
東京新聞のコラム【筆洗】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2019110602000120.html)。
《「コブラ効果」とは問題解決のための政策や判断が裏目に出て、かえって状況を悪化させることをいうそうだ。…▼ナンバーの奇数、偶数によってその日に通行できる車を当面制限する措置を打ち出したが、成功を祈るばかりである▼というのもメキシコ市が一九八九年、同様の措置を導入したが、あまり効果はなかったらしい。人々はいつでも運転できるようにともう一台、車を持つようになり、かえって車の台数は増えたそうだ。残念ながら「コブラ効果」の代表例の一つに数えられる》。
「コブラ効果」な、お粗末なエネルギー政策のお話。
東京新聞の記事【石炭火力に依存 存在感薄い首相 ASEAN会議、欧州と逆行】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201911/CK2019110602000152.html)/《だが、地球温暖化対策では、日本は二酸化炭素(CO2)排出量の多い石炭火力発電に依存する中、議論は深まらず、存在感を示せなかった。…日本のエネルギー政策で地球温暖化対策は停滞したままだ。東京電力福島第一原発事故で脱原発の声が強まったにもかかわらず、太陽光や風力といった再生可能エネルギーへの転換は不十分。石炭火力を重要なベースロード電源に位置付け、発電量に占める割合は近年、三割台を維持する》。
『●《地球温暖化対策を名目に、経済産業省が新たな小型原発の
開発》…「海暖め装置」でホントに温暖化防止?』
ニッポンの地球温暖化対策も「コブラ効果」? (たかが電気のために、あの金のなる巨大木な)あのアホな「発電機能付き湯沸し装置」で、むしろ地球温暖化を促進し、温室効果ガス以上に恐ろしい「死の灰」が…。本当に愚かだ。
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2019110602000120.html】
【コラム】
筆洗
2019年11月6日
「コブラ効果」とは問題解決のための政策や判断が裏目に出て、かえって状況を悪化させることをいうそうだ。植民地時代のインドにおける英国政府のある政策に由来する▼デリーでのコブラ害を恐れた政府は死んだコブラを持ってくれば、報酬を支払うと宣言した。コブラを殺させようとしたのである。ところが報酬ほしさにコブラを育てる人間が出てくる。政府は報酬を打ち切るが、結果、人々は価値のなくなったコブラを放してしまった。コブラは前よりも増えた▼そのデリー。大気汚染がここ数日で過去にないレベルで悪化している。映像を見るだけで息苦しくなる。白いスモッグが町中に立ち込めて、昼なお暗い状態である▼基準を大きく超える有害な二酸化炭素や二酸化窒素などが検出されている。当局は外出を控えるよう訴え、一部の学校は休校に追い込まれた。主な原因は自動車の排ガスや工場から排出される煙。これに野焼きの煙も加わる▼ナンバーの奇数、偶数によってその日に通行できる車を当面制限する措置を打ち出したが、成功を祈るばかりである▼というのもメキシコ市が一九八九年、同様の措置を導入したが、あまり効果はなかったらしい。人々はいつでも運転できるようにともう一台、車を持つようになり、かえって車の台数は増えたそうだ。残念ながら「コブラ効果」の代表例の一つに数えられる。
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