雑感な日々

音楽の仕事にまつわるあれこれ

ユニスン

2011年03月10日 13時21分22秒 | 作曲テクニック99
「作曲99」にも書いたけど、日本語でユニゾン、ユニゾンって言ってる音程関係、あれ英語だとほぼ「ユニスン」って発音するの。
ユニゾンの「ゾン」って言う発音がどこから来てるのかは分からなかった。

例えフランス語かドイツ語から来てたとしても、スタジオ業界(って死語か?)、ポップスのフィールドで、なんでクラシックの影響を受けなきゃいけないんだろう??
ポップス、ロック、クラブ、、、ほとんどアメリカ&イギリスからの影響でしょ(ジャーマン・テクノは?とか突っ込みいれないでね(笑))?
だったら用語も素直にアメリカ英語を使えばいいんじゃないかな??というのが持論。

「コード・ネーム」っててっきり英語だと思っていたら、実は向こうで「コード・シンボル」って呼んでたりすると面食らうわけ(笑)。

実は音楽だけじゃなくて、数学やコンピューターのプログラミング言語でも同じような事があるそうだ。

「’」日本でダッシュって呼んでるものがプライムだったり、、、

ま、とにかく僕のように記憶力が非常に乏しい人間としては同じ現象を2つの言葉で覚えるより、日米共通の1つで済ませたいわけ。
さらにその先に「正しい発音」という壁もあるんだからね(笑)。

ちょっと話しがずれるけど、昔ボルチモアのスタジオで、腹減ったからピザとろうぜ、って話しになった。
ACは何が食べたいというから、僕はProToolsのエディットしてて忙しいから「じゃあツナにして」と言ったらスタジオ中爆笑!
なにが起こったか全然わからない。
「おまえツナのピザなんか食べたいの?そんなもんね~よ、ギャハハハッ」と言われて、その時は初めて「あ~ツナのピザってアメリカにないんだ!」って分かったわけ(笑)。
ちなみにコーンのトッピングも一部の地域ではありえないらしい。


「作曲テクニック99」アマゾンでの評価

2011年03月10日 01時32分00秒 | 作曲テクニック99
アマゾンで買い物しようと思ったら自分で書いた本をお勧めされた。
ついでに評価を見てみたんだけど、賛否両論で悪い評価もあるのね(汗)。

否定的な評価にレスポンスするわけじゃないんだけどちょっと書かせて(笑)。
執筆の依頼を承知した後でリットーミュージックから出版されている作曲本と、現在書店で手に入る他社の作曲本に目を通してみた。
作曲本の8割は初心者向けで、どの本もダイアトニックコードの話や、アヴェイラブル・ノート・スケール話が書いてあった。
正直に書くとそれらの本の中から文体等が自分に相性が良いものを2冊程度選んで熟読すればそれで充分だと思った。

五線紙を使った意外のTipsをまとめた本はヲノサトルさんが書いた本で良書が既にあった。

選択肢は二つ。
過去に何冊も出版されている作曲本と同じ内容を見方書き方を変えて書く。
またはどの本にも書かれていない内容を書く。

僕は後者を選んだ。

その結果悪い評価がついてしまったようだがそれはやむを得ないと思った。
確かに趣味で作曲を楽しむ、というタイプの人よりもプロの作曲家を志す人向けの内容になってしまったと自分でも思っている。
出版後、書いて良かったなあと思う反応はほとんどプロ指向の若手作曲家からフィードバックされたものだった。
CDを紹介しているページも作曲と関係ないと思われてしまったかもしれないけれど、良いCDを聞くのが作曲上達の近道なんだけど余計なお世話だったのかも、、、

この本のシリーズの構成上見開きで1Tipsにしなければいけないしばりは確かに難しかった。
ある評価では、それ故に1つ1つが浅いと。
ある評価では、それ故に構成が崩壊していて読みにくいと。

確かにそうなんだ。
見開きで2ページで、倍音の話を全て語ったり、コード・トーンに対してのイン・アウトの話を簡潔させたり、ハーモニーのバリエーションの話を書き上げるのは無理なのだ。

日本では中級以上の音楽の専門書というのがほんとに少ないのだけれど、それぞれの項目に関しては10ページくらい割かないとほんとは初心者には不親切なんだ。

あ~長くなるから今日はこれくらいにしよう。

ブログで各項目に書き込めなかった部分を書いていくのもありかなあ。



ビエナのDimension BrassのPAN

2011年02月12日 14時42分54秒 | 作曲テクニック99
昨日アップルストアで行われたビエナのセミナーに行ってきた。
ほぼ満席でやっぱり皆興味があるんだね~
だってあの雪の中であの盛況ブリはさすが井内君のセミナー!
ギリギリに行って運良く座れたけど、晴れてたら立ち見だっただろうな、、、

個人的にはDimension Brassの話しをもう少し聞きたかった。

オートディビジの話しも、もう少し突っ込んだ話しが聞きたかったなあ。
特にホルンだから上吹きと下吹きをどうやってディビジさせるのかとかねw。

あの「振り過ぎ!」と評価の多いPANだけど、個人的な今日現在の意見を書いておこうと思う。

確かにデフォ状態のPANは井内先生の仰る通り「生録音ではありえない」くらい左右に振ってるんだよね。

僕はこれは「Vienna Suiteを使って御自身の配置したい位置にPANして下さい」というビエナ社のメッセージなんじゃないかと思っている。

オケの配置の話しを始めると長いんで省略するけど、管弦楽の本に載ってる配置はだいたい1st&2ndバイオリンを左に寄せるのが一般的だし、実際スタジオの録音でもその型が多い。
その場合のホルンは真ん中、または右寄りの配置になるよね。

でも海外のオケの場合はバイオリンを両翼配置にするのは珍しくないし(特に演目がベートーベンだったりチャイコだったら)、その場合は左側にホルンを配置する事になる。
それとオペラのオケピットでもホルンを左に配置してるの見た事ある。

ホルンを左に配置する一番の利点は1stバイオリンの近くにいる事でリズムの食い付きが遅くなりがちなホルンをファーストが聞きやすい距離に置いてリズムをタイトに(ガシガシって意味じゃないです)したいからだと思う。

PowerPanを使うとステレオの幅だけではなくて奥行きも調整する事ができる(これは文章で説明するのが難しいので買ってもらうのが一番だけど)。

と、ビエナ社はそんなつもりであのPANの設定をデフォにしてるのかなあ、、、と思ったのでした。

「作曲テクニック99」

2011年01月02日 13時23分08秒 | 作曲テクニック99
昨年「作曲テクニック99」という本を株式会社リットーミュージックから出版しました。

ブログを書かなくなった後から執筆に取りかかったので、ブログでは全くその事に触れてないのね(笑)。

文字数や構成の関係で書けなかった事を時々ブログに書ければな、と思います。

で、早速なんですが校正ミスが見つかりました。
テクニック74(P165)譜例3がトレブルクレフになってますが、バスクレフの間違いです。
誠に申し訳ありません!

この本の話しはまた書くつもり。