Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●ネズミ騒動、それともタコの足か? 原発の想定不適当事故!?

2013年03月29日 00時00分36秒 | Weblog


山岡俊介さんのアクセスジャーナルの記事http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、3月21日)、asahi.comの社説(http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=com_top_pickup3月22日)、東京新聞の社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013032202000164.html)とコラム【筆洗】http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013032202000114.html)、最後にgendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/141548)。

 ネズミによる配電盤襲撃やタコ足原因説など、当然「想定不適当事故」ですもの、バックアップシステムなんて想定していません!? それにしてもネズミやタコとはネッ・・・・・・。それで、再び、「全電源喪失ブラックアウト)」とは、呆れる。

   『●想定不適当事故: 1000万年に1回発生する事故どころか、発生確率は「ゼロ」
   『●原発人災の犯罪者デタラメ委員長が評価・審査するなどデタラメ過ぎる
   『●「想定不適当事故」と割り切ってきたくせに、いまさら遅いよっ!!
   『●小出裕章さんの謝罪
   『●見えない放射能をなぜ可視化するのか? ~未来への遺産・遺品・遺言として~
   『●プルサーマルの無意味さ再び: 核燃サイクルという幻想の破綻
   『●様々な意味で人災である
   『●”原子力発電”という箱を開ける覚悟と、(とりようの無い)開けた責任
   『●東京電力福島第1原発「人災」: 「事故は明らかに人災」と断定
   『●大飯原発再稼働の恐〝負〟の連鎖:
               40年間も動かした美浜原発2号炉をさらに10年稼働延長

   『●大飯原発再稼働についての首相の酷い会見
   『●いずこの原子力ムラ住人も・・・
   『●世界に向けて恥の発信=破滅への過程

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http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、3月21日】

2013/03/21
バックアップもなく丸一日停電した核燃料プール――今も一触即発の福島第一原発
執筆者: Yamaoka (5:35 pm)

 3月18日夜に発生した電源システム事故によって、福島第一原発の1号機、3号機、4号機それぞれの核燃料プール冷却機能が停止、丸一日かかってようやく復旧したのは大手マスコミ既報の通り。今回の一件で「福島第一原発の事故は収束したどころではないことが、改めて浮き彫りになった。
 今回の事故で停止したのは九つもの仮配電盤。驚くべきことにバックアップ体制がなかったため、非常用ディーゼル発電機など別の電源にケーブルをつなぎ代える作業に時間がかかり、復旧まで丸一日かかることとなった。
 核燃料プールの冷却が止まれば温度が上昇して水分が蒸発、やがて核燃料溶融という大惨事に至る。それに至るまでは4号機プールで4日はかかると言うが、復旧まで約29時間かかったことを考えれば、さほど余裕があったとは思えない。
 なぜバックアップ体制をとらなかったのか。2年前の大事故で、電源が確保できなかったことが大事故につながったことを、本当に教訓化しているのか疑わしくなってくる。
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http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=com_top_pickup、3月22日】

