     子どもの命を守ることに異論を唱える人はいないはず。それなら
     「小鳥だけが飛ぶ空がいい」。この願いを一刻も早くかなえてほしい

 最近、新たな事実が掘り起こされて老いる。
 沖縄タイムスの記事【窓を落とした米軍ヘリにVIP」が搭乗していた 普天間第二小の事故から5年 米軍の報告書で判明した新事実】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1072439)によると、《【ジョン・ミッチェル特約通信員】米海兵隊のCH53E大型輸送ヘリが2017年12月13日、普天間第二小学校の校庭に窓を落下させた事故で、事故機に准将以上の将官など多数の「VIP」が乗っていたことが分かった。離陸前、機長がこの将官と直接話すため点検を副操縦士に任せて操縦席を離れており、窓が固定されていないのを見逃した可能性がある。本紙が海兵隊の事故報告書を入手した》。
 同紙の記事【落下する窓 つかめず 副操縦士ら事故気付く 普天間第二小 米報告書】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1072464)によると、《【ジョン・ミッチェル特約通信員】副操縦士はヘリの窓が開き、落ちるのに気付いたが、つかむことはできなかった。操縦かんを手放すことになり、機体のコントロールを失ってしまう、と機内通話装置で乗員に告げた》。

 一方、その直下、地上では…。
 同紙の記事【「何かが落ちた」飛び出した職員室 あの日の約束「だから、安心して学校においでね」】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1071697)によると、《窓枠が落ちた午前10時過ぎ、運動場では小学2年生と4年生が体育の授業中だった。「何かが落ちた」と事務職員から聞き、大村さんは数人と職員室を飛び出した。走って校舎に戻る子どもたちと擦れ違い「入って、入って」と声をかけた。運動場に出た時、自身の足元は「上履きのままだったと思う」。現場を確認し、誰も外に出ないよう指示した。緊急の職員会議の後、全校児童を体育館に集めた。「みんな、びっくりしているよねあり得ないことだよね」。静かな体育館で大村さんは続けた。「こういうことがまた起きないように努力していくから…。あした、安心して学校においでね」。他の言葉を思い付かなかった》。
 琉球新報の記事【「黒いのが降ってきた」息子が語った現場の光景 血の気が引いた母は<危険な空、今も・普天間第二小ヘリ窓落下5年>上】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1631238.html)によると、《事故当日、学校からの連絡メールで急いで迎えに行った。児童が集められた体育館から出てきた息子は落下現場の運動場にいたという。青白い顔をしていて何を聞いても「分からない」と繰り返すばかり。話してくれるのを待った。しばらくして語り始めた息子は「戦争が起きたと思った」と切り出した。窓の落下直後、担任が「逃げてー」と叫び、みんながいっせいに走り出した。「黒いのが降ってきた」。誰かが言っているのが聞こえた。何が起きているか分からないまま校舎に向かい、振り向くと砂ぼこりが舞っていたという。事故後も米軍機が学校上空を飛び、騒音をまき散らす。「不安は消えないし、薄らぐこともなくて」と語る。息子と2歳差の娘の小学校進学を機に教育委員会に校区替えを相談したが、受け入れ...》。

 同紙のコラム【<金口木舌>見上げた空】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1631623.html)によると、《▼2017年12月7日と同13日に、米軍普天間飛行場周辺の保育園や小学校に米軍機の部品が落下してから5年。子どもたちの上空を米軍機が飛ぶ状況は今も続いている ▼保育園への落下物について、米軍は普天間飛行場所属の米軍ヘリの部品であることは認めたものの、落下との関連は否定した。県警も20年に調査を終了し、真相はあいまいなままだ ▼小学校に米軍ヘリの窓が落下した件では、米軍関係者は落下現場の確認よりも、機体復旧を優先させたことなどが在沖米海兵隊の事故報告書で明らかになった。県民の安全を軽視する姿勢が見える ▼園庭や運動場を元気いっぱい駆け回る時の青空も、流星が彩る夜空も、平和であってほしい。子どもたちがいつでも安心して空を見上げることができる社会を実現したい》。
 最後に、同紙の【<社説>米軍ヘリ窓落下報告書 軍優先の論理許されない】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1631142.html)によると、《宜野湾市の普天間第二小学校の運動場に米軍大型輸送ヘリコプターCH53Eの窓が落下した事故から満5年となった。本紙が入手した在沖米海兵隊の事故報告書で、落下した窓を放置して飛行再開に向けた作業をしていたことが分かった。訓練を最優先し、住民の被害に全く関心を向けない軍の論理と体質が改めて浮き彫りになった。米軍には沖縄の空を飛ぶ資格がないと、改めて声を大にしたい》。

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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1631142.html

<社説>米軍ヘリ窓落下報告書 軍優先の論理許されない
2022年12月13日 05:00

 宜野湾市の普天間第二小学校の運動場に米軍大型輸送ヘリコプターCH53Eの窓が落下した事故から満5年となった。本紙が入手した在沖米海兵隊の事故報告書で、落下した窓を放置して飛行再開に向けた作業をしていたことが分かった。訓練を最優先し、住民の被害に全く関心を向けない軍の論理と体質が改めて浮き彫りになった。米軍には沖縄の空を飛ぶ資格がないと、改めて声を大にしたい。

 米軍は事故から5日後に飛行再開を表明、その際に原因を二重の人為的ミスと発表した。緊急脱出用の窓のレバーに「安全ワイヤ」がないことを見落とし、そのレバーを誤ったか不注意で動かしたためという結論だった。そして、構造上の欠陥ではないとして飛行再開を強行した。

 報告書には「30~40人ほどの人がいるサッカー場に窓が落ちるのが見えた」という証言があった。人的被害が起きた可能性を認識できたはずなのに、普天間飛行場に帰還して直ちに新しい窓の取り付け作業をしていた。住民に被害がなかったかどうかを確認することなく、飛行再開を優先していた。その神経に、ぞっとするしかない

