
(2021年05月29日[土])
松原明さんによる、レイバーネットの記事【心が震えっぱなしの放送〜「あるくラジオ」で根津公子さん大いに語る】(http://www.labornetjp.org/news/2021/0508radio)。
《「私はいま一番幸せです!」こんなことをはっきり言える人は少ないだろう。根津公子さん(写真)、元中学教員。卒業式・入学式のたびに「君が代不起立」を貫いて、そのたびに処分を受け最後は「停職6ヶ月処分」を3回も。あとは「解雇」しかなかった。仲間の友人から「卒業式だけ休めばいいじゃないか」と言われ、心が揺れた。「一度、逃げようと思ったこともある。しかし自分が許さなかった。自分をごまかしたらその後の人生を生きていけないと思った。ますます国家主義に向かう日本、モノが言えなくなる学校、奪われる教育の自由。それを考えると、これは私だけの問題ではないと思った」。そして根津さんは踏みとどまった。6つの裁判をたたかい2勝4敗だった。「私は本当に幸せです。なぜなら自分を裏切らずに生きることができたから」。最高裁決定では「停職6ヶ月」は重すぎるとして取り消された。根津さんのたたかいが「君が代処分」に「歯止め」をかけることになったのだ。(松原明)》
すごいなぁ、根津公子さん。「私は本当に幸せです。なぜなら自分を裏切らずに生きることができたから」…なかなか言えないです。本当に尊敬に値する人。
『●ハタやウタを強制…根津公子さん《控訴審勝訴判決…私はうれしかった
ですが、それが最高裁で維持されるとは全く思っていませんでした》』
根津公子さん「09年「君が代」不起立停職6月処分取り消し訴訟の控訴審勝訴判決が維持されました! ...控訴審勝訴判決が出されたとき、私はうれしかったですが、それが最高裁で維持されるとは全く思っていませんでした」。
内心をかき乱し、ハタやウタを強制…一体どうしたことか、最「低」裁が《控訴審勝訴判決》維持する司法判断を下す、奇跡! 《本件は最高裁第2小法廷に係属されました。第1小法廷には安倍元首相が選んだ木澤克之裁判官、山口厚裁判官がいます。第1小法廷に係属されていたら、「裁判官全員一致の意見で決定」とはならなかった、処分適法とされたかもと思います。ラッキーでした》。
《「最後まで、子どもたちの前で信念を曲げず、教育者として立つことはできないとして、貫きとおしたことのすばらしさ」…希望の光を灯してくれました。最大の教訓は、教育者としての信念を曲げずに勝利したこと…。全国の皆さん、「継続こそ力」です》!
『●ト知事たちのハタとウタ』
「強制して何になる! ハタとウタで内心をひっかきまわす人たち。
…両「都」知事の「と」はトンデモの「ト」だ。選挙で選び、
トンデモな通達や条例を支持している東京ト民や大阪ト民の皆さん、
ホントに大丈夫ですか、そんなことしてて?」
《「日の丸・君が代」強制を合憲とした最高裁判決に抗議し
東京都教育委員会「10・23通達」と
大阪府「君が代条例」案の撤回を求める》
『●「国家と教育」『週刊金曜日』
(2013年3月22日、936号)についてのつぶやき』
「樫田秀樹氏【「自分の信条を貫きたい」 猪瀬都政下初の卒業式】、
田中聡史さんや根津公子さんらと、小皇帝氏お抱えの都教委による
「10・23通達」。一方、あの元大阪「ト」知事の…
村上恭介氏【「不起立は生徒の未来と自分への責任」
それでも「君が代」に屈せぬ教師たち】」
『●「福島原発事故の今」 『週刊金曜日』
(2014年3月7日号、982号)について』
「永尾俊彦氏【東京は今 舛添新知事は石原・猪瀬路線を引き継ぐのか
最高裁で取り消された不起立による処分を出し直した都教委】、
「起立斉唱は当然…だが「10・23通達」については、「検討課題」…
記者会見で話した」」
『●「10・23通達」と教育破壊: 「石原都政では、
教育行政も歪められた。…愛国心教育を強制」』
「「10・23通達」と教育破壊。ソコから急加速に教育が破壊。
今も「通達」は生き残り、ハタやウタを強制し、教師や生徒の内心を
かき乱す。着々と、いまや最高学府の教育も破壊。」
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【http://www.labornetjp.org/news/2021/0508radio】
