『さくら』西加奈子(著)
<著者からのコメント>
「さくら」は、ある家族の物語です。
彼らは少し風変わりな五人と優しい一匹。
色とりどりの春と、屈託のない夏と、
センチメンタルな秋と、静かな冬、
彼らに巡ってくる、そして誰にでも巡ってくる季節の、
そしてその中で起こった小さな、
でも、かけねの無いある「奇跡」の物語です。
だからこれはあなたの物語であり、私の物語であり、
どこかで眠ってる誰かの物語でもあります。
これを読んでくれたあなたが、恋人に会いたくなったり、
お母さんに手紙を書いたり、友達の肩を叩いたり、
そう、いつもより少し優しくて、暖かい気持ちになってくれたなら、
私はとても幸せです。
<出版社からのコメント>
一生に一度、ちっぽけな家族に起こった奇蹟
<感想>
サクラさんから勧められた西加奈子本「サラバ!」は、
図書館予約びっしりの人気でぶりで借りることを断念。
BOOK OFF(108円コーナー)に並んでいた『さくら』を買って、
桜の季節が終わらないうちに読んでみた。
読み終わったのは随分前だけれど、
登場人物たちと犬のさくらが私の中に住みついてしまった。