日本の「中国人」社会・中島恵著は、重要な記述にも検証なし!
この本は、真面目な学術書ではなく、大衆受けを狙う単なる真偽が混ざり合う記者レポートでしょうが、
それにしても、その中のある重要な項目についての記述には、その間接的な伝聞内容の真偽を検証する調査
や記述が全くなく、この著書全体の記述の信用力を著しく損なっています。
特に問題なのは、124ページから125ページにかけての太字での「日本の中学三年は、中国の小学四年レ
ベル」という見出しタイトルの記述において、誰の言葉なのか、直接的な発言者の氏名もあいまいで明らか
にされず、単に北京での取材相手からの言葉=間接伝聞を基に、「鳥取県で生活している間に、中学3年生で
学習した数学と理科のレベルについて、中国の西安の中学に転向したが、その折の父親又は転校先の学校の
先生の言葉なのか、「(日本の学校で習う)数学や理科には、相当な遅れがあり、日本の中学3年は、中国の
小学4年レベルだと聞かされて驚いた。」と堂々と記述されている。
こういう様な重要な項目を記載するときには、その内容の裏付け調査を、双方の教科書内容やレベル等を
精細に調査し、かつ教育専門家にも意見を聞くなど、真面目にかつ精細・客観的に行ってから発表しなけれ
ば、その項目の真実性のみならず、著書の記述全体の信用をも全く失ってしまいます。
以上、非常に残念なことですが、この著者の記述姿勢全体に大きな疑念が残り、当初は読書感想文を書く
つもりで読み始めましたが、途中で大きな落胆とともに読書自体を放棄せざるを得なくなりました。
以上、ご報告いたします。
平成30年12月18日 火曜日
岡村ゼミナール&CJA日本語学校:岡村寛三郎
この本は、真面目な学術書ではなく、大衆受けを狙う単なる真偽が混ざり合う記者レポートでしょうが、
それにしても、その中のある重要な項目についての記述には、その間接的な伝聞内容の真偽を検証する調査
や記述が全くなく、この著書全体の記述の信用力を著しく損なっています。
特に問題なのは、124ページから125ページにかけての太字での「日本の中学三年は、中国の小学四年レ
ベル」という見出しタイトルの記述において、誰の言葉なのか、直接的な発言者の氏名もあいまいで明らか
にされず、単に北京での取材相手からの言葉=間接伝聞を基に、「鳥取県で生活している間に、中学3年生で
学習した数学と理科のレベルについて、中国の西安の中学に転向したが、その折の父親又は転校先の学校の
先生の言葉なのか、「(日本の学校で習う)数学や理科には、相当な遅れがあり、日本の中学3年は、中国の
小学4年レベルだと聞かされて驚いた。」と堂々と記述されている。
こういう様な重要な項目を記載するときには、その内容の裏付け調査を、双方の教科書内容やレベル等を
精細に調査し、かつ教育専門家にも意見を聞くなど、真面目にかつ精細・客観的に行ってから発表しなけれ
ば、その項目の真実性のみならず、著書の記述全体の信用をも全く失ってしまいます。
以上、非常に残念なことですが、この著者の記述姿勢全体に大きな疑念が残り、当初は読書感想文を書く
つもりで読み始めましたが、途中で大きな落胆とともに読書自体を放棄せざるを得なくなりました。
以上、ご報告いたします。
平成30年12月18日 火曜日
岡村ゼミナール&CJA日本語学校:岡村寛三郎