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読書、手作り三昧なacoの日々をつづるブログ

「「本当のこと」を伝えない日本の新聞」

2016-05-29 03:35:39 | 読書

「「本当のこと」を伝えない日本の新聞」 マーティン・ファクラー(著)

<Amazon 内容紹介より>
3・11、そして福島第一原発事故を経て、
日本人は新聞の限界を知った――。
なぜ日本の新聞は国民が知りたい事実を伝えず、
「権力者の代弁」ばかりをたれ流すような報道に終始するのか。
日本取材歴12年の米国人ジャーナリストが明らかにする
「国民総新聞不信」の真実!
新聞は誰のためにあるのか
この当たり前の問いに対し、
はたして日本の新聞は胸を張って答えを出せるだろうか。
「社会の木鐸」と例えられ、権力を監視し、
市民社会をより良きものにするために存在するはずの新聞。
だが、福島第一原発事故をめぐる報道では、
当局の発表をそのまま報じる
「記者クラブメディア」の限界を国民の前に自ら晒すことになった。
著者のマーティン・ファクラーはそんな「発表報道」に背を向け、
東北の被災地を自分の足で回り、
地元の人々や行政機関の窮状や奮闘を全世界に向けて発し続けた。
単身乗り込んだ南相馬市役所では、
原発事故により記者クラブにいるはずの記者はみなすでに退避していた。
桜井勝延市長は、著者にこう訴えた。
「日本のジャーナリズムは全然駄目ですよ! 彼らはみんな逃げてしまった! 」
(本書p42より)
著者は12年間にわたり日本を取材し続けている。
この国において、アウトサイダーと自覚するからこそ見えた、
日本の新聞が抱える「ジャーナリズムの欠落」という根源的な問題。
そのための議論を起こすために、
あえて実体験に基づいた厳しい指摘をいくつもしている。
同時に、志をもって働く日本人ジャーナリストたちと、
3・11から立ち上がりつつある第二の故郷・日本にエールを送る。
<目次>
 第1章 青い目の3・11取材記
 第2章 情報寡占組織・記者クラブ
 第3章 かくもおかしい新聞
 第4章 ジャーナリストがいない国
 第5章 日本の新聞 生き残りの道

<感想>
新聞報道の偏りについて興味があったので読んでみた。
記者クラブに関してはなるほど~と思ったけれど、納得いかないところもあった。
もう少し違った角度から書かれた本も読んでみたくなった。
あ~、こうやって際限なく関心が広がり、気が付けばもうすぐ夜が明けてしまう/(-_-)\

「ササッとわかるアスペルガー症候群との接し方」

2016-05-26 02:16:56 | 読書

「ササッとわかるアスペルガー症候群との接し方」 加藤進昌(著)

<Amazon 内容情報より>
人づきあいがヘタな原因は実はアスペルガーだった!?
「統合失調症」や「強迫神経症」と混同されやすい大人の症状。
子どもだけの病気ではない!誤解される原因はなにか?
数少ない「成人発達障害外来」を行う第一人者が解説。
<目次>
第1章 アスペルガー症候群の大人はこんなに困っている
 大人のアスペルガー症候群ー私、こんなことで困っています
 なんとなく「ヘン」な大人たち「アスペルガー症候群」とは?
 今、「大人」のアスペルガー症候群が増えている? ほか
第2章 アスペルガー症候群を理解するために
 成人のアスペルガー症候群を「診てくれる」のは「何科」?
 発症の原因は「遺伝」?「親の育て方」?
 原因は遺伝?環境?「エピジェネティクス」という考え方 ほか
第3章 社会で孤立感を深めないためにできること
 アスペルガー症候群は「病気」?それとも「個性」?
 アスペルガー症候群と「犯罪」との関連
 これから「自分」でできることー「誤解」を受けない振る舞いとは ほか

<感想>
前に読んだ記憶があったけれど内容は浮かばない。
BOOK OFFで108円!
家の中のどこかから探し出すよりましだと思い買って読んでみた。
やっぱり図解はわかりやすい!!

「大放言」

2016-05-26 02:03:51 | 読書

「大放言」 百田尚樹(著)

<Amazon 内容紹介より>
炎上覚悟!
思ったことや軽いジョークを口にしただけで、クレーム、バッシングの嵐。
求められるのは人畜無害な意見ばかり。こんな世の中に誰がした!
数々の物議を醸してきた著者が、ズレた若者、偏向したマスコミ、
平和ボケの政治家たちを縦横無尽にメッタ斬り。
思考停止の世間に一石を投じる論考集。
今こそ我らに「放言の自由」を!
<目次>
まえがき
第1章 現代の若きバカものたちへ
 やればできると思っているバカ/自分は誤解されているというバカ
 自分を探すバカ/ブログで食べたものを書くバカ
 好きな仕事が見つからないバカ/尊敬する人は両親と言うバカ
 なんでもコスパで考えるバカ
第2章 暴言の中にも真実あり
 地方議員はボランティアでやれ/原爆慰霊碑の碑文を書き直せ
 日本は韓国に謝罪せよ/ガキと議論をするな
 刑法を変えろ/図書館は新刊本を入れるな
 売れなくてもいいならブログに書け
第3章 これはいったい何だ?
 少数意見を取り上げるべきか?/これがセクハラ?
 チャリティー番組は誰のため?/「○○はしない主義」って何?
 本当に格差社会なのか?/自己啓発本の効能は?
 テレビの規制は何のため?
第4章 我が炎上史
「人間のクズ」発言/「東京大空襲は大虐殺」発言
「南京大虐殺はなかった」発言/「ナウル・バヌアツはクソ貧乏長屋」発言
「日教組は日本のガン」発言/「九条信者を前線に送り出せ」発言
「土井たか子は売国奴」発言/「百田尚樹NHK委員、放送法違反! 」
「きれいなオネエチャンを食べたい」発言/「軍隊創設」発言
あとがき
特別付録 我が炎上史 番外編

