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雑感な日々

音楽の仕事にまつわるあれこれ

うひょ~、ジジイ、すげ~ぞ!!

2007年06月03日 02時01分40秒 | Music
と、失礼な書き出しだけど一昨日、ブルーノートでロイ・ヘインズを観た。
編成はサックス・カルテットと普通なんだけど、ほんとにクリエイティブなドラミング!
タイム感も自由自在だし、形態とかスピリッツ的には”フリー”なんだけど、僕的には正当的な意味で”コンテンポラーリー”&”ポップ”さがあるのね。
どこから聞いても”ロイ・ヘインズ”で、いや~カッコイイのよ。

御歳82歳とはとても思えないほどフレーズにパワーあるし、ステージングも本人が仕切ってるように見えるから、他の若いメンバーに任せているようには全然見えなかったけど、”今時”のステージの流れだし(分かりにくいか)。

”枯れる”なんてことは微塵も感じさせないほどスゴいよ。
アップデートし続けられるんだね、人間。

このステージも5つ星でお勧めだけど、もう東京では終わりかな。
チャンスがあれば是非!ゼヒ!ぜひ!

Back East

2007年05月27日 05時14分15秒 | Music
ジャズ路線に戻った最初がこれだもんね!
個人的にはすご~く気に入ったもんね!

実はジョシュアのアルバムってほぼ全部持ってるのね(これって自分でも意外なんだけど)。
どれも好きなんだけど、唯一持ってないというか好きになれなかったのか”エラスティック”だった(ライブの印象があまり良くなかったからかな、、、)。
それでアコースティック路線に戻って、さらにサックス・トリオでしょ?
やっぱ、聞かなきゃね。

ピアノレスのサックス・トリオ。
昔ソニーロリンズでそういうフォーマットあるけど、やっぱりこれってサックスに負荷がかかるし(もちろん他のメンツにもね)、誰でもできるもんじゃないと思う。

お父さんとの掛け合いのトラックもいいけど、全体を通してトラディショナルな安心感がありつつ、やっぱりクールな感じ(と、なんか平たい言い方になってしまった)。

ライブを観た事がある人はわかると思うけど、ジョシュアの佇まいはカッコイイもんね、ほんと。
いつも着てるものもセンスいいから、ほんとずるいよね(笑)。

前のアメリカ大統領選の直前のNYで、ケリー候補を応援するベネフィット・コンサートがあったの。
それはジャズ・ミュージシャンによるもので、ディー・ディーや、ブラッド・メルドーやジョシュアやチャーリー・ハンターもケリーの応援してたのね。

そこでジョシュアの出番になって、紹介される時に「ドレス・ルームをもつジャズメン~」と紹介されてたけど、全然嫌みがないくらいピッタリだった(笑)。

蛇足だけど、そのコンサート会場に入ろうとしたら(チケットは買ってあったんだけど)「あれ?君ってアメリカ人??」とボランティア・スタッフに聞かれて「いいや、違うよ。」「このコンサートの主旨的に寄付金はアメリカ国民以外からは受けられないんだよ」「え、そうなの??でもチケット代はクレジット・カードで払っちゃったよ!」「う~ん、まあいいか寄付金は君の友達からだけもらうよ」というやりとりがあって、正式には入場できないものだったのね。いっしょに行ったメリケン・シチズンの友達が、寄付をしたので、という事で大目に見てもらいました。

このアルバム、え~星5つで、楽勝で今年のベスト5に入ります。
ジャズ好きにはお勧め。
プレイヤーにはチョーお勧め。


マイケル・ブレッカー/PILGRIMAGE

2007年05月23日 00時03分58秒 | Music
マイケル・ブレッカーの遺作となってしまったタイトル。
メンツもオール・スターといった感じだけど、録音もミックスももの凄く良い。
そして何よりも曲が素晴らしいのね。

これはお勧めです!
パット・メセニーの音も最近のご自身のトリオ編成のCDよりも良いのではないかな、、、、
ラリー・グラナディアスと一緒に活動した頃の99→00当時の音は今ひとつまる過ぎて好きになれなかったし(ちょっと話が古いけど)。

