哄う合戦屋

北沢秋　双葉文庫(2011)

単行本は2009年のベストセラー．正統派時代小説だったのが意外だった．

商品説明には************天文十八年（1549年）、武田と長尾に挟まれ、土豪が割拠する中信濃。山深い名もなき城に、不幸なまでの才を持つ孤高の合戦屋がいた――「もはや拙者には、富貴も名誉も要らぬ。願うはただ、殿を天下人にすることのみでござる」。全国の書店員が大絶賛したベストセラー戦国小説が、大幅加筆で文庫化！**********

とあるが，いったいどこを加筆したんだろう．

補足すると，主人公は近代的戦略を実践しようとするが，個人的功名を第一とする戦法を守りたい周囲と軋轢を生じる．殿様には領土拡大の野心がなく，おまけに主人公は姫君と相思相愛となって殿様にも疎まれるという筋．このテーマなら現代小説でも行けそう，

主人公が死んだとは書いてない．というわけで，続編が出るらしい．

:経費節約のためか，「解説」なし．カバーイラストはイケメンに過ぎる!


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