Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

古関裕而のハモンドオルガン 古関吉雄の校歌

2020-03-30 10:11:03 | エトセト等

今度の朝ドラのモデルは古関裕而だそうだ.

彼の名前を覚えたのは,ラジオ漫画「西遊記」で,であった.これは徳川夢声の脚本と語りによるものだが,三蔵法師と女性の声は七尾玲子が担当した.音楽はハモンドオルガン一本で,ソミソミソド...というテーマ音楽は今でも覚えている.ちゃんばら場面では「剣の舞」が出てきたが,大半は実時間の即興演奏だったかもしれない.

ネットによれば,西遊記は 1950 年からだが,その2年前のラジオドラマ「君の名は」の音楽にすでに古関がハモンドを使っていた.

古関裕而はあちこちの校歌を作ったという.わが出身小学校の場合も氏によるものと思い込んでいたが,ネットで調べたら間違いで,作詞 古関吉雄,作曲 岡本敏明とあった.たぶん大人が勘違いして,こどもにそう思い込ませたのだろう.古関吉雄と裕而はいとこ関係だそうだ.

その古関吉雄の歌詞に

「流れも清らな多摩川に おどるよ元気なあゆの子ら」

という一節があった.多摩川は当時はどぶ川ならぬどぶ河で,鮎はいなかった.それに僕たちは魚といえば配給のスケソウダラで,鮎なんか,見たこともなかった.おまけに多摩川は小学校から私鉄で4-5駅 離れていて,いま思えば校歌に登場させるのはいかがなものだっただろうか.

古関吉雄さんは来校したことがあるのだろうか?  いずれにせよ,ウタと現実は違うことを,教材として示しているような校歌だった.


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