そんで、ブラッド・メルド-も相変わらず良いぞ!
パットメセニーとのDUOのCDと比べても(しょうがないんだけど)かなりいいよな~。

結果的に最後のアルバムになってしまったわけだけど、そこにピークとも言える傑作を持って来れたのはさすがマイケル。
ヘッド・フォンで爆音で聞きながら涙してしまった。

こんな事書くとちょっとしらけるかもしれないが、M2の0”45~46秒目に繋いでる箇所があるんだよな~。
なにがあったんだろう、、、、、

もしかしたらアナログ録音??
俺が現場に入ればもっと奇麗に編集できたのではとつい思ってしまった。

それとこのジャケットのデザインが正直気に入らん!!
ある意味マイルストーン的なお皿に相応しいとはとても思えない。

マイケル・ブレッカーを初めて聞く人(が、このブログを読んでいるかどうかは知らんが)これを買っても気に入ると思う。
ぜひ、買いなさい!!

熱狂の日

2007年05月11日 04時25分26秒 | Music
ちょっと前だけどGW中に有楽町で開かれたクラシック音楽の祭典”熱狂の日”。
チケットが二つとれたので行ってみやんした。
他にも行きたい&ゲット可能なプログラムもあったんだけどなんせ、GW中も毎日書いてたんで無理だった、残念。
こんなに割と現代音楽に近いプログラムがまとめて見られる、イベントはほんと素晴らしいと思う。

まず、5月5日のプログラムナンバー446の2台のピアノと打楽器のためのソナタ(バルトーク)&バレエ音楽「結婚」(ストラビンスキー)。

”2台の~”を生で聞くのは初めて。これも難しい曲だけど、大好きで昔レーザーディスク(みんな知ってる?または覚えてる?)でリハーサルの様子を収録したのを持ってたんだけど、演奏してたのだれだっけな。

興味深かったし、とっても楽しみにしてたのはストラビンスキーの結婚。
これはピアノ4台!!と打楽器&SATBと合唱という構成なの。
あいにくピアノ鍵盤はステージに向いてなかったので手元の様子が見られなかったけどね。
合唱団の衣装がロンドンの空港の手違いで東京に届かなかったのでみんなお揃いのTシャツを来てた(笑)。
農村が舞台の話なので、そんな衣装なのかなと勝ってに想像。

これを生で見られる機会もそうそうないと思うし、曲も演奏も僕は十分楽しめた。

もう一日はスペインのビルバオ交響楽団と日本の普友会合唱団のラヴェルの「ダフニス~」。
なぜかほぼ中央前から2列目の席がとれた。
ヴィオラを始めてからオーケストラをこんなに至近距離で見たのは初めてで、なにかっていうと弓の持ち方ばかり気にしてみてた(笑)。
演奏は悪くはないけど、ものスゴく良くもない。
国際フォーラムがどの程度やりやすいのかは僕の知るところではないけど(国際フォーラムでクラシックを聞くのも僕ははじめてだし)オケ全体のノリが今ひとつ噛まないのね。

あえて良く言えばウネルと言いたいところだけど、そういう感じでもないな。
でも十分楽しめたので、このイベントが毎年開催されるといいよね。

会場には子供も多かったしみんな楽しそうだったのもよいよね。


ロストロポーヴィチの映画

2007年05月05日 05時04分13秒 | Music
映画、、、と思っていったんだけど、フィルムで撮影しているわけではなく流れもドキュメンタリーなのでした。
ここ最近では人にお勧めできる映画です。
が、音楽や特にクラシックには全然興味ない人にはピンとこないかも知れません。

ご本人は先月亡くなられたわけだけど、つい最近まで日本にも来てたしまだまだ元気かなと思っていたんだけど。

ペンデレツキの曲の初演のリハーサル風景が出てくるんだけど、本番のコンサートのインサート・ショットにはどう見ても録音用のマイクが立ってたからレコーディングはしたんだろうな。

本人がそのコンサートを持って引退する事にした理由は本番の出来に納得がいったから、と答えているのでいずれCDになるのだろうか。

成毛滋さん

2007年04月10日 05時55分06秒 | Music
成毛滋さんがお亡くなりになったそうです。
特にファンだったわけではないけど、昔成毛さんのグレコの教則本には世話になったので(僕世代は一度は見てるんじゃないかな)。
僕はTokaiのレスポールが最初にかったエレキだったので、同級生の萩原君が持っていた教則本&カセットを見せてもらったんだけどね。

