今回は雪山シーズン最後の計画で、権現岳~キレツト~赤岳の2泊3日の単独行になります。
3月25日(木)平日に休みを取り、小淵沢駅から2つ目のJR小海線甲斐大泉駅まで来ました。ここは無人駅で人影はありません。
10:30 スタート地点、標高1158m。とりあえず天女山を目指してだらだらと坂道を歩きます。途中、坂道をランナーが通り過ぎます。
天女山入口のゲートに到着。冬季閉鎖中です。
長い坂道を1時間以上も歩き通して、ここで小休止。平日ということで会う人は少ないです。
標高2000m標識地点。ここでアイゼンを付けました。これから先は、雪道に徐々に変わっていきます。
「ここが一番きつい」標識です。確かに、ここまでの行程はきつかった。背中のザックも重くなってきました、それでも半分ぐらいは来たかなぁ。
三ツ頭、雲に覆われています。明日の天候が心配です。
15:45 予め地図上で目星を付けていた三ツ頭の先の2600mコルに到着しました。早速、テントを張り今夜はここでビバークします。ここまで5時間以上、標高差1400mのロングトレイルでヘロヘロ状態です。
でもコースタイムで来ていることで、少しだけいい気持ちでした。
3月26日(金) 早朝から強風が吹き始め、この先続けるかどうするかを逡巡するも、風が弱まったすきを突き、7時に出発しました。それでもテントを畳むときは、強風で飛ばされそうな状態です。今日の予定は、権現岳~キレツト~赤岳~行者小屋です。
15分位で、すぐに権現岳が目の前に現れました。先月、阿弥陀岳から見た時よりも、だいぶ岩肌が露出してきています。
向こうには赤岳、反対側に南アルプスか。
頂上付近の岩稜地帯は左にトラバース、1時間弱で権現岳に着きました。
オブジェのような岩と鉾。
眼下には権現小屋。半分雪に埋まっています。
ゲンジーハシゴ61段。ながーい梯子をひとつずつ降りていきます。(感想 長いです。)
梯子の次はきつい斜度40°のトラバースです。ピッケルとアイゼンを効かせて慎重に歩きます。雪が締まっていなかったら危ないところです。
上から見た赤岳へ続くキレツト。
天狗尾根。
真教寺尾根、この辺は風がきつい。
お昼前に赤岳に到着しました。頂上は無人です。今日は、まだ平日でした。
振り返ると今歩いてきた権現岳とその縦走路。ここまで来た達成感と冬山最後の思いが、強風と合い混じってなんだか複雑な思いです。「なんだかなぁ」という感じです。
この後、地蔵尾根を下り、行者小屋付近でもう1泊して美濃戸口に向かいました。
メンバー:會(記)