 高度228メートルで窓が外れて操縦が困難になり、窓と反対側の副操縦士に操縦が移されたことも分かった。緊急脱出用の窓は90センチ四方の大きさだ。操縦士も危険だったのではないか。また、ワイヤを誰も見ておらず、最初からなかった可能性が大きいことも分かった。整備がいかにずさんだったかの証明だ。

 6日後に飛行が再開され、学校施設上空の飛行を「最大限可能な限り避ける」ことで防衛省と米軍が合意した。しかし、その後もしばしば飛行が確認され、事実上ほごにされている。防衛局が運動場とプール敷地内に計4カ所の避難所を設置し、児童らは米軍機が近づくたびに避難することを強いられている

 CH53Eはこの年の10月には東村高江不時着炎上事故を起こした。機体の老朽化と整備の不備はずっと指摘されてきた。部品落下はその後も相次いだ。19年6月には浦添市の浦西中の校庭に重さ約20グラムの部品が落下した。同年8月には、機体後方の重さ約1キロの窓を沖縄本島の東方8キロの海上に落とした。ずさんな整備は変わっていない

 オスプレイも、昨年11月に住宅街に水筒を落下させるなど、部品落下事故が相次いでいる米軍の安全管理意識の低さと、訓練優先の軍の論理が改められない限り、県民は危険と隣り合わせだ。

 問題は米軍だけではない。米本国では決して許されない、住民を危険にさらしての訓練が行われていることに、日本政府は責任を感じているのだろうか。5年たっても米軍普天間飛行場の返還は見通せず、事故は後を絶たず、実効ある飛行制限も実現していない県民の命と生活を守れずして何の安全保障なのか
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コメント (2)
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●法治国家・主権国家? 「在日米軍特権」の下、炎上した番犬様ヘリ機体や《牧草地から土をどっさり》と盗難…「被疑者不詳」で捜査終了

2020年10月18日 00時00分12秒 | Weblog

[※《自助》大好きオジサン・最低の官房長官と学商 (日刊ゲンダイ 2020年9月7日)↑]



琉球新報のコラム【<金口木舌>「働く内閣」実行を】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1199373.html)。

 《見たくなかった5文字が新聞紙面にでかでかと載った。「被疑者不詳」である。2017年10月、東村高江で起きた米軍ヘリコプター不時着炎上事故は、根本原因と責任者を特定できぬまま捜査が終わった ▼何ともすっきりしない結末だが、予想していたことである。事故発生直後、現場に駆け付けた米軍は規制線を張り、大破した機体と土壌を持ち去った。県警が事故現場に入ったのは発生から6日後のこと …▼ここからは菅内閣への注文。辺野古新基地問題で菅義偉首相は官房長官のころ法治国家が口癖だった。ならば日米地位協定を盾に物証を持ち去る行為を見逃してはならない。米軍にも法治国家の姿勢を説くのが道理のはず》。

 主権国家なの? 《法治国家が口癖だった》スガ様は《日米地位協定を盾に物証を持ち去る行為を見逃》すの? 《米軍にも法治国家の姿勢を説》いてくださいな。
 《菅内閣の基本方針は「国民のために働く内閣」》の「国民」には、沖縄の皆さんは入っていないのですか?

   『●高江ヘリ「墜落」、何時もの如く「見え透いた“茶番劇”が
           再び繰り返されるようなら、事故はまた起きる」
   『●沖縄の心は踏みにじられっぱなし…「在日米軍特権」
       「日米共犯」の下、《牧草地から土をどっさり》と盗難
    「日米地位協定という「在日米軍特権」の「大変な思いやり」の下、
     同じことの繰り返し。今度は、《最も重要な物証》の墜落・炎上機体の
     持ち去りに加えて、《土どろぼう》、《牧草地から土をどっさり
     と盗んでいったそうだ。な~んにもしない「国難」様・
     「トンズラ総理」らも手を貸しているようなもので、沖縄では
     「日米共犯」がまかり通っている。2017年10月衆院選で、
     本土ではアベ様が「さらなる強硬手段に出る権力基盤を手に」し、
     一方、《強烈な異義申立》が続く沖縄は一切無視…。沖縄には
     法治主義は無く、放置主義。《眼中人無し》」

 ロシア大統領との電話会談では北方四島返還の「ホ」の字も「へ」の字も口にできずにいたのでは? そりゃそうだ、ロシア側は「決着済み」でしょうから。「害交害遊のアベ様」が7年9カ月に渡ってプーチン大統領と〝交渉〟をしてきたのですから。プーチン大統領にはニッポン国は「主権国家」なのか?、とあざ嗤われている始末です。

   『●「日米地位協定が米軍に“特権”を与えているからだ。
      「半分主権国家」…編集者で作家の矢部宏治氏」
   『●巨大新基地建設による辺野古破壊…
     プーチン氏に《主権を行使できていない実例》と指摘されてしまう始末
    「一方で、プーチン大統領にまで《急所》を突かれる始末。日刊ゲンダイの
     記事【安倍政権の急所突く プーチン「辺野古問題」に言及の衝撃】…によると、
     《「日本は本当に主権国家なのか」――。ロシアのプーチン大統領から
     仰天発言が飛び出した。…驚いたのはその先で、基地問題で主権を
     行使できていない実例として、ナント、米軍普天間飛行場の辺野古移設に
     ついてこう言及した。「知事が基地拡大に反対しているが、(日本政府は
     何もできない人々が撤去を求めているのに、基地は強化されるみんなが
     反対しているのに計画が進んでいる」》。辺野古破壊への世界の「目」は、
     《日本は本当に主権国家なのか》? プーチン氏に《われるって、
     本土の「ホシュ」の皆さんは平気なの?」