<感想>
昨年からずっと気になっていた新書本をやっと読んだ。
今放送されているドラマ「重版出来」につながることが出てきたりして、かなり興味深かった\(^_^)/

「なぜ日本人は「世間」を気にするのか」

2016-05-26 01:47:46 | 読書

「なぜ日本人は「世間」を気にするのか」 三浦朱門(著)

<海竜社 今月の特集より>
 個人を取り巻く「社会」と「世間」の微妙な違いを感じたことがありますか。
本書では、これを論理的に解説するとともに、
日本の発展にとって、「世間」感覚、独得な仲間意識が、
いかに大切な役割を果たしてきたかを論じます。
日本人にとっての平穏無事、
この世は何とか生きていけるといった感覚は、
この世間の絆に支えられていると著者は言います。
 欧米的思考に基づく「社会的自覚」と、
世間の絆や協調性を重んじる日本人の感覚は異なります。
また、隣国の中国や韓国の人々とは、
東アジア地域に住む者同士として類似点があり顔立ちも似ていますが、
彼らは社会なり国家なりを日本とは異なる原理によって形成してきました。
「こちらが一歩引けば相手も一歩引いてくれる」という考え方は、
日本人特有のものです。
 著者は2015年に、数えで90歳を迎えます。
言語学者であるとともに政治や歴史、民俗学等、
幅広いジャンルにわたる著書がありますが、
あらためて、自分は、日本人は
何に支えられて生きているかを問い直したのが本書です。
そして、人間関係の土台にある世間感覚こそ、
日本経済の発展の一要因であり、
日本人の特性であると導き出します。
世界中の人々から称賛される
日本人の他を思いやる気持ちや人間関係の伝統的な規範について、
自身の体験を織り交ぜながら生き生きと描き出します。
お読みになったあと、
日本独自の世間について再認識されることでしょう。

<感想>
確か先々週くらいに読み終わった本。
「世間」とは何か気になっていたから手に取ったけれど・・・。
それほどドンピシャと説明されていたわけでもなかった。
でも、なるほど~と思うことも多かった。


「人間の分際」

2016-05-10 01:36:29 | 読書

「人間の分際」 曽野綾子(著)

<幻冬舎 書籍詳細より>
スポーツの世界では
「努力すれば必ず報いられる」などという美談が溢れている。
しかし著者の八十余年の体験だけでも、
努力してもダメなことは実に多いという。
つまり、ほとんどすべてのことに努力でなしうる限度があり、
人間はその分際(身の程)を心得ない限り、
到底幸福には暮らせないのだ。
「すべてのものには分際がある」
「老いと死がなければ、人間は謙虚になれない」
「誰でも人生の終盤は負け戦」
「他人を傷つけずに生きることはできない」
「『流される』ことも一つの美学」
「老年ほど勇気を必要とする時はない」等々、
作家として六十年以上、
世の中をみてきた著者の知恵を凝縮した一冊。

<目次>
第一章 人間には「分際」がある
人間には変えられない運命がある
そもそも人間は弱くて残酷で利己的である
卑怯でない者はいない
人生には祈るしかない時もある
寿命を延ばすことは正しい行為か……ほか

第二章 人生のほんとうの意味は苦しみの中にある
不幸のない家庭はない
人生は能力ではなく、気力で決まる
うまくいかない時は「別の道を行く運命だ」と考える
人間は死の前日でも生き直せる
生涯における幸福と不幸の量はたいてい同じ……ほか

第三章 人間関係の基本はぎくしゃくしたものである
人は誤解される苦しみに耐えて一人前になる
褒められてもけなされても人間性に変わりはない
誤解されても堂々と生きる
誰からも嫌われていない人は一人もいない
他人を傷つけずに生きることはできない……ほか

第四章 大事なのは「見捨てない」ということ
「許す」という行為は生きる目的になりうる
愛ほど腐りやすいものはない
愛は憎しみの変型である
人間の悲しさを知ることから愛が生まれる……ほか

第五章 幸せは凡庸の中にある
見た目と幸福感は一致しない
「もっとほしい」という欲望が不幸を招く
人に何かを与えることが幸福の秘訣
モノがあふれていると精神が病む
感謝することが多い人ほど幸せになる……ほか

第六章 一度きりの人生をおもしろく生きる
「人並み」を追い求めると不幸になる
何かを捨てなければ、得ることはできない
話のおもしろい人は、人より多くの苦労をしている
他人の評価にすがる人は永遠に満たされない
報復すると人生が台無しになる……ほか

第七章 老年ほど勇気を必要とする時はない
老いと死がなければ、人間は謙虚になれない
誰でも人生の終盤は負け戦
昨日できたことが今日できなくとも、静かに受け入れる
人間の一生は苦しい孤独な戦いである
満ち足りて死ぬための準備……ほか

<感想>
昨年夏、「人間の分際」が発刊されたとき本屋でパラパラと確認したら過去著書からの抜粋ばかりだった。
108円になったら買おう!と待っていて、BOOK OFF 20%オフセール最終日にようやくゲット!!
半分以上は読んだことがあるはずの文章だったけれど抜粋だとかなり印象が違う。
今回の幻冬舎の編集はAmazonのレビューでも評判が良くない。
気になったら過去の著書を読んでみて下さ~い!という宣伝本みたいだと思った。
でも、「狂王ヘロデ」「飼猫ボタ子の生活と意見」「アレキサンドリア」などの抜粋では、懐かしい気分にもなった。
個人的にはかなりのお買い得だったU^ェ^U ワン!