Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

「教場」 新年そうそう読むには不適

2016-01-01 11:21:55 | 読書
長岡弘樹「教場」小学館文庫(2015/12).

この季節になると 1-2 年前にミステリでランキングした本が文庫化される.これもその一冊.2013 週刊文春ベストテン国内部門第1位にして累計 30 万部突破 !! と帯にあるので購入.
ミステリではなかった.

「初の警察学校小説」だそうだが,6話連作 (ブラス・エピローグ) の前半は生徒間の陰湿な軋轢がテーマ.仲が良いとみられる二人が対立し.加害者側が退校するという構図.登場する生徒たちも皆ネガティヴな性格の持ち主.後半も同じようなものだが,多少はトーンが明るくなる.
「すべて見抜いてしまう冷厳な白髪教師」が狂言回しだが,あまりにスーパーマンなのも白ける.

警察学校って男女共学なんだ! など,知らなかったことを知らされるのは収穫に思える.
しかしホントのところはどうなんだろう.この本の最後の一行は「本作品はフィクションであり,登場する人物・団体・事件等はすべて架空のものです」である.

解説なし.電子書籍じゃあるまいし...

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