 琉球新報の【<社説>ヘリ炎上 捜査終結 主権国家の責任果たせ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1198343.html)によると、《果たして日本は主権国家と言えるだろうか。東村高江に2017年10月、米海兵隊普天間飛行場所属の大型輸送ヘリコプターCH53Eが不時着し炎上した事故で、沖縄県警は航空危険行為処罰法違反の疑いで容疑者不詳のまま書類送検した。3年の公訴時効成立を前に、全容解明に至らず捜査は事実上終結したことになる。甚だ遺憾であり、納得がいかない。米軍の治外法権を認めた日米地位協定を改定する必要性が改めて浮かび上がる。協定に関して秘密裏に交わされた日米地位協定合意議事録の撤廃も急がれる》。

 《事故原因の解明に必要な物証を堂々と持ち去った》《沖縄国際大に普天間飛行場所属のヘリが落ちた16年前の事故でも同じことをやったので、既視感を覚えた》。

   『●消された放射能汚染: 米軍ヘリ墜落ストロンチウム消失事件
   『●普天間「番犬様」基地: 「毎日頭上を飛ぶヘリの機体に
            ストロンチウム」…墜落により放射性物質が飛散
   『●「沖縄国際大学米軍ヘリ墜落事件」でも
        「沖縄は放ったらかし」……アベ様らは、今も、沖縄差別継続中
   『●「日米安保の根幹を成す地位協定の不平等性を
        そのままにしておいて、もう一方の9条だけをいじり…」
   『●高江ヘリ「墜落」、何時もの如く「見え透いた
      “茶番劇”が再び繰り返されるようなら、事故はまた起きる」
   『●「在日米軍特権」…《事故の検証すらできない日本は
         むしろ、法的従属を“放置”した国家》<金口木舌>
   『●横浜米軍機墜落事件: 「米軍が現場を占拠し、
       警察は蚊帳の外。被害者のための救急車は一番最後に…」
    《▼墜落前に脱出し、傷一つない米兵救出のためだけ自衛隊ヘリは出動した。
     米軍が現場を占拠し、警察は蚊帳の外被害者のための救急車は
     一番最後に来たという石川・宮森小沖国大安部墜落であらわに
     なった不条理さと変わらない》。
    「《不条理の連鎖》は、今もなお沖縄では続く。《米軍機は沖国大墜落など
     「なかったこと」のように、今も県民の頭上をかすめ飛んでいる》。
       「在日米軍特権」も、「日米共犯」も、何も変わらない沖縄。
     《沖縄の人たちは逃げられない》《墜落であらわになった不条理さ》…
     今もなお、何も変わらない」

   『●「改めて身に迫るのは、軍隊というものが持つ狂気性」
         (高野孟さん)と、いまも続く沖縄での不条理の連鎖
   『●「まるで空襲に襲われた戦時下のような異常な訓練」に加えて、
                アベ様は沖縄にさらなる「我慢」を強いる
    《頻発するヘリの墜落に、突如、凶器と化した落下物が子どもたちの頭上に
     降って落ちてくる恐怖。2016年には米軍属による強かん殺人事件
     起こった。それでも平然と、自分たちの植民地であるかのように横柄な
     態度をとりつづける米軍──この暴力を許しているのは、言うまでもなく
     日本政府、安倍政権だ

   『●「米軍機接近による児童の避難は…39日間に合計242回」、
                「最も多い日は一日に29回」…異常な現実
   『●《「私たちの権利はこれほどまで簡単に踏みにじられる」。沖国大の
     事故の1カ月後…学生が事故を目の当たりにした恐怖感や屈辱感を…》

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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1199373.html

<金口木舌>「働く内閣」実行を
2020年9月30日 06:00
金口木舌 高江ヘリ炎上 菅内閣 日米地位協定

 見たくなかった5文字が新聞紙面にでかでかと載った。「被疑者不詳」である。2017年10月、東村高江で起きた米軍ヘリコプター不時着炎上事故は、根本原因と責任者を特定できぬまま捜査が終わった

▼何ともすっきりしない結末だが、予想していたことである。事故発生直後、現場に駆け付けた米軍は規制線を張り、大破した機体と土壌を持ち去った。県警が事故現場に入ったのは発生から6日後のこと

▼事故原因の解明に必要な物証を堂々と持ち去ったのである。沖縄国際大に普天間飛行場所属のヘリが落ちた16年前の事故でも同じことをやったので、既視感を覚えた。もちろん許されることではない

▼ここからは菅内閣への注文。辺野古新基地問題で菅義偉首相は官房長官のころ法治国家が口癖だった。ならば日米地位協定を盾に物証を持ち去る行為を見逃してはならない。米軍にも法治国家の姿勢を説くのが道理のはず

▼菅内閣発足時の深夜に及ぶ記者会見を「前例主義、既得権、権威主義の最たるものだ」と断じた河野太郎沖縄相。夜間の記者会見よりも「最たるものは対米関係であることを外相、防衛相を経験した河野氏は承知のはず。改めてはどうか

▼菅内閣の基本方針は「国民のために働く内閣」だという。ぜひ実行してもらいたい。国民のため、日米地位協定の抜本改正は働きがいのある仕事ですぞ。
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●沖縄の心は踏みにじられっぱなし…「在日米軍特権」「日米共犯」の下、《牧草地から土をどっさり》と盗難

2017年11月02日 00時00分42秒 | Weblog

[※ 三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]



琉球新報のコラム【<金口木舌>踏みにじられた心】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-600651.html)と、
【<金口木舌>土どろぼう】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-601332.html)。

 《▼ヘリコプターの不時着、炎上事故を巡る米軍の対応である。原因も分からないまま飛行を再開した。こともあろうに発生地の東村を飛んだ。住民の感情などお構いなしである ▼事故機を搬出した現場では、たばこの吸い殻などが見つかった。被害を与えたとの感覚、引け目は一切ないはずだ。事故のあった11日、津堅沖でパラシュート降下訓練が強行された。およそ配慮はないのだろう。衆院選の公示翌日のことだった》。
 《▼海だけかと思ったら、今度は土どろぼうが横暴を振るったCH53ヘリが不時着し、炎上したやんばるの牧草地から土をどっさり持ち出した日米地位協定を笠(かさ)に着た米軍である》

