雑感な日々

音楽の仕事にまつわるあれこれ

げげっ、突然

2006年07月28日 21時13分08秒 | シベリウス
シベリウスにKontaktのGoldをインストールして使っていたのだが突然音が出なくなった。
ProToolsと裏表で使っていたので、MIDIの入力先が同じ鍵盤なのでその辺でパニックになったのかな、と最初は思った。

とりあえず、譜面を書いてスタジオへ行き帰ってからシベリウスだけを立ち上げても音が出ない。
むむむ、、、

それで今日になってシベリウスのサポートに電話をして症状を伝えたが、インストールするのが一番確実と言われてその通りにした。

ま、それで直ったんだけどさ(笑)。
シベリウスは容量も小さいソフトだからインストールし直してもたいした時間はかからない。
かえってKontakt Goldの方がちょっと時間がかかった(といっても800MBくらい)。

原因は分からなかったが追求するつもりもないので、ま、いいか。

カート・ローゼンウィンケル&トニーニョ・オルタ

2006年07月28日 00時25分56秒 | Music
単純にこの組み合わせそのものに凄く惹かれていた行った今日のブルーノート。
トニーニョは何度も日本に来てるから観た事ある人もいるかと思うけど、カートはなかなか観れないでしょ?
僕等夫婦でカートのCDが好きだし、ヨメはんはトニーニョ観た事なかったからね。

過去カートを観た中で一番陽気なリズムに囲まれていたよ。
もちろんカートならではの曲もあったけど、パーカッションの(というかほとんどドラム叩いてるんだけど、リズムのユニークさにかなり好感持った)ホベルチーニョ・シルヴァが盛り上がるとやっぱりブラジル色が強くなるからね。

そこにトニーニョのギターがリズムを刻み始めたら、そりゃもうカートもニヒルにしてられないよね(って別に彼はニヒルにしてるわけじゃないけど)。

この両者の組み合わせは、ブルーノート東京の発案によるらしいし(ギターの西藤大信がカート本人からNYで聞いた話のまた聞き)、多分今日初日で初めてセッションしたせいか行き方見失った箇所もあったけど、それはそれで聞いてて楽しかったよ。

え~っと、このステージは誰にでもオススメはできません(笑)。
デートで来たと思われるアベックの(あまりジャズに興味がないと思われる)数名の女性は明らかに飽きてました(笑)。

この両者のCDを所有して、さらにお気に入りの方は是非行くべし。

ブラッド・メルドーの続き

2006年07月26日 22時44分37秒 | Music
今日CMの打ち合わせの途中で、”I”プロデューサーが「これ聞いた?」と持ってきたのがブラッド・メルドーの”LOVE SUBLIME"。これはチェックしてなかった(笑)。ソプラノの歌手のRenee Flemingとの共演で、全曲ブラッドメルドーの書き下ろし。1曲目を数秒聞いて、あまりに良すぎたので「いかん、これは後でちゃんと聞かないと!」と10秒も再生しないうちに止めてしまった。ルネの名前に聞き覚えがあったけど検索したらこんな本が出ていて、これを覚えていたんだね。ピアノとソプラノの組み合わせでジャズっぽいものを想像するかも知れないけど、歌はバリバリクラッシックだよん。
ちゃんと聞いたらまた書く、かも。

パット・メセニー&ブラッド・メルドー

2006年07月26日 02時22分50秒 | Music
来年ブラッドメルドーのトリオとパット・メセニーで3月からアメリカ国内をツアーするんだって。
む~これは是非チェックしたいな、、、
アルバムは9月に出るから録音はもう済んでるんだね。

二人ともノンサッチだし、全然ありだと思ってたけど、むむむ、やっぱりって感じか。

David Lindley&John Hammond

2006年07月25日 00時46分55秒 | Music
僕はJohn Hammondは初めて観たの。
デビッド・リンドレーは何度目かな、、、、
この二人でどんなステージになるのかと思って楽しみにしていったのね。
そしたらJohn Hammondが先に一人で出て来て、途中からDavid Lindleyが絡むのかなと思ったら、ジョンが5曲くらい一人でやって、David Lindleyがその後一人で数曲やって、最後に二人で3曲やる、、、という構成でした。

二人ともタイプが違うけどほんとに面白かった。
ジョンが1963年にカルフォルニアでデビューして、その後シカゴに行ってMike Bloomfieldと出会った話や、ボー・ディドリーを初めて観た印象とか興味深い話が結構聞けたよ。

デビッド・リンドレーも”ルーツ・ミュージック”というくくりになるのかも知れないけど、やっぱり僕はいつも彼の演奏や曲からコンテンポラリーなものを感じるんだよね。ユニークさというかね。

割と空いてるから今でも予約を取れると思うので、”大人”の人にはオススメです。

CMI II

2006年07月20日 03時16分00秒 | comping
これが、フェアライトCMI IIだ!!
知ってる人がどれだけいるかな?

