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●本田靖春と本田宗一郎: 「自動車をつくっている者が大げさな葬式を出して、交通渋滞を起こすような愚は避けたい。…何もやるな」

2023年04月29日 00時00分01秒 | Weblog

(2023年04月12日[水])
本田宗一郎は社員に向かって…「ホンダの社長は代々くだらんやつばっかりだったから、あんた方がしっかりしなきゃどうしようもない」》。本田宗一郎さん「―――仮に息子さんがホンダに入りたいといったら。「入れないね、わたしは。」…」。どこまでその〝社風〟が維持されているのかどうかは知らないが。

   『●『本田宗一郎との100時間 燃えるだけ燃えよ』読了
    「城山三郎著。講談社文庫。1988年2月刊
     (1993年12月第12刷)。」
    「本田宗一郎藤沢武夫トヨタとは明らかに違うその思想と文化。
     《…何よりもその私心私欲の無さである。…二人は公私混同も
     きびしく戒め、ついぞ、その会社を私物化することなく、
     同族化することもなかった。…二人とも金には潔癖だった…》
     《金もうけとは別のものを―――。それを思想というのか、
     文化というのか。…「トヨタが新しいものを生み出してるって、
     あんまり聞かねえな。お金持ってるとか、利益生みだしてるとか、
     たいへんなものらしいが、金融業ならいいけど、生産企業が…」》
    《「―――仮に息子さんがホンダに入りたいといったら。
     「入れないね、わたしは。」…」》

   『●『ニセ札はなぜ通用しないのか?』読了
    「企業が社員に押しつける「水行(みそぎ」」のあほらしさ。
     息子を入社させなかった本田宗一郎、松下幸之助との違い。」

   『●犬がワンと鳴き、飼い主が喝采する、というお話
   『●「特集「3・20」 地下鉄サリン事件から20年」
       『週刊金曜日』(2015年3月20日、1032号)
    「【井上久男の経済私考/F1復帰するも経営は落ち込むホンダ 
     失われた独自性と「ワイガヤ」の社風は戻るか】、
     《…ワイワイガヤガヤと議論しながらもの造りに励む明るい
     風通しの良い会社という意味だが、現状はその真逆状態にある。
     …斬新な商品を出せなくなった。…「トヨタがやっている
     TQM活動をホンダは真似しすぎたから」…トータル・
     クオリティ・マネジメント…社員自らが独自の斬新なアイデアを
     出せなくなった…ソニーと同様にホンダも「らしさを失って
     しまった》。復活してほしい
     (『本田宗一郎との100時間 燃えるだけ燃えよ』…》

   『●《本田宗一郎は社員に向かって…「ホンダの社長は代々くだらんやつ
     ばっかりだったから、あんた方がしっかりしなきゃどうしようもない」》

 日刊ゲンダイの追悼譜【佐高信「追悼譜」/本田宗一郎の声は豊田章一郎には届かなかったのだろう】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/319784)によると、《いま、私の評伝選を出してくれている旬報社から、およそ20年前に『本田靖春集』全5巻が出た。私よりひとまわり上の本田は、私が敬愛するジャーナリストである。この全集の推薦者が五木寛之、澤地久枝、そして筑紫哲也。その本田の『複眼で見よ』(河出書房新社)にこんな一節がある。「本田宗一郎のこと」と題して、靖春は損失補てん問題で日本の資本主義は腐臭を放っているとし、トヨ夕や松下電器産業(現パナソニック)と対照的に財テクに見向きもしなかった宗一郎を偲んで、「経済評論家の佐高信氏」の次の指摘を引く》。

   『●『続トヨタの正体』読了(1/2)
   『●『続トヨタの正体』読了(2/2)
    《「ハイブリッド」であれば、何でも環境に優しいという誤解…
     小池百合子…は環境大臣時代に「ハイブリッド戦闘機」と発言して
     顰蹙…単純でお粗末な発想が根底に…》