 同紙の【<社説>米軍現場土壌を搬出 悪質な証拠隠滅許されぬ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-601327.html)によると、《東村高江の米軍ヘリ炎上事故の現場で、米軍は事故機の機体を回収し一帯の土壌を根こそぎ持ち去った。県と沖縄防衛局は機体周辺の土壌を採取して分析し、放射能汚染の有無など、環境汚染の可能性を調査する予定だった。県警は航空危険行為等処罰法違反容疑などで捜査を進めているが、機体は最も重要な物証だった》。

 日米地位協定という「在日米軍特権の「大変な思いやり」の下、同じことの繰り返し。今度は、《最も重要な物証》の墜落・炎上機体の持ち去りに加えて、《土どろぼう》、《牧草地から土をどっさりと盗んでいったそうだ。な~んにもしない「国難」様・「トンズラ総理」らも手を貸しているようなもので、沖縄では「日米共犯」がまかり通っている。2017年10月衆院選で、本土ではアベ様が「さらなる強硬手段に出る権力基盤を手に」し、一方、《強烈な異義申立》が続く沖縄は一切無視…。沖縄には法治主義は無く、放置主義。《眼中人無し》。
 コラム曰く、《まずは戸締まりだ。海、空のどろぼうを撃退するため県民が「民意」という名の鍵をかけたのが衆院選だったと言える。それを無理やりこじ開けるのが日米両政府の所業だ。もうこのような無謀をやめてもらおうではないか》。

   『●消された放射能汚染: 米軍ヘリ墜落ストロンチウム消失事件
   『●普天間「番犬様」基地: 「毎日頭上を飛ぶヘリの機体に
            ストロンチウム」…墜落により放射性物質が飛散
   『●「沖縄国際大学米軍ヘリ墜落事件」でも
        「沖縄は放ったらかし」……アベ様らは、今も、沖縄差別継続中
   『●「日米安保の根幹を成す地位協定の不平等性を
        そのままにしておいて、もう一方の9条だけをいじり…」
   『●高江ヘリ「墜落」、何時もの如く「見え透いた
      “茶番劇”が再び繰り返されるようなら、事故はまた起きる」
   『●「在日米軍特権」…《事故の検証すらできない日本は
         むしろ、法的従属を“放置”した国家》<金口木舌>
   『●ストロンチウム内部被曝…翁長雄志知事「悲しい、悔しい。
                 沖縄にとって“国難”とはこういった状況だ」
   『●本土ではアベ様が「さらなる強硬手段に出る権力基盤を手に」し、
                       《強烈な異義申立》が続く沖縄は無視…

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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-600651.html

<金口木舌>踏みにじられた心
2017年10月24日 06:00

 30年以上前の沖縄市でのこと。通りを子ども2人が歩いている。手に持ったビー玉などの自慢だろうか。仲良しの話は尽きない様子だが、かたやうちなーぐち、こなた英語でのおしゃべりだった

▼しまくとぅばにまつわる体験を聞く本紙連載「想い語らな」に登場した音楽プロデューサーの備瀬善勝さん。あまりに不思議で、立ち止まったという。言語の壁を乗り越える子どもたちの柔軟さに目を見張った

▼さまざまな文化を受け入れ、発展させてきたチャンプルー文化を言い得たエピソードとも感じた。多様な価値観を認め合うおおらかさでもある。しかし、それは何でもかんでも受け入れるということではない

▼ヘリコプターの不時着、炎上事故を巡る米軍の対応である。原因も分からないまま飛行を再開した。こともあろうに発生地の東村を飛んだ住民の感情などお構いなしである

▼事故機を搬出した現場では、たばこの吸い殻などが見つかった。被害を与えたとの感覚、引け目は一切ないはずだ。事故のあった11日、津堅沖でパラシュート降下訓練が強行された。およそ配慮はないのだろう。衆院選の公示翌日のことだった

▼「眼中人無し」とはこのことではないか。本来は牧草の茂る事故現場には、搬出時にできたわだちが残る。もろもろの対応、行動に多くの県民が気持ちや心を踏みにじられたと感じているはずだ。
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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-601332.html

<金口木舌>土どろぼう
2017年10月25日 06:00

 フォーク歌手の佐渡山豊さんに「海どろぼう」という歌がある。軽快なメロディーに乗せた歌詞は切実だ。病気を引き起こす海洋汚染を嘆き、きれいな海を返せ、汚してくれるなと訴える

▼1974年の作品である。「正体不明の不思議なやまい」とあるのは、工場排水が引き起こした水俣病を指していよう。歌のメッセージは復帰後、急激に進んだ乱開発にも当てはまる。自然や文化遺産の破壊が進み「沖縄の危機が叫ばれた時代だった

海を返せ、汚してくれるなという訴えは今こそ重みを持つ海どろぼうが今ものさばっている辺野古の海を汚し、サンゴを押しつぶす泥棒政府なのだから始末が悪い

▼海だけかと思ったら、今度は「土どろぼう」が横暴を振るった。CH53ヘリが不時着し、炎上したやんばるの牧草地から土をどっさり持ち出した日米地位協定を笠(かさ)に着た米軍である

▼おかげで県警は現場検証ができず、県も土壌汚染の調査が困難となった。豊かな牧草を育てるため、30年にわたって土づくりに励んできた地主は落胆している。取り締まる術はないものか

▼まずは戸締まりだ。海、空のどろぼうを撃退するため県民が「民意」という名の鍵をかけたのが衆院選だったと言える。それを無理やりこじ開けるのが日米両政府の所業。もうこのような無謀をやめてもらおうではないか。
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●高江ヘリ「墜落」、何時もの如く「見え透いた“茶番劇”が再び繰り返されるようなら、事故はまた起きる」

2017年10月15日 00時00分25秒 | Weblog


東京新聞の記事【ヘリ炎上 民家から300メートル 沖縄知事、米に飛行停止要求へ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201710/CK2017101202000285.html)。
沖縄タイムスの西江昭吾記者によるコラム【[大弦小弦]もはや言葉の選び方の問題ではない。東村高江で起きた米軍ヘリ事故…】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/155585)。