実は僕が最初で最後に就職したタイトロープで始めて出会った、最初期のDAWなの。
当時の僕はローディーで、スタジオに荷物を運んでセッティングした後は「待ち」だったんだよね。
そんで、こいつの英文マニュアルを辞書片手にハシから読んでったのね。
手書きで倍音加算の波形を書ける素晴らしいファンクションもあったの(笑)。
でも狙って音を作れるようなもんじゃなかったから、クマの絵とか書いてちょっとクセのある音になったらセーブする見たいな使い方してた(笑)。

で、タイトロープを辞めて久石さんのマニュピレーターとして契約した時(もう給料じゃなかったので完全歩合、他のスタジオワークもしてたし)もこのフェアライトが使えるという事が多分決め手になったんじゃないかな。

その後、ギターの矢島さんと仕事をするきっかけになったのもやっぱりフェアライト(もうその時はIIIだったけどね)。
と、こいつのマニュアルを読んで使えるようになった事がもろもろ役にたったのであった。

だってさ、タイトロープ当時のシンセダビングってしょっちゅう”朝まで”だったからね(笑)。
勉強する時間いくらでもあったのね。
マニュアル読んで、ノートに書いて、スタジオ覗いて、ダビング作業を見て、ゲゲッさっきダビングした2コーラス目のパートアシスタント消したじゃん、音色変えちゃったよ!!、じゃあ、1コーラス目から叩きますか、と1コーラス目を6ミリに録音して、2コーラス目に叩く(ま、録音するって意味)、そんで信ソや六ソ、ビクターだと100円ゲームが置いてあって(置くなよな、スタジオに)いつの間にか貴重な2千円を使ってしまいつつ、高得点で誇らしげに自分の名前を打ち込み、またマニュアル読んで、見たいな。
そんで、日音スタジオから外に出ると朝になってて、東京タワーを見上げつつ、シンセを楽器車に積んで、吉祥寺で牛丼食べて、井の頭の家帰って寝る、みたいなシーケンスだったな。

サンフランシスコからの客人。

2006年07月13日 02時50分08秒 | comping
僕のスタジオにDusty DiMercurio君が来たのでした。
ダスティーはデジデザインが配布している「DigiZine」(ちなみに僕は"2006 winter"に登場してます)という雑誌の編集長でもあるんだけど、普段はサンフランシスコのデジ本社に勤務してるのね。

今週の14日に開催されるデジラウンジに合わせての来日との事。
http://www.digidesign.com/index.cfm?navid=48&langid=5&itemid=23084

どんな風に使っているかとか、欲しい機能はないかとか、そんな話。
普段はあんまり自分からアピールとかしないんだけど、相手がアメリカ人だし、自分の作品集を渡したり、最近やった映画の一部を見せたり、近々録音する曲を聞かせたりしながらProToolsの話をする、とね。

一部、特殊なケースのバグの説明をしようとしたんだけど、なかなか再現できなくてね(笑)
「デジの人が来るとこのバグでないんだよな、先週もそうだったんだ、、、」「そりゃそうだよ、アッタリマエジャン!!(笑)」ムウウ。
やっぱり会社の人が来ると良い子になるデジ製品。。。

彼がサンフランシスコに住んでるのを聞いて、オークランドやサンノゼの話をしたりギターの話をしたのでした。
彼は昔はエレクトロニカ系(生ミュージシャンとのバンド形態だったみたい)のバンドでシーケンスの担当をしてたらしいけど、最近は「もともとはギターを弾いてたからひと回りして元にもどった感じもあるんだけど、、」アコースティックギターとエレクトロニカを融合した”フォークトロニカ(本人が付けたカテゴリー)”系の音楽をクリエイトしてるそうだ。

ギターの話を始めてからはやっぱりミュージシャン同士のノリになってしまって、一緒にスタジオに来てたデジ・ジャパンのスタッフに「そろそろ出ないと次のアポイントに間に合いませんよ!」と言われてバタバタと帰って行きました(笑)。

