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NPO法人体験型安全教育支援機構 (旧ステップ総合研究所子どもの安全教育グループACE ニュース

犯罪・災害から自分で自分を守る力をつける体験型安全教育プログラム・実践の記録等の情報をお伝えします

子どもの防犯についてのインタビュー記事掲載(小二教育技術 7、8月号)

2014-06-20 14:13:30 | 日記
小二教育技術 7・8月号の「特別インタビュー」ページに、弊所清永が。子どもの防犯について、子どもを狙う犯人の傾向、自助の力の付け方、イギリスの取り組み、などについてお話ししています。
http://www.shogakukan.co.jp/magazines/detail/_sbook_030050

市原 中2女子連れ去り未遂事件

2014-06-19 16:54:48 | 日記
市原で中2の女子生徒が、車で近寄ってきた男に連れ去られそうになる事件が起きました。幸い、すぐに犯人は逮捕されましたが、地域の方々、同じような年頃のお子さんをお持ちの方は犯人が逮捕されても不安なことと思います。

中学生だから、大丈夫だろう、ということはなく、実は、行動範囲も広がり、行動時間も早朝から夜遅くまでと広がる中学生の犯罪被害は増えています。
だからといって、いつもいつも大人がどこまでもついて行くことはできません。
そのため、子ども自身に危機に遭遇した時に勇気を出して対処するような力をつけなくてはなりません。

その力(安全基礎体力)をつけるためには、まず、危機とは何か中学生自身が知ることが大切です。(そのために、弊所は、昨年より、NHKと「中学生のための防犯」の番組を監修しました。)
http://o.x0.com/m/14438


 危ない場所とはどういうところか。危ない人とはどういう人か、まずは知ることが大切です。
今回事件が起きた場所は、私たちが子どもたちに教えている危ない場所の標語「ひまわり」で起きています。 「ひ」は「ひとりだけになるところ」、「ま」は「まわりからみえにくいところ」、「わ」は「わかれみちうらみちがあるところ」、「り」は「利用されていない空き地やあきやなどがあるところ」。犯罪者は「近づきやすく」「逃げやすく」「(犯罪者から見て)いいな」と思うところで犯行を行います。そして必ず下見をしています。

 次号は危ない人について書いていきます。

静岡県防犯まちづくりアドバイザーによる体験型安全教室

2014-06-18 12:12:50 | 日記
6月17日、静岡県藤枝市立青島東小学校で、静岡防犯まちづくりアドバイザーの皆さんが、高学年対象の体験型安全教室「あぶトレ!」を行いました。(昨年までの授業の様子は、こちら)
http://www.pref.shizuoka.jp/kenmin/km-110a/25abutore.html

 昨年までは、低学年対象のみでしたが、今年からは高学年も始まりました。青島東小学校は、なんとあの長谷部選手の出身校。高学年の子供たちには、自助だけでなく、ひとりひとりが安全な街づくりを担う責任がある、ということも含めて、お話ししました。アドバイザーの皆さんの中には、お仕事を休んで参加された方も多く、静岡の方々の「人は宝」という意識に、また学んだ一日でした。まだまだ工夫は必要ですが、今年は、静岡で、新しい動きが次々生まれそうです。

文京区内での体験型安全教室

2014-06-11 09:23:19 | 日記
6月10日、文京区立大塚小学校で、体験型安全教室を行いました。一年生が28人、2年生が22人とかわいらしい学校でしたが、子どもたちは一人一人がしっかりしていて、とても楽しく充実した授業になりました。参加してくださった保護者の方も、スカート、ストッキングだったにもかかわらず、スリッパを脱いで子どもを20メートル追いかけてくださったり、親子で一生懸命参加してくださいました。ご協力いただいた皆様ありがとうございました。

通学路の安全

2014-06-09 11:38:13 | 日記
今市の事件の犯人逮捕により、通学路の安全が今また問われています。

 犯罪者は情報を集め、どこで、どのような手口を使い、どんな子を獲物として狙うかを定めてきます。
 ちょっとした瞬間に、思いもよらないところから犯罪者が忍び寄ってきてしまったら、子どもは何も対処できない。これは、私たちが2007年と、2010年に行った子ども犯罪被害実態調査でも明らかになっています。「その時何もできなかった」という子どもは20%、声も出せず、走れず、悲しくつらい思いをした子供たちが沢山いるということです。その一方で、パトロールも疲労してきています。もちろん毎日雨が降っても雪が降ってもパトロールしてくださる方がいる。もちろん誰かが見てくださることはとても大事なことです。しかし無理に動員しても、それは、不満がたまり長続きはしません。
 だからといって、このままでよいのか。そうではない、と思います。
 
