─光る波の間─

現在ほぼツイッターまとめ投稿。アート(名和晃平、奈良美智他)映画・音楽・食べ物(日々のご飯)・雑貨etc...

『時効警察』

2006-01-14 14:44:18 | つれづれ
久々にすごく楽しみにしてて、
見たらほんとにかなりツボのドラマ。

役者さんが出てくるだけで笑ってしまって。^^;
ふせえり、岩松了、光石研、昨日のゲストの笹野高史。
オダギリジョーのすっとぼけたキャラはもちろん、
麻生久美子がカワイイです♪
『新選組!』でおりょうさんを演ってましたが、
そのとき「あ、この人明るいキャラも似合うなぁ」と思ったので、
今回のコミカルな役ははまってていいですね。
好きな彼(オダギリ)に呼ばれて、浮かれて「ぱんっつ穿っき替えてぇ~♪」と
真っ赤なドレス着てスキップするところで大笑い。^□^゜

細かいところでは笹野さん演じるお巡りさんが勤める駐在所の壁に
標語みたいな張り紙がたくさんあったんだけども、それが
「検挙は謙虚に」とか、「逮捕は耐歩」とか、私もう目が釘付けですよ!

回によって脚本演出の人が変わるらしいですが、
内容の違いこそあれ、『私立探偵濱マイク』みたいな感じですね。
あれも大っ好きでしたから!!

夜遅い時間帯の放送なので、見逃さないように頑張ります。

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さて、そのほかで見ようと思うドラマは
『神はサイコロを振らない』(日テレ)、『氷壁』(NHK)かな。
(今土曜スタジオパークに玉木宏が出てます。この人の声には弱いです。笑)
次点で『小早川伸木の恋』と、『けものみち』・・は米倉涼子に耐えられれば。

【時効警察】
【氷壁】



ブラボー!!Noism05 『NINA-物質化する生贄』

2006-01-14 12:21:41 | 音楽・映像・アート
いやいやいやいや~~ 堪能した!!
一番前でほんと良かった♪ ふぅぅ~~。。。

市民会館大ホールなんて…、仙台でいきなりそれは
キャパが大きすぎやしませんか?
と思っていたら案の定、2Fは客入りがないし、
1Fも満席ではありませんでした。
しかし、アフタートークで金森さんが
「いやこれ、入ったんだと思いますよ」って
言ってたんで、冷静によく解っているんだと思います。



しかーし!!ステージは本当に凄かった。
作品としてとても素晴らしい。
去年8月に観たコンテンポラリー・ガラで、
緊迫が続くコンテンポラリーダンスに
かなり頭が疲れたのを反省して、
“思考をOFFする!”ことに努めながら鑑賞した。

「難しい」、「この意味はなに?」と
コンテンポラリーはついつい考え込んでしまいがち。
それが“オープンになって楽しむ”ことを阻む。
それに、こうかな?ああかな?と思う次の瞬間には
その思考が裏切られていくんだし。
だから、ナニかうにょうにょと考え出してしまったら、
「いかん。スイッチオフ!カットカット」 と思考を切った。
おかげで!
気持ちがにこにこしたままで楽しく鑑賞できたよ。
“どう感じても正解”って金森さんは言うだろうし、自分を信じるさ。微笑



一番前の真ん中だったので、
息遣いや、表情や、飛び散る汗、床をこする音、
なんかがダイレクトに伝わってくる。
ポーズをしたまま静止していても、“踊っている”。
ヒラメ筋がきれい。薬指の緊張が伝わるよ。
非常に緻密に組み立てられ、動きの限界、
身体の可能性を追求した振り付けは、
ダンサーたちに考える暇を与えない。

徹底的に訓練された身体は、思考を飛ばして反応する。
振り付けの複雑緻密さのせいもあって、
思考は限りなく排除されていくのだろう。
まるで瞑想だ。

意味なんて、要るはずもない。

ステージは2部に分かれ、前半が終わるときは突然寸断されてしまい、
観客もいつ拍手をするのか戸惑った。
こういう演出もコンテンポラリーならではで楽しい。
マネキンのように無機質な身体から、クラシカルでユーモラスな動きへ。
またある瞬間にぷつっと無表情になる、そのタイミングが心憎い。

こんなカンパニーが日本の、それも一地方都市(新潟)のお抱えとしてある。
なんて羨ましい!!
(“楽都仙台”なんて言ってるここは、いくら国際音楽コンクールを催すとはいえ、
 ハコひとつとっても今や他の東北各県に比べても、お粗末この上ない。
 あぁ嘆かわしい。はぁ~~。。。)





カーテンコールでは、抜け殻のようになったダンサーたちの顔。
井関さんだけは笑ってくれましたが。
昨年の『no・mad・ic project2』で『NINA』の一部が
上演されたときにソロを踊っていたダンサー。
そのときの音楽が流れたときに思わず
にやっとしちゃいましたが、内容はほとんど変わっていた。
でも、あれもあれで凄かったんだよな…。

ステージ後、金森さんとダンサーの青木さんが出てきてアフタートーク。
質問したかったんだけど、司会の女性にあててもらえなかった。
ま、いいんだけど。
質問する人、一人ひとりが興奮しちゃってて感想も質問も止まらないんだもの。苦笑
で、それに対してまた物凄く一生懸命説明してくれるもんで、時間が。笑
ちょっと面白かったのは、青木さんが金森さんの振り付けやレッスンについて、
やらされてます。・・・いや、させて頂いてマス」 と。
ダンサーは“見られてOK”の身体しててナンボ。
そうじゃなかったら、ステージに上がる資格はない。という金森さんの横で、
「スミマセン・・」と苦笑いしていた。笑

これだけテクノロジーが発達していくなかで、
身体の可能性が見失われていきつつあることへの危惧。
「このあと帰るときにみなさん歩くと思いますが、そのとき、どういうふうに身体が動いているか
 意識してみてください。面白いですよ」
言われたとおりにやってみた。
歩くときに「右、左、右、左・・・」。感じる。
大臀筋の動き、大腿二頭筋の動き、蹴るつま先・・・これって瞑想だよ。笑

いやほんとに、満足のいく公演だった。
ダンサー金森穣を観たかったのは本音だけれども、
踊らなかったからといって不満だったわけでは全然 無い。
金森穣がいなくなったら何もできないカンパニーであっては困るということもあろう。
名前で、ではなく作品の質と実力で観るという、観客としてのこちらの力量も
上がらなくてはならないなぁとも感じた次第。
とはいえ、今夜の私にそんな深刻さはほとんどなく、ただただ余韻に浸るのみ。

ふわぁ~・・ いい夢見れるぜ~♪^^

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