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●『豆腐屋の四季 ~ある青春の記録~』読了(2/2)

2009年03月23日 08時01分08秒 | Weblog

【松下竜一著、『豆腐屋の四季 ~ある青春の記録~』
「夏の章」(3)
 
「暗い窓から」(p.19)。若き日の唯一の友人の死。
 
毎日新聞の特集ページ「わが道はるかなり」に登場 (p.76)。なぜ無名の松下さんを取り上げるのかを問われて編集委員曰く、「ほんとうの意味で生活詠を貫いている数少ないひとりとしてあなたを紹介する価値があるのです。生活の中に文芸が生きている例として尊いのです。発表の場が朝日であっても、そんなことは構いません」。
 「今も、灯が・・・・・・」(p.124)。末弟の作る精霊船。

「秋の章」(4)
 
神経痛下での結婚式、新婚旅行 (p.56)
 広範な「読書」(p.68)。クライフ『微生物を追う人々』、中谷宇吉郎『冬の華』、アムンゼン『アムンゼン探検誌』。
 「反戦デー」(pp.106-107)。恵まれぬ労働者の孤独。「一日の大部分をぬきさしならぬほど縛られている零細な家内業者のさびしい孤独・・・。私はひっそりと生活したい。・・・人に一滴の血もこぼさせることはできない。これは弱虫な私の絶対に曲げえぬ信条である。私の反戦思想の根である」。
 「吾子誕生」(pp.131-132)。「父の生涯が、成功でなかったはずはない。今こうして孫たちが勢いよくつぎつぎと育ち始めているのだもの。・・・おれたちが、あの暗い日々、自らの血をほろびの血筋だなどと悩んだことが夢のようだ」。

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