 これらを解決するには、地域と、家庭と、保護者、警察、学校が一体になって対処していく必要があります。そうでなければまた次の子どもが狙われることになってしまう。実際、子どもへの犯罪は今、増えてきています。

 事件を防ぐ方法としては、
1.前兆をつかむ、
犯罪は、突然起こるのではなく、「前兆」があります。「そういえば」ということが事件が起きた後には必ずある。それをいかにつかむか。犯罪者との戦いは情報戦です。
6.3.2の兆候をつかむこと。

2.犯罪は、犯罪者にとって「近づきやすく、逃げやすく、犯罪者にとっていいな、」という場所で起こる、ということをしっかりととらえること。決して「入りやすくて見えにくい」ではない。これはほんの一部。そして、安全マップを作るなら、季節によって作り変えること。景色は四季でかわってしまう。そして、マップを作って終わりではなく、危ない場所をどう変えて行けるか、まで考えること。

3.子ども自身に自助・共助・公助の力(安全基礎体力)をつける
 子どもは守られるだけでなく、自分で守る力を「体験的に」身につけさせること。危機に際して大人としての振る舞いのできる子どもに、育てること。危機に面した時、的確な判断ができ、それを実行に移せるような心の発達を促すこと。人間を育てる教育が安全教育であること。

4.「この地域では犯罪は起こさせないぞ」という市民の意識=’マイシティ’、という力を醸造させること。

5.地域を汚れたものにしない。
(参考 「犯罪からの子どもの安全を科学する」(ミネルヴァ書房)、「犯罪と地震から子どもの命を守る」(小学館))

 事件が起きたときは、地域を見直すチャンスです。もういちど、なぜ起きたのか振り返り、二度と起きないようにスクラムを組んで、地域への思いを新たに一歩踏み出させるチャンスです。犯罪者に負けない地域づくりに、地域単位で取り組んでいきましょう。

文京区内小学校での体験型安全教室

2014-06-09 11:37:09 | 日記
6月7日、文京区立明化小学校で体験型安全教室を行いました。創立140周年を迎えるこの小学校は、校内の設えも趣があり、すりガラスやガラス、ドア、黒板、床も昭和4年のものがそのまま使われています。昔は教室の教壇が一段高くなっていたそうで、明化は今もそのままです。こころなしか、時間がゆったりと流れているような気がしました。 

 さて、安全教室ですが、去年行った内容を今年の二年生はよく覚えていてくれて、一年に一度のことなのに定着していたことがとてもうれしかったです。

 一年生の授業は、25人の教室で行いました。ロールプレイングで「いきません」という役をしてくれた女の子が、おうちに飛び込んだとたんに涙をポロリとこぼし、それをみた他のお子さんのお母さんがもらい泣きをし、子どもたちが心配して慰め、、、ということがおこりました。 おもわず私もそのお子さんをギュッと抱きしめてしまいました。大丈夫、がんばったね、みんなが助けてくれるから大丈夫、先生もお母さんもお父さんもお友達も知らない人も、みんなが助けてくれるよ、と言いながら。
 駆け込む家の役の保護者の方も一緒に背中をさすりながら「がんばったね、大丈夫よ、おばちゃんがいるよ」と優しい声をかけてくださいました。

 子どもによって、感じ方はそれぞれで、全然平気だよーという子もいれば、繊細な子どももおり、人数は25人でも、一対一で授業をしているように、一人一人にそれぞれ伝わるように授業をせねば、と改めて思った次第です。それも、保護者の方や先生方も一緒に。明日も、文京区内で授業があります。

 今週は栃木県の学校安全に関する講演、静岡での高学年向き授業、銀座の真ん中にある泰明幼稚園での授業、世田谷での高学年向き授業など盛りだくさんですが、大人の方にも子どもたちにも伝える機会があるということは、非常に貴重です。一つ一つ丁寧に。地域が違えば子どもも違う、年齢が違えば教え方も違う、そして科学的根拠に基づくこと、肝に銘じていきたいと思います。