先日、松戸の女児刺傷事件現場に行ってきました。
子どもが被害に遭う事件は、本当に嫌なものです。
私も子どもが2人おり、一人は今回傷を負った女児と同じ年齢なので、
身につまされました。
だからなおさら強く思うのは、
もう二度と同じような事件が起きないためにも、
私たちは事件から学ばなければなりません。
どうすれば、未然に防げるか、どうすれば無傷ですんだのか、
犯人の行動、子供の行動、地域の取り組みから、
私たちも現場を訪れ分析を進めています。
いまの時点で言えることは、
この事件が示す「子どもの犯罪被害現場」の特徴です。
この事件の発生現場は、一直線の道路。
それは、誰でも歩いてくる子供の傍に近づくことのできるスポットでした。
そして逃げ道も確保された、まさに「近づきやすくて逃げやすい」場所でした。
(「見えにくくて入りやすい」ばしょで 起きるとも言われていますが、実はそれでは不十分なのです。「見えにくい=見通しが良くても見てない」といえるとされていますが、それは一種の詭弁です。見えてても、見えにくくても、犯罪者は「近づきやすい」「逃げやすい」と思えばどこでも事件は起きるのです)
言えることは、子どもを被害者とする犯罪のみならず全ての犯罪は、
「何処でも起こる」のです。
ただ私たちは、「犯罪が起きにくく、被害に遭いにくくする」ことはできます。
その仕組みの基本原理は、犯罪者が「近づきにくく逃げにくくする(接近制御と動線制御)」ことにあります。
もし、今回の事件で加害者が被害少女に容易に接近できなかったら、
今回の事件は成立しませんでした。
どうやったら、防げたか、通学路の問題も含め、分析を進めていきます。
ACE 清永