Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

「老後とピアノ」

2022-05-15 09:48:03 | エトセト等
稲垣えみ子 (ポプラ社 2022/1).
J 子が買った本.
 
帯の惹句*****
恩田陸氏、清水ミチコ氏、推薦!
 実は老後の話でもピアノの話でもなく、私たちがどう生きるかという話だったのにびっくり。励まされます! 
-- 恩田陸
 人はピアノの前に座ると、自分との対話が始まる。稲垣さんの対話は、正直で面白いうえ、読んでるこっちまで参加したくなる。 
-- 清水ミチコ*****
 
もと朝日新聞論説委員とかで,理屈も文章もお上手.すぐに読めてしまった.上記はどちらも本を読まなくても書けそうな推薦文だと思ったが,やっぱり読んでから書かれたのだろう.
内容は 50 代女性のピアノレッスン再開日記といったもの.「老後」というお歳ではなく,正しくは「老後への展望」だろう.
 
月刊誌「ショパン」連載の書籍化.
連載もレッスンも,ショパンの発行元ハンナの会長との会話で始まったらしい.カフェのピアノを営業時間外に借用できるあたりは,ふつうのひとが定年後にピアノを始めるのとはだいぶ違う.
ぼく的には,ピアノを持たずにピアノに熱中することが信じられない.タッチセンシティブな安い電子ピアノが話題にもならないことに違和感.
 
今は大人のポピュラーピアノ教室の類を見かけるが,それでもジャズ・ポピュラー系ではレッスンから始めることは,クラシックの場合より少ないのではないか.プロを目指して初めて先生に教わるという例はあるけれど.
ジャズ・ポピュラー系はひとりで弾いてもつまらないから,音楽仲間との交流が重要になる.
じつはひとりで弾いてつまらないのはクラシックの場合でも同じことで,だからピアノの先生とのつきあいとか,発表会とかで代えているのではないか,と思った.
 
「年寄りは楽譜は拡大コピーするべし」にははげしく賛成.
 

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