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柳澤桂子本

2011-04-25 22:07:42 | 読書

『いのちの始まりと終わりに』 柳澤桂子(著)

<Amazon内容紹介より>

生きる価値があるいのちとは何ですか。
代理母問題から安楽死まで、医者の論理ばかりが突出する現代社会で、生と死の倫理を問い、いのち本来のありかたを考える。


目次をチラッと見たら、
放射能はなぜ怖いか
という項目があったので買ってみた。
今まさにその章をよんでいるのだが、
専門用語や数字がたくさん出てきて難しい。

 放射線によって傷つけられた細胞がすぐに死んでしまえば、それほど大きな問題は残りません。自然放射線程度のごくわずかな被爆量で起こる突然変異なら、生物は修復する能力があります。ところが、そのDNAが傷をもったまま増えると問題が起こります。細胞が増えるときには、DNAも増えます。このときに、放射線によってできたDNAの傷もそのままコピーされて、次の細胞に伝えられてしまうのです。
・・・中略・・・
 つまり細胞分裂のさかんな胎児の細胞や子供の細胞がおとなの細胞より大きな害を受けやすい。細胞が死んでしまったり、突然変異を起こしたりしやすいのです。
 突然変異は、細胞の癌化につながることがよくあります。癌細胞は、分裂を休止することを知らない細胞です。癌細胞の宿主が死ぬまで増えつづけます。癌はいろいろな原因で起こる成人病のひとつですが、放射線によって引き起こされる癌は若い人ほど起こりやすいということになります。
 お腹の中にいる赤ちゃんは、特に放射能に弱いのです。受精卵の細胞が分裂をして、かたまりをつくっている時期に放射線を浴びると、胚は死んで流産してしまいます。からだのいろいろな部分をつくっている時期に放射線にさらされると、奇形児になります。からだの形ができてしまってから放射線を浴びると、生まれてから癌になります。おもてだって、癌の影響が見られない場合にもその損傷が生殖細胞を通して、伝えられて、いつか癌としてあらわれることもあります。
・・・・・・ 本文抜き出し ・・・・・・

2001年発売の本に書かれていることも、
今現在の情報もあまり変わらないように思った。

「財団法人放射線影響研究所」が、広島、長崎の被爆者の子供である「被爆二世」を対象に、癌などの成人病の健康調査に着手するそうです。
ということが本に書かれていた。
既に出ているだろう調査結果を見たら、何かつかめるかもしれない。