2013年 3月 22 日(金)付
福島原発停電―まだ事故は続いている

 東京電力福島第一原発で停電がおき、使用済み燃料を冷やす水の循環が長時間とまった。
 日単位で続くと、使用済み燃料が出し続ける熱で冷却用プールの水が蒸発し、燃料溶融や水素爆発を招きかねない。
 さいわい余裕のあるうちに復旧し、水温の上昇は最大で6度ほどにとどまった。
 だが、ひやりとした人が多かったのではないか。
 発生から2年たっても、原発事故が終わっていない現実を見せつけた。この不安は、すべての燃料を取り出すまで続く。それが原発事故の宿命だ。
 国と東電にはあらためて、不安定な要因を一つずつ取り除く努力が求められる。
 原子炉本体は、短時間の冷却停止で2年前に逆戻りしかねないからバックアップ電源が用意されている。燃料プールにはバックアップ電源がなかった。
 停電の原因はまだ特定できないが、ネズミのような小動物が配電盤をショートさせた可能性が浮かび上がっている。
 ビルの電気系統管理には専用の網をはるなどのネズミ対策が常識だが、停電を招いた仮設配電盤は2年前の5月に置いたままでその対策はなかった
 敷地内はいまも放射線量が高い。現場付近では毎時300マイクロシーベルトほどで、作業員は専用の防護服と全面マスクを着けなければならない。作業時間も制約される。
 原子炉注水用配管の強化など緊急度の高い作業を優先し、それほど急がない作業が後回しになることはやむを得ない。
 だからこそ「こうした事態はこれからも起きうる」(田中俊一・原子力規制委員長)。その戒めを忘れず、緊急事態にもあわてず対処する手立てや組織を整える必要がある。
 やっかいなのは、さまざまな工事によって現場の状況が日々変わることだ。今回も、津波対策工事のために通常は2系統にわかれている電源を共用していて、停電の範囲が広がった。
 複数の工事が同時並行で進むときには事故のリスクも大きくなる。常に原発全体の状況を把握する態勢が欠かせない。
 それにしても、東電による報道機関への発表が停電発生から3時間もたってからだった、というのはどうしたことか。国や自治体には速報していたが、夜間に広く知らせるには報道機関を通じた広報が欠かせまい。
 南相馬市長が東電に対して迅速な情報伝達を申し入れた。
 原発事故は今も続いている。多くの人が見つめていることを忘れてもらっては困る。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013032202000164.html

福島原発停電 体質が変わっていない
2013年3月22日

 一匹のネズミのせいだったという。東京電力福島第一原発を新たな危機に追い込んだ停電。そのもろさと公表遅れは多くの国民を不安がらせた。東電は、あの震災から何を学んできたのだろうか。
 福島第一原発で停電発生、使用済み核燃料の貯蔵プールが冷やせない-。多くの人の心の中に、二年前のあの悪夢がよみがえったに違いない。ましてや、つい一週間前に、日本中が東日本大震災から二年を振り返り、過ちは繰り返さないと誓いを新たにしたばかりの出来事だ。あれだけの事故を起こしておきながら、東電は変わっていない。そう思われても仕方ない。
 言いたいことは三つある。
 第一に、停電事故そのものについてである。原発事故を防ぐには、何よりも「冷やす」機能が重要だ。骨身に染みたこの教訓を、東電はおろそかにしていたかのようである。
 原発を冷やすには、複数の電源による強固なバックアップ体制が必要であること。これは震災が残した最大級の教訓だったはずである。ところが今回の停電は、3、4号機の使用済み燃料プールにつながる仮設の配電盤から、1号機や除染装置など計九つの装置へ逆に危険が広がった。いずれも安全確保の要になる設備である。仮設であろうと「備え」は必要だ。
 次に公表の遅れである。住民自身が生命と健康を守るには、迅速かつ正確な情報提供が欠かせない。原発事故時、情報不足が適切な避難を妨げ、被ばくした被災者は少なくない。それでも今回東電は、停電から三時間以上も事実を公表しなかった。福島県などに伝えたと言うが、重大性、速報性を考えるなら、報道機関を用いるべきではなかったか。
 三つ目は、公表の中身である。会見した東電幹部は、「事故」とは言わず「事象」と呼び、「原子力の世界では、放射性物質の影響が出るようなことがなければ事故ではない」と言い張った。住民の心情より原子力ムラの特別なルールを優先させる思考法も、どうやら変わってはいない。
 結局東電には、住民の側に立つ視点が育っていないようだ。
 放射能におびえ、不自由な暮らしを長く強いられる被災者の怒り、そして新たな事故の発生を恐れる国民の不安を共有できない限り、過ちは繰り返されかねない。信頼は戻らない。信頼が戻らなければ、原発再稼働の検討などありえない。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013032202000114.html