 《沖縄県東村高江の民間地で十一日、米軍普天間飛行場所属のCH53E大型輸送ヘリコプターが炎上、大破した事故現場は民家から約三百メートル地点だった…日米地位協定の関連文書では、米軍の同意がない場合、日本の当局に米軍の「財産」の捜索や差し押さえをする権利はないとされ、日本側が原因究明に関与できない懸念》。《米軍機の事故を巡っては二〇〇四年八月、普天間飛行場近くの沖縄国際大の構内に米軍ヘリCH53Dが墜落、炎上し、米兵三人が負傷した際、米軍が現場を事実上の封鎖状態とし、県警は現場検証を実施できなかった》。
 《▼墜落、不時着、緊急着陸。どう形容しようと、眼前に見せつけられた危険性は何ら変わらない。専門的にみれば、機体が制御可能だったか否かが不時着、墜落の分かれ目になることは知っているが、現実に暮らしが脅かされている側からするとその違いに意味を見いだせない…▼こんなとこだろうか。見え透いた“茶番劇”が再び繰り返されるようなら、事故はまた起きる》。

   『●12年経っても「米軍機は沖国大墜落など
      「なかったこと」のように、今も県民の頭上をかすめ飛んでいる」
   『●普天間所属オスプレイ24機中の2機が墜落! 
     「日本政府が当事者能力を持って」いない…「日米共犯」

   『●ガルトゥングさん「両国政府は恥を知るべきである」…
         沖縄に対して「恥ずかしくない対応」などする気なし
   『●「番犬様の尾っぽ」=世界一危険な基地・ 
     普天間は返還されない!? 辺野古は単なる破壊損なのか??
   『●「〈辺野古でよかった〉と言っているのと同じじゃないのか」? 
                    …沖縄差別には沈黙な「本土」マスコミ
   『●「日米安保の根幹を成す地位協定の不平等性を
       そのままにしておいて、もう一方の9条だけをいじり…」
   『●自民党亜種キトは辺野古破壊推進…
     「民意を無視し、新基地建設を強行する安倍政権と何が違うのか」!

 「米軍機は沖国大墜落など「なかったこと」のように、今も県民の頭上をかすめ飛んで」いた訳です。
 〔与党自公+癒党お維キト〕 対 〔真の野党〕 …2極の内、「地獄」に投票するのか、「平和」を希求するのか…そんな単純な構図の2017年10月衆院選の最中、またしてもとんでもない事故が発生しました、沖縄で。かねてからイジメられていた高江で。

 沖縄タイムスの【社説[米軍機炎上]捜査拒否 地位協定改定しかない】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/155588)によると、《機体の一部に放射性物質が使われている可能性があることなどから、県は11日夜から環境調査をするため、現場への立ち入りを求めているが、米軍からの返答はない。現場は、日本の捜査や調査の権限が及ばない米軍基地内ではない住民が生活する民間地である日本の主権が全うされて当然の場所である当然のことが当然になされない。その原因は、米軍のさまざまな特権を認める日米地位協定にある》。
 「沖縄国際大学米軍ヘリ墜落事件」と同型のヘリによる事故…ストロンチウム消失事件がすぐに思い出された。この社説にも《機体の一部に放射性物質が使われている可能性》とある。

   『●消された放射能汚染: 米軍ヘリ墜落ストロンチウム消失事件
   『●普天間「番犬様」基地: 「毎日頭上を飛ぶヘリの機体に
            ストロンチウム」…墜落により放射性物質が飛散
   『●「沖縄国際大学米軍ヘリ墜落事件」でも
        「沖縄は放ったらかし」……アベ様らは、今も、沖縄差別継続中


 東京新聞の記事【米軍ヘリ炎上「近く通過 危なかった」 民家から数百メートル 住民、不安訴え】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201710/CK2017101202000118.html)によると、《「米軍のヘリが私らの家の上、生活圏の上を堂々と訓練場にしている。国は本当に何も言えないのか」…「ちょうどそばの県道を車で通っていた。危なかった」と、不安そうに振り返った。米軍では輸送機オスプレイのトラブルが相次ぎ、「最近はオスプレイの訓練は少ないが、他のヘリは飛んでいる。安心して暮らしたいので、ヘリパッドも基地も沖縄からなくしてほしい」と訴えた…「宜野湾では二〇〇四年に沖縄国際大学に墜落したし、いずれまた落ちる」と懸念した》。

 住民の皆さんの不安の声の一方で、「森」や「海」は殺され、沖縄破壊は続く。アベ様らは、「基地負担軽減」と嘯く。

 リテラの記事【卑劣! 沖縄・高江ヘリ炎上大破 民家近くの重大事故なのに、安倍首相は「安倍政権の功績」をアピール】(http://lite-ra.com/2017/10/post-3507.html)によると、《アメリカ海軍安全センターは今回の事故を、軍内部での航空機事故における4段階の評価でもっとも重大な「クラスA」だと見解を示した…「民家近くのヘリパッド建設は負担軽減か」の質問に、安倍首相がむごい回答…その北部訓練場一部返還の交換条件によってヘリパッドが集落を取り囲むようにつくられたことを「負担軽減」といえるのかと尋ねたのに、安倍首相は躊躇うことなく安倍政権の功績だとアピールしはじめたのだ事故が起こった当日に、である…翁長沖縄県知事「このような状況を国が沖縄に強いているのが国難だ」…安倍首相の沖縄に対する冷酷な態度に、沖縄からだけではなく日本全国からNOを叩きつける。今回の選挙は、そうした場にしなければならない》。
 また、琉球新報のコラム【<金口木舌>心の火災は消せない】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-592781.html)でも、《▼安倍晋三首相は事故の一報を受け、米側への対応を指示した。衆院選を目前にしたテレビ出演で、事故への“迅速な対応”を演出する一方、米軍北部訓練場の過半返還や辺野古新基地建設を負担軽減だと強調した ▼だが、過半返還の条件として集落の近くにヘリ着陸帯を集約した結果、住民の頭上をヘリが行き来する状態は「負担軽減」と言えるのか住宅地から数百メートルの場所で炎上事故が起きたことを、首相はどう捉えているのか…▼高江のヘリ火災は、約3時間後に鎮火した。しかし相次ぐ米軍機事故に県民の憤りは募るばかりだ。首相は火消しに躍起だが、これまで何度も爆発した県民の怒りの炎は見えているだろうか》。
 国難な「裸の王様」は、《「負担軽減だと強調》《「安倍政権の功績だとアピール》だそうです。バッカじゃなかろうか!?
 2極の「地獄」の選択肢である〔与党自公+癒党お維キト〕は「森」「海」を殺し、沖縄を差別している。どこに投票すべきかは、明白、自明。沖縄を無視し続ける「本土」も、いい加減に目覚めて下さいょ。

