
[↑ ※『再審 法制審に見直し諮問へ/証拠開示・開始判断 課題を議論/袴田さん姉「早急に改正を」/ルール不在 裁判官の姿勢次第』(朝日新聞、2025年02月08日)] (2025年07月02日[水])
冤罪・湖東記念病院人工呼吸器事件の西山美香さん…《判決後、大西直樹裁判長は、捜査の問題点と刑事司法の改善の必要性を説き、「西山さんの15年を無駄にしてはならない」と話してい》たというのに…あれから、何か変わっただろうか? 《捜査の問題点と刑事司法の改善》は行われたか? 未だ《西山さんの15年を無駄にして》しまったままなのではないか?
NHKの記事【「無罪へ 声なき声を聞け」滋賀・看護助手 知られざる15年】(https://www.nhk.jp/p/ts/P1124VMJ6R/episode/te/56K65391MP/)によると、《2004年、滋賀県の病院で働く看護助手・西山美香さんは突如、殺人容疑で逮捕された。裁判で否認するも、懲役12年の判決が確定。獄中から「私はやっていない」との手紙を両親に送り続けた。その声に立ち上がったのは、裁判官から転身したばかりの新米弁護士と地元の新聞記者。新たな調査で驚きの事実を発見、7度も繰り返された有罪判決の誤りを明らかにした。次々浮かぶ不当な捜査。司法の闇に挑んだ、15年の闘い。7月5日(土) 午後8:00〜午後8:48》。
詳しい番組内容については、【気になるNHK/NHK【新プロジェクトX】滋賀・看護助手冤罪事件の全貌と無罪を勝ち取るまでの15年|2025年7月5日放送】(https://nhk.shigeyuki.net/?p=7753)をご覧ください。その目次は、以下の通り。
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目次
声なき声が届いた日 15年の闘いの記録
1. 2004年 突然の逮捕と始まった苦しみ
2. 獄中からの350通の手紙がつないだ希望
3. 若き弁護士と新聞記者が見つけた違和感
4. 驚きの新事実と警察の問題
5. 7度も繰り返された有罪判決の壁
6. 司法の闇と人々の信じる力
7. 15年を越えて無罪が確定し、今も続く闘い
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『●湖東記念病院人工呼吸器事件…冤罪服役13年、
【元看護助手、再審で無罪が確定的に 滋賀の病院患者死亡】』
『●湖東記念病院人工呼吸器事件で冤罪服役…《刑事司法の
よどみや曇り》の解明を、《冤罪が生まれる構造に光》を!』
『●警察・検察・裁判所は何も責任をとらないつもり? それなくして、
《西山さんが待ち続けた「名誉回復」》が叶ったといえるのか?』
『●《判決後、大西直樹裁判長は、捜査の問題点と刑事司法の改善の必要性
を説き、「西山さんの15年を無駄にしてはならない」と話している》』
《無実でも有罪判決が確定すると、それを晴らす道は極めて狭い。
再審関係の条文は古いままで、手続きも事実上、裁判官のさじ加減
次第である。無辜(むこ)を救う究極の人権救済の法整備は急ぐべきだ》
《元看護助手・西山美香さん…「…鹿児島・大崎事件(第4次
再審請求中=懲役10年)の原口アヤ子さんは41年間無実を
訴えていますし、松橋事件(懲役13年)も無罪確定まで34年
かかっています。正直、再審開始が決まったときはほっとした
と同時に、長く闘われている方には申し訳ない気持ちも
ありましたね。」》
『●《裁判長は「取り調べや証拠開示などが一つでも適切に行われていれば、
逮捕・起訴はなかったかもしれません」》と仰ってたのですがね?』
《だが、県は、15日に地裁へ提出した準備書面で「取り調べ担当官に
好意と信頼を寄せて虚偽の殺害を自白することなど、
根本的にあり得ない」とし、捜査の違法性を否定。「被害者を
心肺停止状態にさせたのは、原告である」と主張した。
再審の無罪判決で、裁判長は「取り調べや証拠開示などが一つでも
適切に行われていれば、逮捕・起訴はなかったかもしれません」
と説諭したが、「滋賀県警としては、承服し難い」とも反論した》
『●湖東記念病院人工呼吸器事件で冤罪服役…《刑事司法の
よどみや曇り》の解明を、《冤罪が生まれる構造に光》を!』
『●再審無罪が確定した西山さんの国家賠償請求訴訟で、冤罪を生んだ滋賀県警が
《今になって西山さんを犯人視する書面を作成、裁判所に》…』
『●袴田事件や福井事件等の教訓《検察が手持ち証拠の開示に応じることが、
冤罪を晴らす上で、どれほど重要か》…再審法改正し、同時に死刑制度の再考を』
《弁護団によると、大津地方裁判所で行われた再審の判決で、
裁判長は「15年の歳月を経て初めて開示された証拠が多数ある。
1つでも適切に開示されていれば起訴されなかったかもしれない」
と述べた》
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