   『●『本田靖春/「戦後」を追い続けたジャーナリスト』読了
    「随所に黒田清さん…。筑紫哲也さん…。「黒田さんは2000年、
     本田さんは2004年に、そして筑紫哲也さんは2008年に、
     まるで五輪開催の年に合わせたように他界されてしまった」…。
     鎌田慧さん…。本多勝一さん…」
    「わけ知りふうにいうと、社会に各種のウソはつきものである。
     しかし、現実の泥沼にまでつかっても、が水面に出ているかぎり、
     たまにはホントもいえる。だが、までつかると、物をいえない。
     までつかると、何もきこえなくなる。までつかると、
     すべて真っ暗闇である」
    「斎藤貴男さんの、少し悲壮感漂うエッセイ「囚われだらけの時代に」…
     「…文春にはっきりと距離を置かれ始めた。靖国問題や中国脅威論で
     勢いづいていた時期の『諸君!』には、ネット右翼もかくやの罵言雑言を
     浴びせかけられた。組織も時代も恐ろしいものだと、つくづく思い知った」。
     「二〇一〇年五月下旬現在、日本のジャーナリズムはほとんど荒野と化した
     辛うじて生き長らえている雑誌も新聞も、反骨精神とは対極の世界を
     志向している」」

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/319784

佐高信 評論家
1945年山形県酒田市生まれ。「官房長官 菅義偉の陰謀」、「池田大作と宮本顕治 『創共協定』誕生の舞台裏」など著書多数。有料メルマガ「佐高信の筆刀両断」を配信中。

佐高信「追悼譜」
本田宗一郎の声は豊田章一郎には届かなかったのだろう
公開日:2023/03/13 06:00 更新日:2023/03/13 06:00


■豊田章一郎(2023年2月14日没 享年97)

     (豊田章一郎氏(2023年2月14日没 享年97歳)
      /(C)日刊ゲンダイ)

 いま、私の評伝選を出してくれている旬報社から、およそ20年前に『本田靖春集』全5巻が出た。私よりひとまわり上の本田は、私が敬愛するジャーナリストである。この全集の推薦者が五木寛之、澤地久枝、そして筑紫哲也。その本田の『複眼で見よ』(河出書房新社)にこんな一節がある。「本田宗一郎のこと」と題して、靖春は損失補てん問題で日本の資本主義は腐臭を放っているとし、トヨ夕や松下電器産業(現パナソニック)と対照的に財テクに見向きもしなかった宗一郎を偲んで、「経済評論家の佐高信氏」の次の指摘を引く。

「大体、トヨタにしても松下にしても、いまだに豊田家、松下家の人間が会長、社長等主要ポストにすわっている。企業を”家業”と考えているわけだが(略)、損失補てんも、日本企業のこうした封建的土壌の上に咲いた徒花なのである」

 宗一郎は実弟も早く本田技研を辞めさせ、子息は最初から入社させなかった。引退したのも67歳と早い。

 こうした説明を入れながら、「ふたたび佐高信氏の文からの引用になって恐縮だが、どうかお許しをいただきたい」として拙文を引いている。

「また、豊田家の企業のトヨタが、その本拠の挙母市の名を豊田市に変えたのに、本田は鈴鹿サーキットで知られる鈴鹿市が本田市に変えてはどうかと言ってきたのに、それを断っている。(略)問題の補てんリストに本田技研の名がないのは偶然ではない」

 『週刊現代』の1991年8月17日号の私のコラムからの引用だが、私はとても嬉しかった。しかし、その恐縮ぶりにはこちらが恐縮するしかない。

 豊田章一郎が経団連の会長をやったのは、日本の企業の負の側面の代表として、皮肉な意味で妥当なのだろう。豊田家の分家の英二から本家の章一郎への社長交代は”大政奉還”などと言われたが、豊田家の人間でなければ社長になりえたかどうか、私は疑問がある。