僕が使っていたKORGのクリップ式のチューナー(これ最近外人の友達にやたら進めてる→で、みんな買って帰るんだよね)を見て「えっ、これって便利じゃん!これだとライブの時にストンプのチューナー繋がなくていいなあ」→「そうだよ、これ凄い便利なんだよ、でも買うんだったらパールホワイトは照明を反射して見にくいからこれと同じシルバーにしなよ」→「明日、楽器屋に行った時に買うよ(と、なぜか日本スタッフと目を合わせながら仰ってました、”ボクヲオミセニツレテケ”のサインかな?)」。

PEPSI NEX

2006年07月10日 03時43分48秒 | CM
最近、オンエアされているペプシの「NEX」のCM。
これは有名曲のカバーなんだけど(出だしのブラスのリフがビヨンセで有名だよね)、原曲のスコアを起こして生のミュージシャンでスタジオ録音したのは僕なの。

原曲のミックスが結構分離が悪くてブラスのアティキュレーションが今イチよく分からない所があったけど(スタジオでもエリックに譜面と照らし合わせてオリジナルを聞いてもらったけどエリックも「ん~どっちかな~」なんて言ってた)ね。

それと歌詞もKDに聞きながら採ってもらったんだけど、これもやっぱり分離が悪くて聞き取りにくいところがあったのね。

またまにはスタジオ使って全部生ミュージシャンでコピーも楽しいか。

最終的にリミックスしたのは僕じゃないっす。

ジェフ・ベック

2006年07月02日 02時02分36秒 | Music
ああ~ジェフベックがくるんだね。
でもさ、富士スピードウエイなんでしょ、、、、
UDOときたら、やっぱりBUDOKANでしょ??
違うかな。

久しぶりに見たいなと思ったんだけどヤメよ。
今月末に久しぶりにデビッド・リンドレー観るのね、楽しみ。
最後に見たのは、中野サンプラザでライ・クーダーと来たときだから10年位前かな?

その時はドラムがライの息子で、デビッドの娘は歌だったかな??

キングス&クイーン

2006年07月01日 03時14分58秒 | comping
映画「キングス&クイーン」を観る。
観に行こうと思っていてもこの手の映画はネット予約できなかったり、最終回の時間が18時30分とか(普通の勤め人の人はどうやってみるの?)でついつい見過ごすからね。

アルノー・デプレシャン監督は「すべては映画のために!」という本を最近だしてたと思うけど(六本木のABCで見かけたような気がする)どうせ、最後までこういうのは読まないから買わない、、、と思ったんだけど、やっぱりちょっと読みたいな。

と思ったけど、今ネットでチェックしたら”発言集”って書いてあるな。
ま、いいかやっぱり。

主演のエマニュエル・ドヴォスは「リード・マイ・リップス」に出てる人ね。
「そして僕は恋をする」が好きだった人はこの映画も好きだと思うよ。

そんで150分あるんだけど、長く感じなかったし(僕の後ろの人はイビキかいて寝てたけど、ウルサイヨ)ほんとに、どうやって構成するだろ?と思うくらいうまく出来ていた。
今年の上半期では好きな映画に入るな。

でも、僕の映画の趣味普通の人と全然合わないからな(笑)、全然、参考にしないでね。
最近、何人もの人とその話になるんだけど「ダヴィンチ・コード」の善し悪し。
僕が「面白かったよ」というと皆驚くのね(笑)。

みんなハリウッド映画に期待しすぎなんじゃないのかな?
「つまらなかった」「最悪」っていう人は少なくても期待して行ったんだと思うのね(それはそれでいいんだけど)。
でもさ、そこに”芸術”が在るわけじゃないでしょ?と言いたいね。
そもそも、あの量の文章を映画にするにあたって(省略できるポイントは話の流れ上あまりないよね)時間も足りなくて(それでも3時間でしょ)、配役もあんな感じで(実は読み終わってから知ったけど、僕も原作者と同じようにハリソンフォード的な人を主役に想像しながら読んでた。

そんでトム・ハンクスだよ!いやトム・ハンクス自身は好きな俳優だけど、教授って柄じゃないよね)、音楽ハンス・ジマーでしょ。

そんで、みんな本読んだんでしょ??
フィクションの本なのよ、これはね。

そんで、その映画観て面白くなかったって、なにを期待したいしてたのか僕には良くわからない。
僕は期待した程度のものが、期待した程度に目の前で繰り広げられて、本を読んでも絵面的によくわからなかった所がヴィジュアル化してもらって「面白かった」ので~す。

映画には2種類あると思うのね、後々DVD等で家でも観たいと思うもの。
映画館に行かなきゃ体感できない、その場かぎりのエンターテインメントもの。
土曜の夜に観て面白い映画しかやってないじゃん、ヒルズの映画館なんて。