ウッドストックを生で見た数少ない(というか他にいたのかな?)日本人で氏が日本のエレキ界に持ち込んだものは数多くあったはずで、僕等世代は直接影響を受けなかったにしても、もし成毛さんがいなかったら僕のエレキの弾きはじめの頃はさらに情報が少ない状態であったのは間違いないだろうな。

ギターソロが延々と続く素晴らしい時代がもう一度来る事を願っているのは僕だけではないだろうな。
いや~最近のエレキはつまらん、実につまらん。

これほど、あちこちの楽器屋にエレキが並んでいるというのにそれを生かし切る楽曲&ムーブメントがないではないか。
レイブにエレキのソロ、全然ありだと思うんだけどね&勝ち抜きエレキ合戦もどこかの局で始めてくれないかな。



ワーグナー・チューバって

2007年04月02日 06時08分19秒 | Music
ワーグナー・チューバってギガサンプラーのヴィエナの音色ライブラリーの中にはあるんだけど(チューバとは別にね)、スタジオ・ミュージシャンが持ってくるチューバとどう違うんだろう?

僕なんかの仕事でチューバっていったら、ド・ソ・ド・ソみたいなフレーズしか頼む事ないしな、、、
ましてやワーグナーのように陰影を出す為にブッキングしたいって言っても誰も聞いてくれないし、そんな仕事もないか(笑)。

そういえばバス・サックスっつ~のもスタジオで頼んだ事ないんだよな。
みんな持ってないみたいだし、パーツが多くてメンテが大変だというもっともらしい(かどうかわからなにけど)理由を挙げてるプレイヤーもいたな(笑)。

バリトン・ギターって最近興味あるんだけど、カスタムで作ってもらうしか方法ないんだよな。
バリトンのガットギターって弾いてみたいな、誰か作ってるかな、、、、

ワーグナーの間に

2007年04月01日 03時40分34秒 | Music
ついでに。
ワーグナーの連チャンはさすがにキツいので合間にアダムの新譜も聞いてるのでした。
今回は初のトリオ。

ここからはジャズ・ギター好きの人だけ読んで下さい。
一般の方には非常に敷居の高い話です(笑)。

アダムとはほんの”ちょっと”だけ知り合いで、マイケルブレッカーの最後のブルーノート公演の時に友達に紹介してもらって、NYのジンクの前でばったり会ったり、築地の「すし三昧」という店を日本人のこの俺に紹介してくれたりする間柄。

今回もクリスクロスレーベルからのリリース。
で、ガットギターを4割くらいの曲で弾いてる。
アダムはガットが上手いよという話は聞いてたけど、過去の録音物だとマンデー満ちるさんとのデュオ・アルバム(これ多分日本で入手するのかなり困難だと思う。そういう僕も借りて聞いただけで実は所有していない)とかでしか聞けなかったよね。

そんで、そのアルバムは歌のバックだし、ギターソロはバッキングのギターの”上から”ダビングしてあるので、なんか拍子抜けしちゃったしね。

一昨年、55Barにベン・モンダーを聞きに行ったらトラでアダムが入ってて(多分、一昨年のブログに書いたと思う)、ちょっと混同してNY在中のヒロ君からベン・モンダーのガットは凄いという話を聞いたのを、間違って「ヒロがアダムのガットは凄いって言ってたよ」って言ってしまったの。「?俺はヒロの前でガットを弾いた事はないよ、、、」って言われて間違いに気がついたけど(笑)。

ま、そんなアダムのガットがタップリ聞けるアルバムです。
独特のタイム感は相変わらずクセになります。
コンテンポラリーなジャズギターが聞けるけど、コンテンポラリーな中でも割とストレートなものが好きな人はアダムのファーストの方がお薦めです。

ちなみにアダムは日本の”げんこつラーメン”が好きです。
このアルバムはマイケル・ブレッカーに捧げれてます。

ガーシュイン&ワーグナー

2007年04月01日 03時05分26秒 | Music
現在オンエア中のCM「東京ミッドタウン」の音楽を担当した。
ガーシュインの「I Got Rythm」のアレンジなのね。
勿論曲は良く知ってるけど、普段は所謂「Rythm Change」と呼ぶジャズのコード進行のひとつとして、、、という捉え方だった。