 その息子の章男に至っては論外である。私は章一郎の死を悼む人に梶山三郎の小説『トヨトミの野望』『トヨトミの逆襲』(いずれも小学館)を読むことをすすめたい。

 本田靖春によれば、死期の迫った本田宗一郎はこのように言い遺したという。

自動車をつくっている者が大げさな葬式を出して、交通渋滞を起こすような愚は避けたい。もうすぐお迎えがくるが、何もやるな

 かなり前から、宗一郎は自宅への年始のあいさつを断っていた。その理由を彼は靖春にこう語った。

自動車屋が駐車の列でご近所に迷惑をかけてはいけない

 道路を倉庫がわりに使う方式といわれたトヨタかんばん方式をやめることなど考えもしなかっただろう章一郎にこの発言は届くことはなかった。(文中敬称略)
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●《本田宗一郎は社員に向かって…「ホンダの社長は代々くだらんやつばっかりだったから、あんた方がしっかりしなきゃどうしようもない」》

2022年11月03日 00時00分37秒 | Weblog

 (2022年10月20日[木])
本田宗一郎さん「―――仮に息子さんがホンダに入りたいといったら。「入れないね、わたしは。」…」。どこまでその〝社風〟が維持されているのかどうかは知らないが。

   『●『本田宗一郎との100時間 燃えるだけ燃えよ』読了
    「城山三郎著。講談社文庫。1988年2月刊
     (1993年12月第12刷)。」
    「本田宗一郎藤沢武夫トヨタとは明らかに違うその思想と文化。
     《…何よりもその私心私欲の無さである。…二人は公私混同も
     きびしく戒め、ついぞ、その会社を私物化することなく、
     同族化することもなかった。…二人とも金には潔癖だった…》
     《金もうけとは別のものを―――。それを思想というのか、
     文化というのか。…「トヨタが新しいものを生み出してるって、
     あんまり聞かねえな。お金持ってるとか、利益生みだしてるとか、
     たいへんなものらしいが、金融業ならいいけど、生産企業が…」》
    《「―――仮に息子さんがホンダに入りたいといったら。
     「入れないね、わたしは。」…」》

   『●『ニセ札はなぜ通用しないのか?』読了
    「企業が社員に押しつける「水行(みそぎ」」のあほらしさ。
     息子を入社させなかった本田宗一郎、松下幸之助との違い。」

   『●犬がワンと鳴き、飼い主が喝采する、というお話
   『●「特集「3・20」 地下鉄サリン事件から20年」
       『週刊金曜日』(2015年3月20日、1032号)
    「【井上久男の経済私考/F1復帰するも経営は落ち込むホンダ 
     失われた独自性と「ワイガヤ」の社風は戻るか】、
     《…ワイワイガヤガヤと議論しながらもの造りに励む明るい
     風通しの良い会社という意味だが、現状はその真逆状態にある。
     …斬新な商品を出せなくなった。…「トヨタがやっている
     TQM活動をホンダは真似しすぎたから」…トータル・
     クオリティ・マネジメント…社員自らが独自の斬新なアイデアを
     出せなくなった…ソニーと同様にホンダも「らしさを失って
     しまった》。復活してほしい
     (『本田宗一郎との100時間 燃えるだけ燃えよ』…》

 日刊ゲンダイのコラム【佐高信「追悼譜」/創業者・本田宗一郎と久米是志元社長の大論争はホンダそのものだった】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/312782)によると、《本田技研で河島喜好から久米へ社長がバトンタッチされる時、創業者の本田宗一郎は社員に向かって、こう演説した。「ホンダの社長は代々くだらんやつばっかりだったから、あんた方がしっかりしなきゃどうしようもない。オレもくだらなければ、オレが後継者に選んだ河島もくだらなかった。くだらない河島だから、くだらない久米しか社長に選べなかった。したがって、みんなにしっかりやってもらわなきゃ困る。ホンダは社長が偉くて引っ張るんじゃなくて、みんなが引っ張っていくのだから、よろしく頼む」》。

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/312782

佐高信 評論家
1945年山形県酒田市生まれ。「官房長官 菅義偉の陰謀」、「池田大作と宮本顕治 『創共協定』誕生の舞台裏」など著書多数。有料メルマガ「佐高信の筆刀両断」を配信中。


