
いま揉めているNHKのWPから、【聞いてほしい 心の叫びを ~バス放火事件 被害者の34年~】(http://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/0228/index.html)。
まず、綿井健陽さんのつぶやきから。
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WATAI Takeharu/綿井健陽@wataitakeharu
録画セットしました。この番組に登場する杉原美津子さんを観ることに、今からすでにドキドキ緊張しています。今夜(28日・金)午後10時から放送のNHKスペシャル。「聞いてほしい 心の叫びを~バス放火事件 被害者の34年~」 http://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/0228/index.html …
2014年2月28日 7:14 PM
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「新宿西口バス放火事件」のある被害者の心の軌跡。被害者やその家族でもない者には忖度するしかないけれども、苦しみや憎しみから、「加害者の男を「赦す」感情」へ、さらに、「本当は「赦していなかった」ことに気付く」ことに。
死刑制度や安田好弘さんに絡んでの以前の記事。
『●木下昌明さん、『死刑弁護人』映画評』
「時々のマスコミを賑わし、“極悪”のレッテルを張られた人物ばかり。
なかでも、1980年夏の新宿西口バス放火事件に強くひかれた。・・・真相は
日々のニュースではつかめなかった。後に事件を扱った恩地日出夫監督の
傑作『生きてみたい、もう一度』で被告女性のその後はわかったが、
犯行の真相は依然つかめなかった。・・・
これは安田の最初の担当事件で、彼は真相とその後の問題を語っている。
それとともに、彼が「悪魔」や「鬼畜」とそしられようと、なぜ“凶悪犯人”の
弁護を引き受けるのかも見えてきた。それは、事件を個人の罪に帰して
片付けてしまうのではなく、犯人もまた社会のひずみが生み出した
被害者であり、彼の境遇を理解し、彼にも「生きる権利」がある――
という認識に立っていることからきている。
(木下昌明/『サンデー毎日』2012年6月24日号)」
「〔追記〕 映画をみても、新宿西口バス放火事件の真相がよくわからなかった
という人がいた。そんな人には同名の原作(講談社文庫)がおすすめ。
それによると「犯人はバスで楽しそうに帰宅する人々をみて腹が
立ってやった」――という検察のつくった動機とは違っていたこと。
犯人の頭の中を占めていたのは・・・・・・」
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【http://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/0228/index.html】
聞いてほしい 心の叫びを
~バス放火事件 被害者の34年~
2014年2月28日(金)
午後10時00分~10時49分総合
1980年8月、発車前のバスにガソリンと火が投げ込まれ爆発・炎上、死者6人重軽傷者14人を出した「新宿西口バス放火事件」。この事件で全身80%に火傷を負いながら奇跡的に命を取り留めたのが、ノンフィクション作家の杉原美津子さん(69歳/名古屋在住)だ。杉原さんは火傷の治療で大量に使われた非加熱製剤によりC型肝炎に感染、後に肝臓がんを発症した。命の期限が迫る中、最後の作品の執筆を開始した。テーマは、過ちに対する「赦し」だ。事件後、杉原さんは被害者でありながら加害者の不遇な生い立ちや、社会から疎外されて凶行へ駆り立てられた経緯を知り、加害者の男を「赦す」感情がおきたことを著書で記した。しかしその後、本当は「赦していなかった」ことに気付く。きっかけは、作品の執筆に当たって原点を見つめ直そうと、事件と同日同刻のバスに初めて乗ったこと。30年余り心の中に眠っていた“被害者感情”が噴き出し、加害者を赦したわけではなかったと悟ったのだ。『なぜ、事件は起きたのか。なぜ、自分は「被害者」となり、男は「加害者」となったのか。』・・・杉原さんは、改めて裁判記録を掘り起こし、過ちが生じた背景を調べ、他の被害者と対話をすることで、「赦し」とは何かを探っている。
無差別殺人事件などの凶悪犯罪が後をたたない中、なぜ現代社会は「加害」の芽を摘み取ることができないのか、そして、被害者はどんなことに苦しみ、どうすれば乗り越えられるのか。番組では、その答えを探し、執筆を続ける杉原さんの心の軌跡を見てゆく。
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