そんで、CMはオーケストラ・アレンジ(後半フレンチホルン入りのジャズになるんだけど)だったんで、この機会だしと思ってガーシュイン本でも読むかとスタジオの合間に本屋に行くが、意外とガーシュイン本がないのね。

ほとんど廃刊になってるのね(涙)。
そんで、アマゾンで中古の「もうひとつのラプソディ(ジョーン・ペイザー著/小藤隆志訳)」をゲット。
確かにガーシュインのポジションって純然たるクラシック扱いじゃないしね。
クラシック本に名前出てこないこともよくあるしね。
アリーアメリカンの歌ものの人的な捉えられかたしてるのかな。
ラベルと同年代なんだけどなあ。
スコアのクレジットを調べると「パリのアメリカ人」も「ラプソディーインブルー」も本人が単独でオーケストレーションしてるわけじゃないのね、そんな所も関係してるのかな。

ま、それぞれ微妙ないきさつがあるので、興味がある人は勝手に調べてくり。
そんで、パリのアメリカ人のフランク・キャンベル&ワトソン版は手に入りやすいのでそちらのスコアを吟味している(笑)。

さて3月のスケジュールも落ち着いて、13、4時間睡眠の日を2日ほどとって、かなり回復。
やっと時間ができたので、ワーグナーの「ニーベルングの指環」の全曲集に取り組む(っつってもただ聞くだけなんだけどね)!!

序曲集とかハイライツものは過去に何度も聞いてるけど、全曲集って一度も通して聞いた事ないんだよな~。
まずさ、CD14枚組なわけですよ、14枚!!
映像なしのドイツ語オペラ(ま、この際言語はなんでもいいけど、どうせイタリア語だろうが何語だろうがわかんないし~)をスコアも観ずに聞くのって結構つかれんだよね。
そんでワルキューレの中には何度も聞きたいところもあるしね、なかなか進まんわけだ。
それと僕はクラシックマニアではないので、ステレオ盤で聞きたいでしょ。
そうすると結構数少なくなるんだよね。
お店に行くとわかるけど、”ニーベルングの指環全集”となると40年代から60年代のモノラルの「歴史的名盤!!」が鎮座してるわけですよ(笑)。

でもさ、各楽器を聞き取りたいからやっぱりステレオがいいよな(笑)。
で、「ニーベルングの指環」の他に「マイスタージンガー(4枚組)」&「ローエングリン(3枚組)」も既に購入してるんで、しばらくはワーグナー漬けになるわけだな、、、ちょっと一気には無理かな。

ワーグナー嫌いになるかも。
バイロイト音楽際に行って4日かけて一気に観たいかも。
そういえば昨年ヨーロッパ自動車旅行の途中でバイロイトによったんだった。
でもその後道に迷いそうになったんだよね(笑)。

マーラー

2007年03月18日 03時46分40秒 | Music
土曜日にマーラーの7番を聞きにサントリー・ホールへ行く。
ミックの新木さんにお誘い頂いたのでした。
イスラエルフィルで、指揮はズービン・メータ。

ズービン・メータは僕がこの間仕事でいったインドはムンバイの出身。
以前よりも数千倍親近感がわくぞ(笑)。

LAというオーケストラの真横の席で見たんだけど、スコアを見ながら聞いてるようでとても参考になった。
バイオリン18型の両翼配置だったから、セカンド・バイオリンの音が遠かったのはしょうがないけどそれでも充分楽しめた。

7番のスコアを結局、時間がなくて目を通さずに(というか7番のポケットスコアがたまたま二つの楽器屋になかったの)コンサートに行ったんだけど、CDは何回か聞いてたのね(それも新木さんから頂いたものなんだけど)。

んで、CDの途中に「あれ?ここ間違ってるんじゃないかな」と思って気になってたところがあったんだけど、生で聞いてやっぱりCDが間違ってたんだという事を確認、、、あ~すっきりした。

さすがに100人近くのプレイヤーが壇上に上がるとサントリーホールも狭く見えるね。
明日8型のストリングスセクション(CMの録音だと大きい方なんだけどね)のアレンジするのに、よい充電になったのでした。

新木さんありがとうございました!!