佐高信「追悼譜」
創業者・本田宗一郎と久米是志元社長の大論争はホンダそのものだった
公開日:2022/10/17 06:00 更新日:2022/10/17 06:00

■久米是志(2022年9月11日没)

     (久米是志氏(C)日刊ゲンダイ)

 本田技研で河島喜好から久米へ社長がバトンタッチされる時、創業者の本田宗一郎は社員に向かって、こう演説した。

「ホンダの社長は代々くだらんやつばっかりだったから、あんた方がしっかりしなきゃどうしようもない。オレもくだらなければ、オレが後継者に選んだ河島もくだらなかった。くだらない河島だから、くだらない久米しか社長に選べなかった。したがって、みんなにしっかりやってもらわなきゃ困る。ホンダは社長が偉くて引っ張るんじゃなくて、みんなが引っ張っていくのだから、よろしく頼む

 これには「いいぞーッ」と野次がとび、退任する河島は「おニイちゃん、ご苦労さん。こっちに来いよ」と言われて壇上から降ろされ、社員の手でワッショイワッショイと胴上げされたという。本田はオヤジ、本田のパートナーで副社長だった藤沢武夫はオジキ、河島はおニイさんと呼ばれていたが、そんな開放的雰囲気は「会社を1つの考え方でまとめてはいけない」という本田の持論から生まれた。それは自らをも否定するような激しいものだった

 本田が社長の時、エンジンを水冷にするか空冷にするかの大論争があった。本田は「砂漠の真ん中でエンストした時、水なんかあるか」と言って空冷を主張した。

 しかし、「それでは公害のないエンジンは開発できない」と、公害規制をクリアする面からも水冷でなければならないと考えたのが、当時の若手技術者の久米や川本信彦だった。

 血の気が多い本田は、手が早くて、よく久米や川本をスパナで殴ったといわれたが、それほどのワンマンだから、もちろん本田も自説を曲げない。

 わからず屋のオヤジ(本田)に頭にきた久米は辞表を出して四国巡礼に出かけたという話もある。

 この大論争は、藤沢が間に立ってまとめ、結局、エンジンは水冷にすることになった。この時、空冷にしていたら、いまの本田技研はなかっただろうとも言われる。

 それほどの大きな分岐点だったのだが、その後、本田とぶつかった久米、川本が社長になるのである。

 本田はこの一件で「自分には技術がわからなくなったのかもしれない」と思い、退任する会長にもならずにスパッと退いて、以後、出社しなかった。本当は会社に出たくてしょうがないけれども、行けば口を出してしまう。それで、東京の八重洲ブックセンターの近くに小さな事務所を構えて、ひたすら絵を描いていた。

 久米には一度インタビューしたことがある。当時、私は清瀬に住んでいて、定期券と一緒になった名刺入れから名刺を出したのだろう。

 何気なく久米はそれを見ていたのに違いない。「私も清瀬に住んでいたことがありますよ」と言われて、小さなことにもよく気がつく人だなと思った。(敬称略)
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●「特集「3・20」 地下鉄サリン事件から20年」 『週刊金曜日』(2015年3月20日、1032号)

2015年03月23日 00時00分02秒 | Weblog


週刊金曜日』(2015年3月20日、1032号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。

 今週のブログ主のお薦めは、青木理さん【司法を正す 第12回/高知白バイ事件再審請求中の元スクールバス運転手、片岡晴彦さん 警察権力による極悪な組織犯罪が疑われる】と山口正紀さん【警察の違法性は認められたが 氷見事件国賠訴訟】

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■①『週刊金曜日』(2015年3月20日、1032号) / 「特集「3・20」 地下鉄サリン事件から20年」。表紙は森達也さん。西江昭吾氏+篠原知恵氏・「沖縄タイムス」記者【沖縄防衛局、「辺野古新基地」資料を改ざんして公表 埋め立て「承認」正当性揺らぐ】。バチアタリな人たちhttp://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/7b9d3cfcd73bbbeb41cee2815f434d0d