 《首相は火消しに躍起だが、これまで何度も爆発した県民の怒りの炎は見えているだろうか》? 高江ヘリ「墜落」、何時もの如く《見え透いた“茶番劇”が再び繰り返されるようなら、事故はまた起きる》。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201710/CK2017101202000285.html

ヘリ炎上 民家から300メートル 沖縄知事、米に飛行停止要求へ
2017年10月12日 夕刊

     (米軍北部訓練場付近の牧草地で炎上し大破した米軍の
      CH53E大型輸送ヘリコプター=12日午前8時44分、沖縄県東村で)

 沖縄県東村(ひがしそん)高江の民間地で十一日、米軍普天間(ふてんま)飛行場(宜野湾(ぎのわん)市)所属のCH53E大型輸送ヘリコプターが炎上、大破した事故現場は民家から約三百メートル地点だったことが十二日、分かった。防衛省沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長が明らかにした。 
 翁長雄志知事は十二日午後、現場を視察した。米側に対し、厳重抗議するとともに同型機の飛行停止を求める見通し。政府も原因究明や再発防止を求めた。
 県警は現場周辺に規制線を張り、警察官を配置。航空危険行為処罰法違反容疑を視野に、捜査に着手するかどうか検討しているとみられる。
 しかし、日米地位協定の関連文書では、米軍の同意がない場合、日本の当局に米軍の「財産」の捜索や差し押さえをする権利はないとされ、日本側が原因究明に関与できない懸念が残る。
 十二日午前に現場を視察した伊集盛久(いじゅせいきゅう)村長は「機体の三分の一が炎上し、衝撃を受けた」と語った。米憲兵隊は県警に対し、環境調査が終わり次第、速やかに事故機を撤去する方針を示したという。
 米ハワイ出張中の河野(かわの)克俊統合幕僚長は、ハリス米太平洋軍司令官に原因究明などを求めた。小野寺五典防衛相が十二日、防衛省で記者団に語った。
 事故機は十一日午後、訓練中に上空で出火し、米軍北部訓練場に近接した牧草地に緊急着陸、炎上した。乗員七人や周辺住民にけがはなかった。
 米軍機の事故を巡っては二〇〇四年八月、普天間飛行場近くの沖縄国際大の構内に米軍ヘリCH53Dが墜落、炎上し、米兵三人が負傷した際、米軍が現場を事実上の封鎖状態とし、県警は現場検証を実施できなかった
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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/155585

[大弦小弦]もはや言葉の選び方の問題ではない。東村高江で起きた米軍ヘリ事故…
2017年10月13日 08:29 米軍ヘリ炎上 高江ヘリパッド 世界自然遺産 米軍事故 西江昭吾

 もはや言葉の選び方の問題ではない。東村高江で起きた米軍ヘリ事故。一夜明けて、焼け焦げた残骸があらわになった

▼墜落、不時着、緊急着陸。どう形容しようと、眼前に見せつけられた危険性は何ら変わらない。専門的にみれば、機体が制御可能だったか否かが不時着、墜落の分かれ目になることは知っているが、現実に暮らしが脅かされている側からするとその違いに意味を見いだせない

▼そもそも、140万人が住む沖縄は軍事組織の訓練地にふさわしいのか。島全体が米軍の要塞(ようさい)と化しているインド洋のディエゴガルシア島ならいざ知らず、人口が増え続け、経済成長が期待される島には不釣り合いだ

▼事故発生地の近くには、世界自然遺産を目指す貴重な森が広がる。15日から始まる国際自然保護連合(IUCN)の現地調査。自然破壊の最たるものと言える航空機の炎上事故は、調査員の目にどう映るだろう

▼早速、米軍は事故調査に着手したようだが、これから事態がどう動くか県民は経験的にうすうす見当がつく県警の検証要請を米側が拒み、事故機を撤収。一時的に飛行自粛しても、程なく機体に問題はないと告げて訓練再開。再発防止を求める日本政府も追認

▼こんなとこだろうか。見え透いた“茶番劇”が再び繰り返されるようなら事故はまた起きる。(西江昭吾
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●JR: 安全は二の次?、民営化の果てに・・・ ~石田禮助氏は何を想う?~

2013年10月03日 00時00分49秒 | Weblog


東京新聞の記事『JR北海道 本線でも異常放置 レール97カ所全道に拡大』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013092302000120.html)、
gendai.netの記事【JR北海道レール異常放置のウラにドロドロの人事抗争】(http://gendai.net/articles/view/syakai/144744)、
東京新聞の社説【JR北海道 許されぬ無責任体質だ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013092502000133.html)、
CMLの記事【[CML 026779] (無題)】(http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-September/026715.html)。

 民営化すると、国鉄よりも夢のようにスッバラシイ民間鉄道会社に変わるんじゃなかったの?? 国鉄時代の安全性と比べてどうなんでしょうかね? 金儲けのためなら、安全性なんて二の次?

   『●国労組合員恣意的不採用問題、一歩前進

 石田禮助氏は草葉の陰で何を思っていることだろう?

