Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

きょうのできごと、十年後

2016-02-07 10:14:49 | 読書
柴崎友香 河出書房新社 (2014/9).

まず「きょうのできごと」という小説があって,著者のデビュー作.これはその続編であるということを知ったのは,図書館で借りて全部読み終えた後だった.
章ごとに語り手が代わり,何月何日何時も章のタイトルにある.これだけでなんだかミステリみたいと思ったが,前編があったのか...と,撫然.
こちらの「十年後」は芥川賞受賞第1作だそうで,著者にとって思い入れの深い題材なんだろう.

Amazon の内容(「BOOK」データベースより)*****
十年前、京都の飲み会に居あわせた男女。それぞれの時間を生きた彼らは、30代になり、今夜再会する。せつなく、おかしい、奇跡のような一夜の物語。*****

教師をしていたので,十年前の学生が現在社会人になっている姿をけっこう見ている.実在人物と小説の登場人物を重ねてしまいがち,と言ったら,悪趣味と叱られそう.しかし自分の 30 台はあまりに遠い.

前編は 2004 年に映画化されたそうだ.同じキャストでこちらも映画化すればいいのに,その気配はないらしい.ベンツが燃える場面が見せ場になるのに.
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