■②『週刊金曜日』(2015年3月20日、1032号) / 板倉由美氏【米国、国連本部で女性の地位委員会が開催 NGOは「慰安婦」企画展も】。小山エミさん【日本の〝右派〟団体にニューヨークで抗議デモ 『産経もデマを垂れ流しか】。薄っぺらで反知性的なタカ派(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/e9afcbe0d6285ceb353040f880c9a5da

■③『週刊金曜日』(2015年3月20日、1032号) / 伊田浩之氏【3・11から4年経って悪化する東電の傲慢体質 廣瀬社長アンダーコントロールと強弁】、「アンダーコントロールだという意味です。安倍総理のおっしゃった外洋への影響はコントロールされているという理解です・・・」。屁理屈にもなっていない(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/8288fd9e3a47f99b046301fb307004cf

■④『週刊金曜日』(2015年3月20日、1032号) / 中村文則氏×森達也さん【対談 世界の反面教師になれる日本】、「日本には「絶望」が決定的に足りない・・・「絆」という言葉に潜む同調圧力と排除の意識・・・メディアに蔓延する「忖度」の積み重ね」。「もっと絶望した方がいい」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/8577741e2a47d510acf5109607e69e21

■⑤『週刊金曜日』(2015年3月20日、1032号) / 梶山天氏【警察の「DNA型検査」独占の危険 冤罪発見が妨害され、権力犯罪が野放しに】、「足利事件袴田事件などで、冤罪実証の決め手となったのが、大学の法医学教室などが実施したDNA型検査だった。ところが警察は、自分の付属機関のみにこの検査を独占させようと計画している」

■⑥『週刊金曜日』(2015年3月20日、1032号) / 青木理さん【司法を正す 第12回/高知白バイ事件再審請求中の元スクールバス運転手、片岡晴彦さん 警察権力による極悪な組織犯罪が疑われる】、「ブレーキ痕は捏造か・・・高速訓練の疑いも・・・子どもたちへの影響」。これまた冤罪(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/386f0f082eea55bebe40ea8e94187a55

■⑦『週刊金曜日』(2015年3月20日、1032号) / 山口正紀さん【警察の違法性は認められたが 氷見事件国賠訴訟】、「・・・逮捕され、約2年間服役させられた後で真犯人が出現再審無罪に・・・。警察の捜査の違法性を認め、県に・・・支払を命じたが、国と個人被告2人(長能善揚・元富山県警警部補、松井英嗣・元富山地検副検事)に対する請求は棄却した・・・原告の訴えは届いたのか。・・・判決が検察の冤罪責任を不問にした報道は、・・・見当たらなかった」。「人生の歯車は狂ったまま」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/a1e91fff854b1ea814fb65ad43715a89

■⑧『週刊金曜日』(2015年3月20日、1032号) / 平田剛士さん【環境を破壊する原発震災復興工事(下) 仙台湾「海岸エコトーン」を防潮堤・防災林が脅かす】、「多様な生態系が回復中・・・海岸エコトーンが分断・・・「国土強靭化」の欺瞞性」。(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/ba81cad971a91108269e4a1ba8870cf7

■⑨『週刊金曜日』(2015年3月20日、1032号) / 【井上久男の経済私考/F1復帰するも経営は落ち込むホンダ 失われた独自性と「ワイガヤ」の社風は戻るか】、「・・・ワイワイガヤガヤと議論しながらもの造りに励む明るい風通しの良い会社という意味だが、現状はその真逆状態にある。・・・斬新な商品を出せなくなった。・・・「トヨタがやっているTQM活動をホンダは真似しすぎたから」・・・トータル・クオリティ・マネジメント・・・社員自らが独自の斬新なアイデアを出せなくなった・・・ソニーと同様にホンダもらしさを失ってしまった」。復活してほしい(『本田宗一郎との100時間 燃えるだけ燃えよ』http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/16c8392d6e9d82bdaaac3eadf745f2f0