   『●『「粗にして野だが卑ではない」――石田禮助の生涯』読了(1/2)
   
     「「国鉄は昼も夜も休みなく、年間五十億の命を預かって運ぶ」
      「仕事の質が違う」「仕事の匂いがちがう」―――。」
     「優待パスをすべて返上した。/モラルあってのソロバンである。
      正々堂々と働き、正々堂々と生きよ
     「「パブリック・サービス」を生きがいとする人々が、グリーン車にただ乗りして、
      心に卑しさを感じないものなのか」」
     「「わしがそんなミーンなことをすると思うのか」」

   『●『「粗にして野だが卑ではない」――石田禮助の生涯』読了(2/2)
   
     「「閥をつくらぬし、あんなに敬愛できる人はいない。総裁を天職と信じ、
      生き方に自信があった。人間のスケールが違っていた」」
     「・・・石田にとっての何よりの勲章として・・・これこそ、「マンキー
      にふさわしい勲章。「死後、政府から勲一等叙勲の申し出があったが、
      これも未亡人つゆが頑として受けなかった。・・・」
     「石田は吐きすてるように、/「おれはマンキーだよ。マンキーが勲章を
      下げた姿が見られるか。見られやせんよ、キミ」/・・・ただし、ただの
      マンキーではない。/国鉄総裁になり、はじめて国会へ呼ばれたとき、
      石田は代議士たちを前に自己紹介した。/
      「粗にして野だが卑ではないつもり」・・・「国鉄が今日のような状態に
      なったのは、諸君たちにも責任がある」」

   『●『創(2009年7月号)』
   『●『城山三郎の昭和』読了(1/3)

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013092302000120.html

JR北海道 本線でも異常放置 レール97カ所全道に拡大
2013年9月23日 朝刊

 JR北海道がレール幅の異常を補修せず放置していた問題で、野島誠社長は二十二日、札幌市で記者会見し、何らかの補修が必要なレール異常の放置が、特急などが主に走行する本線を含め、さらに八十八カ所で判明したと発表した。これまでの判明分と合わせレール異常の放置は計九十七カ所に上った。 

 列車の安全運行に欠かせない保線の不備が全社的にまん延していた実態が判明、公共交通機関としての信頼がさらに損なわれた。野島社長は「お客さまにご迷惑をおかけし、社内の規則も守られず大変申し訳ない」と陳謝。自身の進退については「考えていない。体制の立て直しに先頭に立って取り組みたい」と述べた。

 JRによると、九十七カ所のうち、本線で放置されたレール異常は四十九カ所。全道に及び、特急列車が最高速度百三十キロで走行する区間も含まれていた。待ち合わせなどで使う待機用線路(副線)は少なくとも四十八カ所に上った。

 異常はレール幅が許容値(十九ミリ)を超えて広がっていた事例に加え、左右のレールの高低差やねじれなどの許容値超過があり、社内規定では異常を確認した場合、十五日以内に補修しなければならないが、いずれも放置されていたという。JRは二十二日までに判明分すべてで補修を終えたという。

 放置の原因について、JRは(1)本線の補修を優先し、副線を後回しにしたため失念した(2)保線現場の社員の情報共有が乏しかった(3)必要な予算が不足していた可能性があった-と説明した。
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http://gendai.net/articles/view/syakai/144744

JR北海道 レール異常放置のウラにドロドロの人事抗争
2013年9月25日 掲載

 JR北海道の相次ぐトラブルで野島誠社長(56)が集中砲火を浴びている。何しろ、報道陣から異常レールを放置していた原因を聞かれ、「補修を先延ばししているうちに失念した」と平然と答えるありさま。自身の進退についても「身を引くことは考えていない。先頭に立って体制の立て直しに取り組む」とまるで反省の色がないのだ。

 さすがに菅官房長官も24日、「(異常を)分かっていて対処していないのは極めて悪質性がある。組織、体質的な問題もあるのではないか」と呆れた様子だった。

 しかし、野島社長が簡単にケツをまくれるほどコトは単純ではない。JR北海道には、まさにドラマ「半沢直樹」を地で行くようなドロドロの派閥争いがあるのだ。

   「同社のトップ人事は、小池明夫会長(67)派と、2年前に自殺した
    中島尚俊元社長(当時64)派とに色分けされます。もともと、小池氏と
    中島氏は東大同期で国鉄入社(69年)も同期の間柄。しかし、中島氏は
    石勝線の脱線炎上事故で内外から突き上げられ、石狩の海に身を投げた。
    その後、小池氏が社長に復帰しましたが、今年6月には死んだ中島氏に
    近いとされる野島氏が新社長に就任しました」(マスコミ関係者)

 その「中島―野島」の背後にいるのが、JR北海道の“ドン”といわれる坂本真一相談役(73)だ。


<悲願達成のために人命軽視>

   「坂本相談役は、自分と同じ技術畑の野島新社長を強烈に後押しした
    ともっぱら。坂本相談役には2つの夢があって、ひとつは吉永小百合の
    映画を北海道で撮ること。これは05年の『北の零年』に出資して
    実現しました。もうひとつは、北海道新幹線の誘致です」(同社関係者)

 北海道新幹線は、40年前に整備計画が出来た旧国鉄の亡霊。2015年に開通する「新青森―新函館」だけで5500億円の予算が投じられ、さらに2035年をメドに1兆6700億円をかけて新函館から札幌まで延伸する計画だ。

 だが、年商が約800億円しかなく、鉄道部門に限れば、335億円の赤字(13年3月期)のJR北海道にとって、「新幹線は身の丈に合っていない」と内部からも疑問の声が出ている。

   「坂本相談役にとって、今ここで野島社長が辞任してしまうと、
    札幌延伸計画が頓挫する可能性が出てくる。それは札幌市の一部を
    地盤にする町村信孝元官房長官の意図するところでもない」
    (前出・マスコミ関係者)

 人命を省みず、総額2兆円超の新幹線建設に突き進むとしたら、驚くべき厚顔無恥の連中としか言いようがない。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013092502000133.html