心が震えっぱなしの放送/「あるくラジオ」で根津公子さん大いに語る
心が震えっぱなしの放送〜「あるくラジオ」で根津公子さん大いに語る
→YouTube(1時間)・「あるくラジオ」HP
(https://youtu.be/oCX33YrAQZM)
「私はいま一番幸せです!」こんなことをはっきり言える人は少ないだろう。根津公子さん(写真)、元中学教員。卒業式・入学式のたびに「君が代不起立」を貫いて、そのたびに処分を受け最後は「停職6ヶ月処分」を3回も。あとは「解雇」しかなかった。仲間の友人から「卒業式だけ休めばいいじゃないか」と言われ、心が揺れた。「一度、逃げようと思ったこともある。しかし自分が許さなかった。自分をごまかしたらその後の人生を生きていけないと思った。ますます国家主義に向かう日本、モノが言えなくなる学校、奪われる教育の自由。それを考えると、これは私だけの問題ではないと思った」。そして根津さんは踏みとどまった。6つの裁判をたたかい2勝4敗だった。「私は本当に幸せです。なぜなら自分を裏切らずに生きることができたから」。最高裁決定では「停職6ヶ月」は重すぎるとして取り消された。根津さんのたたかいが「君が代処分」に「歯止め」をかけることになったのだ。
(*パーソナリティささきゆみさん(左)と根津公子さん)
5月8日に放送された「あるくラジオ」で、根津さんは約1時間、その人生と歩みをリアルに語った。良妻賢母をめざしたという根津さんが、なぜ教員の道を選び、社会に向き合うようになったのか? 1970年代、当時の自由な学校の雰囲気のなかで、教員は「広島見学」などの平和教育を実践し、子どもたちは伸び伸びと育っていた。日教組が強く「日の丸君が代」反対があたりまえだった職場。しかし90年代以降社会の右傾化が進み、石原都知事の強権政治(2003年「10.23都教委通達」)からガラガラと崩れ、抵抗する教員は数えるほどになってしまった。そして職場は萎縮した。2006年、鶴川2中のエピソードが紹介される。自民党の市議が「ルールを守らない教員はやめろ」と学校に圧力をかけた。生徒たちも扇動され、根津さんを階段で突き飛ばす事件まで起きた。「非国民」とまで言われたという。
しかし後日、根津さんのたたかいをYouTubeなどで知った生徒たちの中には、応援する人も現れた。シールズの福田和香子さんもその一人。「鶴川2中」で根津さんの「停職出勤」の様子を見て、「声を上げてもいいんだってこと」を学んだという。日本のファッショ化を体で受けとめてきた根津さんの話から、見えてくるものがたくさんあった。(報告=松原明)
(*リモート参加のパーソナリティ・しまひでひろさん)
以下、感想が続々と寄せられているので一部紹介する。「根津さんと兵士だった父親との葛藤。子どもたちとのエピソード。心が震えっぱなしの放送でした」(H)。「パーソナリティの丁寧で自然なインタビューが、根津さんにしっかり語ってもらう方法でしたので、たった1時間でしたが、貴重なドキュメント・物語になっていました。多くの人に聞いてほしい」(O)。「内容がとてもよかった。根津さんの声が艶やかなのに驚いた。やっぱりラジオってテレビと違う特別のメディアだと思った」(R)。
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▶【「踏み絵」に負けなかった梅原聡さん〜大阪「君が代」不起立裁判で逆転勝訴!】(http://www.labornetjp.org/news/2021/1209osaka)/《本日(12/9)、大阪「君が代」裁判のひとつである、梅原聡さんの「再任用拒否国賠訴訟」の控訴審判決があった。結論から先にいうと、一審判決を覆す逆転判決すなわち勝訴判決であった。大阪府教育委員会は、ことごとく「君が代」不起立者を排除する姿勢をとっていた。再任用に当たっては「君が代」不起立者にだけ、「意向確認」といって「君が代」起立斉唱の職務命令に従うか否かの確認を取ろうとした。つまり、再任用したかったら、「君が代」を歌えという、江戸時代の「踏み絵」まがいのものであった。大阪府立高校の教員(他府県でもそうだろうが)は、進路指導において、人権教育の観点から、生徒たちに、近畿統一応募用紙(かつて広島信用金庫で起こった就職差別を契機に生まれた履歴書)の趣旨に反する質問には答えなくてよいと指導している。(志水博子)》