■⑩『週刊金曜日』(2015年3月20日、1032号) / 粟野仁雄さんの書評【安倍首相の「愛国」の化けの皮を剥ぐ快著/『安倍首相から「日本」を取り戻せ!!』 泥憲和=著、かもがわ出版】、「イスラエル国旗を背に首相が無防備にぶった演説が二人の日本人の命を奪ったことは記憶に新しい。・・著者は15才で陸上自衛隊に入隊。・・・真の愛国者かどうか、この本を読んで安倍首相を観察しよう」。「積極的平和主義」の未来、「後藤さん・・・が伝えようとした多くの民衆の死を想像してほしい」http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/a9848ad871bd41a2f5bf738868ab877d
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●犬がワンと鳴き、飼い主が喝采する、というお話

2012年03月15日 00時00分33秒 | Weblog


asahi.com(http://www.asahi.com/national/update/0313/OSK201203130046.html)と東京新聞(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012031301000266.html)の記事。目が飛び出ちゃいました。
 卒業生に本当に同情する。こんなことをやっていて高校生の教育に何か良い効果があるのか、馬鹿馬鹿しいにもほどがある。
 昨夜書きたかったのですが、仕方無く、今日に回しました。

 ホンダ本田宗一郎さんは、部下がストップウォッチで労務管理するような進言をしてきたときに、酷く叱りつけたという(『●『本田宗一郎との100時間 燃えるだけ燃えよ』読了』)。どこにも、岡っ引根性・下衆な者は居るものだ。

 この校長の姿はあまりに情けなくはないか。それを褒めたたえる元〝ト〟知事も、真の意味でトンデモの〝ト〟だ。大阪府民や大阪市民はこんなことを求めて彼に投票したのですか? 他にもっとキャンキャン叫ぶことが、いま、無いのか? 関西電力との喧嘩はどうなったのか? 大飯原発の再稼働に向け、関電は着々と巻き返しているのに、関電の大株主?の大阪市、市長は一体何をやっているのだ。そっちにこそ、キャンキャンと鳴け! もう白旗か。 3・11は、もう既に喉元を過ぎたとでも云うのか? 大飯原発は再稼働しようとしているのに、指をくわえてみているだけか。情けない人だ。選挙前に、一時的に、反原発?派のフリをしていただけじゃないのか。
 投票した皆さんに聞きたい、彼が市長になって以降、何かまともな実績をあげましたか? 「(選挙民が騙されたと思うのですが)沈滞しているらしい」大阪市や大阪府の状況は打開されたのですか? 叩きやすい教員や公務員、組合員をバッシングしているだけではないのですか? 弱者や非正規雇用の労働者、フリーターらはそれにダマされて喝さいを叫び、溜飲を下げていないですか? 自分の首を絞めていることになっていないですか。そんな閉塞した社会が、そんなに良いのですか。それが〝ハシズムの本質ではないのですか、内橋克人さんが言うように(『●内橋克人さんインタビュー: 〝貧困マジョリティー〟の形成と『FEC自給圏』への志向』)。 彼は、今や、政治屋のフィクサー気取りの振る舞いだけではないですか? 尻尾を振って寄ってくるおイヌ様政治家はさぞかし可愛いことでしょう。

 この件、どこぞやの〝ト〟教委〝ト〟知事はさぞかし喜んでいることでしょうね。気持ち悪いったら、ありゃしない。

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http://www.asahi.com/national/update/0313/OSK201203130046.html