【コラム】
筆洗
2013年3月22日

中国初の統一王朝・秦(しん)が滅亡するきっかけとなったのは、農民らの反乱だ。皇帝は臣下に、乱をどうみるか尋ねる▼ほとんどの者が深刻に受け止めていたが、ある儒者が「明君の下で反乱など起きる訳がない」とお追従を言う。「此(こ)れただ群盗の、鼠窃狗盗(そせつくとう)するのみ。何ぞ之(これ)を歯牙(しが)の間に置くに足らんや」▼やつらは(ねずみ)や犬のようにこそこそ盗む者ども、問題にするに値しない、と。この言葉から、こそ泥を表す熟語「鼠窃狗盗」と「歯牙にもかけない」との慣用句が生まれたのだから、名言なのだろうが、これを信じた皇帝が情勢を見誤り、国を滅ぼしたというから、罪作りだ(諏訪原研著『十二支の四字熟語』)▼こそ泥呼ばわりしてはかわいそうだが、配電盤に忍び込んだが引き起こしたらしい福島第一原発の停電。使用済み核燃料の冷却装置などが止まった事故を、東京電力は「歯牙にもかけぬ」ようだ▼東電は今回の停電を「事故」と呼ばず「事象」と呼ぶ。「外部に放射性物質が出て影響が出るようなら事故だが、そうでなければ事故とは呼ばない」そうだ。反乱を反乱とみずに滅びた国を、思う▼停電の防御策が不十分だったのに、するべき指導をしていなかった原子力規制委員会もお粗末だ。規制する側と、される側のなれ合いを表す四字熟語は「猫鼠同眠(びょうそどうみん)」。がしっかり働かねば、危ない鼠がはびこる。
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http://gendai.net/articles/view/syakai/141548

東電に廃炉を任せていたらいつか北半球は死の灰で壊滅
2013年3月21日掲載

福島第1原発 冷却復旧もまだ残る危機
<「タコ足配線」が原因とはシャレにならない>

 背筋が凍りついた人も多かっただろう。東京電力福島第1原発で停電が発生し、1、3、4号機の使用済み燃料プールの冷却設備などが約30時間にわたって停止した事故のことだ。

 事故原因は3、4号機の仮設配電盤の不具合とみられ、配電盤の端子と壁に焦げ跡が見つかった。東電は20日朝から、25人態勢で本格的な調査に乗り出したが、相変わらず後手後手のデタラメ対応である。

 何と言っても、冷却機能が失われた1、3、4号機の燃料プールには、使用済み燃料が2100本余り、共用プールにも6300本余りがそれぞれ保管されている。もし停電があと3日も続き、冷却する他の手立ても全て失っていれば、プールの水は蒸発。冷却不能で9000本近い燃料がメルトダウンしていた。高線量の放射性物質が再びダダ漏れとなり、最悪の場合、日本はもちろん、北半球に“死の灰”が降り注ぎ、「壊滅」状態に陥っていたかもしれないのだ。

 それなのに、二重三重の安全対策を施すべき燃料プールを冷やす電源がなぜ「仮設」だったのか。事故直後ならともかく、2年経ってもホッタラカシだったとは呆れるばかりだ

   「東電によると、福島原発では現在、津波対策工事が行われていて、
    ふだんは別々の送電網2系統が連結されていた。つまり、過剰電流で
    仮設配電盤がショートしたなら、『タコ足配線が事故原因』のようなもの。
    東電は日ごろ、一般家庭に『タコ足配線は火事の原因になる』と注意を
    呼びかけているクセに、何をやっているのか」(経済誌記者)

 仮設配電盤の近くには、ネズミのような死骸も見つかっていて、小動物が接触した可能性もある。しかし、原発は朽ちかけた古民家とは違うのだ。こんなズサンな管理で、今後40年ともいわれる長い廃炉作業に耐えられるのか。原子炉格納容器の設計に携わっていた元東芝技術者の後藤政志氏はこう指摘する。

   「重要なポイントは、復旧までに約30時間も費やしたことです。
    これはバックアップの態勢が整っていなかったということ。
    原発の冷却機能は本来、瞬時に回復するべきもので、
    遅くとも2、3時間以内に復旧しなければなりません。
    汚染水の処理タンクや配管にも仮設が目立ちますが、
    廃炉作業は40年も続くのに、いつまで『仮設』のままにしておくのか
    東電の対応は、アクシデントをまったく想定していなかったとしか
    思えません。今後の作業にも非常に不安を覚えます」

 東電の体質は事故当時とナ~ンも変わっていない。事故が起きれば、「想定外」と以前に聞いたような言い訳を繰り返すだけだ。次の過酷事故が起きるのも時間の問題だ
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