【社説】
JR北海道 許されぬ無責任体質だ
2013年9月25日

 JR北海道の無責任体質には言葉を失う。道内九十七カ所でレールの異常を把握しながら放置していた実態が露呈した。人命軽視も甚だしい。公共交通機関としての当事者能力を疑わざるを得ない。

 函館線大沼駅で十九日に発生した貨物列車脱線事故に絡み、国土交通省の指示を受けて調べた結果だ。すべて補修を終えたとはいえ、安全運行の大前提となる保線の不備が全社的に見過ごされていた形といえる。

 脱線現場ではレール幅が社内規定の許容値より広がっていた。昨年十月の検査で異常に気づきながら一年近く補修していなかった。

 JR北海道は二十一日にこの現場をはじめ、追い越される列車が待機する副線で九カ所の不備があったとのみ発表していた。しかし、翌二十二日になって一気に八十八カ所の不備を追加した。

 副線では四十八カ所に増え、さらに、最高速度百三十キロの特急列車が走る区間をふくめ本線で四十九カ所が発覚した。レール幅の広がりに加え、左右のレールの高さが違ったり、波打ったようにゆがんだりしていた事例があった。

 異常が確認されたら十五日以内に補修する決まりなのに、いずれも長期間ほったらかしだったというから言語道断だ。人命にかかわる重大事故を招きかねないという危機意識がなぜ希薄なのか

 二〇一一年五月には石勝線で特急が脱線炎上し、七十九人が負傷する事故が起きた。当時の社長は「お客さまの安全を最優先に」と訴える遺書を残して自殺した。JR北海道はその遺志を継ぎ、信頼回復を誓ったはずではないか。

 それなのに列車から出火したり、運転士がミスを隠すため自動列車停止装置を壊したりと由々しき事態が止まらない。レールの不備の蔓延(まんえん)と無縁ではないだろう。

 石勝線の事故以来となる事業改善命令を視野に、国交省は特別保安監査を進めている。保線の在り方にとどまらず、経営状態や組織体制、技術レベル、社内モラルまで洗いざらい検証すべきだ。

 国鉄末期に新規採用を控えたため、世代間で技術や意識が断絶している。赤字経営で人手や予算が不足している。そんな構造的な問題が背景事情として指摘されている。

 安全第一の鉄則に照らせば、すべて言い訳にすぎない。一五年度に開業予定の新幹線はもとより、在来線の運行にさえ大きな不安と深い不信がつきまとう。もはや根底から会社を立て直すべきだ。
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http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-September/026715.html

[CML 026779] (無題)
・・・・・・
2013年 9月 26日 (木) 11:03:04 JST



国労の久下です。先ほどfacebookに投稿した文章です。

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● がんばれJR北海道の労働者 ●

 私は東京の山手線にある駅で働く定年間際の労働者です。厳冬の北海道、たとえば吹雪の荒れる日に荒野を走る長い線路を保守して歩くJR北海道の皆さんの仕事を思うと、さぞや大変な仕事だろうと思います。

 今、JR北海道では走行中の列車火災、貨物列車の脱線というような重大な事故が続発し、ついに、規定を上回るレールのゆがみ270カ所を放置していたことが明らかとなって、厳しく批判されていますね。しかし私は、経営者も現場労働者も一緒くたに批判する、政府やマスコミの姿勢は間違っていると思います。

 分割・民営化で本州と切り離され、厳しい経営を余儀なくされたJR北海道では、発足当時の14000人が半減され、仕事の外注化も極限まで進んでいると聞いています。

「現場は圧倒的に人とモノが足りていない。レールの補修が、内規で定められた15日以内の期限を過ぎることを承知の上で、先送りするケースは日常的にある」

「予算の制限から、朽ちた枕木を満足に交換できないことも多々ある」

「許容値より1、2ミリの多さは理解できるが、そこまで放置されたとなると別次元。重い貨物列車なら、十分、脱線が起きうる極めて危険なレベルだと保線社員なら誰でも知っている」

 これは皆、北海道新聞に載った皆さんの声です。私は、現場の実情を誰よりも知っている皆さんが、今こそ声をあげてほしいと思います。

 国鉄には安全綱領がありました。

1.安全は輸送業務の最大の使命である。
2.安全の確保は規定の遵守および執務の厳正から始まり、不断の修練によって築きあげられる。…3.4.5…。

 私たちは出勤するたびに、安全綱領を唱和して仕事についたものです。そして、職場には「抵抗なくして安全なし。安全なくして労働なし」というスローガンを炭労の仲間から教えられた労働組合が組織されていました。

 「規定が守られているか」を点検することは、労働組合にとって、もっとも初歩的な取り組みでした。分割・民営化で国労北海道が大打撃をうけて解体されていなかったら、規定を超えたレールのゆがみが半年も一年も放置されることはあり得なかったと思います。乗客と労働者の安全を確保することは、公共交通の経営者にとって絶対の責務ですが、経営者が経営上の観点から安全をおろそかにしたとき、労働組合は乗客と労働者の安全を確保する最後の砦となるべきなのです。

 分割・民営化でJR北海道に採用を拒否され、広域採用でJR東日本に来た仲間が、ふるさとに残った同僚が、「職場は疑心暗鬼でバラバラ。皆、自分だけは助かろうと自己保身に走っている。俺は嫌になって若年退職する」と言っていると教えてくれました。JRだけでなく、北海道の経済全体が地盤沈下しているなかでは、労働組合が、安全を確保するために必要な人とカネを要求しても、世間の支持は得られないのかもしれません。職場から信頼できる労働組合が一掃されている状況では、首をすくめて嵐の過ぎ去るのを待つのが一番いいのかもしれません。まだ恵まれた首都圏で働く労働者には想像できないたくさんの苦しさが皆さんを取り巻いているのだと思います。

 しかし、誰かが声を上げねば状況は変わりません。分割・民営化政策そのものを問い直すことを含めて、安心して利用できる公共交通を再建するために、JR北海道の労働者が声を上げることを、心から願っています。

がんばれ! JR北海道の労働者!
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