君が代斉唱時、教員の口の動きも報告 大阪府立和泉高

 大阪府立和泉高校(中原徹校長)の卒業式で、君が代斉唱の際、教員が起立したかどうかに加え、実際に歌ったかどうかを管理職が口の動きでチェックして府教委に報告していたことがわかった。府教委は起立斉唱を求める職務命令を全教職員に出しており、メールで報告を受けた橋下徹大阪市長は「これが服務規律を徹底するマネジメント」「ここまで徹底していかなければなりません」と賛辞を送っていた。
 橋下氏は、起立斉唱を義務づけた君が代条例を成立させた大阪維新の会代表。中原校長のメールによると、教頭が全教員の口の動きを目視で確認。「3名の口が動いていなかった」と報告を受け、3人を校長室に呼んだ。2人は「斉唱した」と話したが、1人は「起立だけでよいと思った」と話し、歌わなかったことを認めたという。
 中原校長は「他校の校長は『斉唱』まで確認していないと思います」「確認していたとしても『起立していればよい』と仲間をかばって報告していないと思います」「ちなみに3人とも組合員と報告していた。
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012031301000266.html

君が代で口の動き「監視」 橋下氏友人の民間校長
2012年3月13日 11時18分

 橋下徹大阪市長の友人で民間人校長として採用された大阪府立和泉高(岸和田市)の中原徹校長が、卒業式の君が代斉唱の際、教職員の口の動きを見て実際に歌っているかを監視」していたことが13日、府教育委員会などへの取材で分かった。
 府教委は式後、校長に歌わなかったことを認めた教員1人の処分を検討している。
 府教委などによると、中原校長は2日の卒業式で、教頭らと共に、君が代斉唱で約60人の教職員が起立したのを確認し、口の動きを点検。口が動いていなかったと判断した3人の教員を校長室に呼んで確認したところ、うち1人が歌っていなかったことを認めた、としている。

(共同)
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●『ニセ札はなぜ通用しないのか?』読了

2010年06月27日 00時01分40秒 | Weblog

『ニセ札はなぜ通用しないのか?』、2010年5月読了。佐高信著。角川文庫。2006年8月初版。

 母校での先輩としての授業。「第一章 佐高信流経済学入門 ――課外授業」。疑うことの重要さ(p.20)。土門拳記念館(p.26)。

 城山三郎さんによる日銀の酷評(p.50)。「特攻は志願にあらず。時代や社会や国が強制」、「・・・個人情報保護法案に、・・・鬼気迫る勢いで反対・・・。小泉のバカは、・・・城山さんが電話を書けても返事もよこさない。無礼千万な話です」(p.114)。大岡昇平さんとともに、『噂の真相』の珍しい読者。

 「Ⅱ 民営化とは何だったのか?」(pp.66-84)。中曾根による国鉄分割・民営化を煽り、絶賛し、国労潰しに加担。「「民営化」とはすなわち「会社化」である。会社は当然、利益を上位にし、安全や公平はその下に来る。国鉄の民営化は事故を生み、郵政の民営化は過疎を生む・・・」(p.66)。「「民営化」がJR西日本や東日本の大事故を招いた・・・」(p.266)。

 ニューヨーク市立大学教授霍見芳浩さん(p.88)。辺見庸さん(p.100)。福島瑞穂さん(p.108)。中山千夏さんと矢崎泰久さん(p.200)。

 「自民党の中に反田中・反中国のすさまじい先鋭的なグループができあがる。これが青嵐会。中心人物は石原慎太郎・浜田幸一・中川一郎・渡辺美智雄らであった。・・・小泉という人はタカ派の中のタカで育ってきた」(p.100)。
 「・・・組長の渡辺」が遠藤誠さんに左翼と右翼を分けるポイントを尋ねたところ、遠藤さんは「太平洋戦争を侵略と認めるかどうかでしょう」と。「そうしたら組長の渡辺はさすが、「それは侵略ですよ。他人の縄張りに踏み込んだ、それは侵略ですよ。それで左と言われるなら、左と言われてもいい」と言ったというんですね」(p.112)。

 企業が社員に押しつける「水行(みそぎ」」のあほらしさ(p.170)。
 息子を入社させなかった本田宗一郎(p.190)、松下幸之助との違い。

 久野収さんと大学盗聴(p.194)。本多勝一さんと筑紫哲也さん、編集委員就任の経緯(p.204)。エラスムス(ルネサンス期の思想家、p.210)。城山三郎さんの『官僚たちの夏』のモデルとしての佐橋滋さんは「・・・〝ミスター通産省〟と呼ばれた人物です。・・・一方で、通産省職員の労働組合の委員長をつとめ、官僚制の民主化を試みました」(p.213)。「官僚のトップであるにもかかわらず、佐橋は「非武装平和」を主張したが、対談の席で、佐橋はその思想を久野の平和論に学んだと言っていた」(p.222)。

