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Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

宮沢賢治 星めぐりの歌

2013-05-26 08:12:23 | 新音律

朝の連ドラ「あまちゃん」は,ヒロインがかわいい.昔かわいかった,そのお母さん役も目当てで,けっこう視ている.ただ,西日本の住人には,ときどきズーズー弁が難しすぎる.字幕の常用を望みたい.

そこで,おじいさんのテーマ的にこの曲が出てきた.

この曲が知れ渡ったのには,林光さんのおかげでもあるようだ.これは林さんご自身の指揮.

宮沢賢治はすごいクラシックファンで,大量にレコードを購入したのでイギリス・ポリドール社から表彰されたそうだ.金持ちだったんだなー,彼の「清貧」というイメージからはだいぶ外れてしまう.
でも「セロ弾きのゴーシュ」によって,音楽とはこういうものか ! と思った向きも多いはず.

この歌は素朴なペンタ音階であるにもかかわらず (ペンタ音階だかこそ,かもしれないが),不思議な雰囲気.「あかいめだまのさそり...」という歌詞がメロディと一体になっている.

はなしは変わるが,「冬の星座」の歌詞も好きだ.もとはアメリカの流行歌だが,スイート・モリー・ダーリンという甘たるい原詩とは全く別な,壮大でロマンチックな文語体である.「奇すしき光よ」を C-E7-Am に当てはめた快挙! 明治時代の作詞かと思ったら,じつは戦後,文部省唱歌とされたのが初出らしい.作詞の堀内敬三は,慶應の応援歌「若き血」を作った方で,戦後の一時期 NHK のクラシック番組の解説もしておられた.


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