 佐高さんの卒業論文。

 あとがき。「・・・「哲学」なき「経済学」は単に数字の操作術にしかならないだろう。/竹中平蔵の・・・ベストセラーになったが、これこそ、「哲学」なき「経済学」の見本であり、こんな本が読まれているかぎり、日本経済、いや、日本に「あす」はない。/竹中のような〝内閣の側用人〟は、ミクロの問題についてはマクロを語り、マクロについてはミクロの例を引いて、はぐらかすのである。/・・・何の理念もなき拡大は、必ず腐敗を生む」(pp.266-267)。
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●『本田宗一郎との100時間 燃えるだけ燃えよ』読了

2009年10月01日 07時57分01秒 | Weblog

『本田宗一郎との100時間 燃えるだけ燃えよ』、9月に読了。城山三郎著。講談社文庫。1988年2月刊(1993年12月第12刷)。

 「それはまた、十年前、本田と副社長の藤沢の二人が、会長にも相談役にもならず、一気に最高顧問まで引き退った鮮やかな姿を思い出させる」(p.21)。「代々きれいな社長交代」(p.48)。

 ストップ・ウォッチ。「「・・・よく考えなくちゃ。ストップ・ウォッチで動けるほど、人間は働けませんよ。それでは、人間が参ってしまう」/人間本位という考えは、いまも生きている。/・・・フリー・フロー・システムといい、コンベア・ラインは一律のスピードでは流れない。/・・・人間がまいることはないし、おそいところへは助け合いに走ったりして、人間的なつながりも深まる。/それでいて、この人間的なラインのスピードは、これまでの一律のコンベア・ラインの流れに負けない、という」(p.79)。トヨタや、小泉改革なるものにおいてそれを郵便局などに持ち込んだことへの痛烈な批判になっていることが面白い。
 「本田は、投資のために土地を買ったことはない。・・・/その本田技研もまた本業一筋で、土地ブームなどですすめられても、ついぞ土地へ手を出さなかった」(p.108)。

 佐橋滋通産次官との対立(pp.114-115)。

 「社宅はできるだけ作るべきではないし、・・・/「社宅は城下町の遺物だ」/と本田はいう。/・・・むしろ、社員にとって有害である。・・・企業といっても、人間が主体です。・・・それには平等感というか、一人一人が大事にされているという認識がないと・・・。その点では、世界中でうちぐらい人間を考えている企業はない、と思います」(pp.123-124)。

 「「例えばトヨタ・日産クラスが七〇〇〇部買い上げてくれたとすると、本田さんを書いたとき、ホンダがどれだけ買い上げたと思う」/・・・「桁ちがいに少ないでしょうね」/三鬼は大きくうなずいた。/「桁ちがいどころか、三桁もちがう。つまり、たった七冊なんだよ」/本田とはそういう人ホンダとはそういう会社なのである」(pp.140-141)。

 本田宗一郎と藤沢武夫、トヨタとは明らかに違うその思想と文化。「・・・何よりもその私心私欲の無さである。・・・/二人は公私混同もきびしく戒め、ついぞ、その会社を私物化することなく、同族化することもなかった。/・・・二人とも金には潔癖だった・・・」(pp.236-237)。「金もうけとは別のものを―――。それを思想というのか、文化というのか。/・・・「トヨタが新しいものを生み出してるって、あんまり聞かねえな。お金持ってるとか、利益生みだしてるとか、たいへんなものらしいが、金融業ならいいけど、生産企業が・・・」」(pp.244-245)。

 「―――仮に息子さんがホンダに入りたいといったら。/「入れないね、わたしは。」・・・」(p.288)。

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