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─光る波の間─

現在ほぼツイッターまとめ投稿。アート(名和晃平、奈良美智他)映画・音楽・食べ物(日々のご飯)・雑貨etc...

つまみ読み

2007-01-26 20:23:19 | 
村上春樹氏が、読者とのメールのやりとりを収めた本。
“ぜひ村上さんに聞きたい!”から、
たまに“べつにそれ村上さんじゃなくても…笑”まで。

ぱらりとめくって、目に付いた質問から読む。つまみ読み。
ごくごく当たり前の答えもあれば、「おぉ!」と、
膝を打つようなお答えもあり。
ほぼ日でたまにやる、【谷川俊太郎質問箱】もそうだけど、
作家さんの応答というのは面白いなぁ。

ところで、村上春樹さんの作品て、じつは『ノルウェイの森』しか読んでいない。
いつだって気になる作家であるのに、「また今度にしよう」と思ってしまう。
あ…訳した本で、『空飛び猫』は読んでたな。。
きっとなにかのきっかけで、怒涛のように読むのかもしれない。
江國香織しかり。よしもとばななしかり。

ばななさんだって、何度も何度も手にとってみながら、実際読むまで相当あったなぁ。
なんで読む気になったんだっけ・・・? あらま、おぼえてないわ。笑
江國さんも… あぁでもあれは職場の人にすごく強く勧められて、
貸してもらってから読むようになったのだったっけ。

う---む。。。
ばななさんを読むのもだいぶ落ち着いたし、そろそろ取り掛かろうかな。
どこから食べたらよいだろう。
『海辺のカフカ』かな~。
それとも、『風の歌を聴け』から順番に行くかな~。。。
ま、とうぶん先の話だね。
なにせ、読んでない本がまだ何冊も・・・ダハッ

*



金の言いまつがい

2007-01-03 22:41:44 | 
先に『銀…』は購入してまして、
本日『金…』を購入してまいりました。

年末年始仕様になってまして。笑
なにやらおまけ付き。


ものすごくまつがってる年賀はがき。



使えないっつーの。笑


で、これなんだけど。

これ、ほぼ日乗組員が手作業で切りましたね?^^;
絶対そうですね?^^;;;


どうやら、
すんごく切れないカッター使ってるようですな^□^;


*



ニライカナイの日々

2006-12-28 14:24:07 | 

 ・・・
 すべては予定通りでした。
 満月の月明かりに波の音。満天の星に、飛び交うホタル。
 あぁ自分以外にもたくさんの生命が産み産まれるんだ!
 と強く感じました。
 普通、陣痛というのはゆっくりの間隔で始まって
 2~3分おきの短い間隔になったらもうすぐ産まれるらしいのですが
 いきなり2~3分おきで陣痛が始まりました。
 あれ? 予想外に早く産まれちゃうのかな?
 と思いきや
 新しい生命の誕生への道は、長く激しく
 やっぱり予定通り、宇宙エネルギーの通り、なのでした。
 日の出とともに誕生への長い旅を終え、
 新しい旅が始まりました。
 
 おめでとう! おめでとう!
 ありがとう!
 その夜は年に一度の珊瑚の産卵の時だったということを、後になって聞きました。
 
 ・・・・・
 子どもが9名いて孫の数は数え切れないというおばぁが言った言葉を
 思い出しました。
 「産んだら育てられないってことはないからよー」






『ニライカナイの日々』。
沖縄に住む森岡尚子さんの本です。
9月に情熱大陸で紹介されて知ったのでした。
彼女も素晴らしいんだけど、お子さんも輪をかけてすごい。
逞しくて繊細で、そうだ子どもって(人間て)こういうもんだったって、
思い出させてくれる。
ナイフで指を切って爪が無くなっても「もう生えたもん♪」と
平気な顔してる。
スープに入っていた爪が付いたままの鶏の脚にも、
手づかみで齧り付く!
生きる力に満ち満ちていた。

そのあの子は、こうやって産まれてきたんだ。
読んでいて、なるほどなるほど と勝手に納得してしまった。

沖縄にいながら、冷蔵庫を使わない生活。
どうやって食べ物を保存するのかということとか、
そこから、食べ物となる様々な生命にどんな力があるのか、
では本来の力を持ったものにするにはどう育てるのか・・・

写真もものすごく綺麗で、土や海の匂いや風が感じられます。
とっても易しい言葉で穏かに語りながら、
確固たる信念と強さを感じるし、豊富な知恵は街暮らしの私でも
いくらも真似できることが書かれていて楽しい本。


*



ソロモンの指輪

2006-12-07 23:50:15 | 
私が生まれる前に書かれた、名著中の名著。
文庫化もされているそうですが、
今年再び訳し直されてハードカバーで出版されました。

まだ読みかけなんですがね。
面白いデス!
動物行動学というジャンルを作ったローレンツ博士。
彼の学問書というより、生活の一部始終。w
「天才志村動物園」の「家でいろんな動物を飼ってみよう!」を
そのまま実践しているという感じで、
通常動物たちを隔離して閉じ込めるための檻も、
博士の家では動物から避難するための、人間のためのもの。w




ムツゴロウさん?と言えなくもないが、
それともちょっと違うような。。。
だってこういう生活をウィーンなんてとこでしてたなんて!

この本が書かれた時代と現在では、
動物学の考え方も大きく変わっている。
でも、翻訳をした日高敏隆先生も言うように、
「変わったのは学問であって、動物たちそのものは
なんら変わっていない」のだ。

素晴らしく活き活きとして、発見の喜びや珍事件の顛末を語る文章は
淡々としながらユーモアに溢れている。
日高先生の翻訳の上手さかもしれないが、それもローレンツ博士という人を個人的にも
よく知っていて、自身も動物学者として共感することがたくさんあるからでしょうね。

ところでこの日高先生。
ご本人の著書は未だ読んでいないのですが、対談をいくつか読んでいます。
『ワニはいかにして愛を語り合うか』で、竹内久美子さんと。
『マザー・ネイチャーズ・トーク』で、立花隆さんと。
そして、『あなたが子どもだったころ』で、河合隼雄先生と。
日高先生は登校拒否児だったうえに、真剣に自殺を考えたことがあるそうだ。
「その当時は登校拒否なんて言葉がなくて、ま、ずる休みですわ。笑」
けっこう多いですよね。その分野の第一人者と言われるような人物が、
子どものころはいわゆる問題児だったっていうことが。

話が逸れました。
ソロモンの指輪っていうのは、それをつければ
あらゆる生き物たちの言うことがわかるっていう魔法の指輪のことで、
手相でも、どこかの指の下に輪を作るようなシワがあると動植物と深く親しむ能力が
あるとかなんとか、何かで読んだ。
しかし、動物と話ができるからといって彼らを思いのまま操るとかそういう行為は、
傲慢極まりないことなわけです。
もちろんローレンツ博士はあくまで動物たちの目線に合わせて彼らとつきあう。
したがって・・・

 ・・・父は机に向かってお茶を飲みながら、静かに新聞を読んでおり、
 パンをちぎっては一切れずつガンたちに向かってさしだしてやっていた。
 ガンたちはこの部屋に入るのははじめてだった。
 それで彼らはだいぶ神経質になっていた。
 ところがそのことが彼らの腸の活動に影響を与えて、じつに不愉快な結果となったのである。

という、想像に難くない惨劇に対しても、
 このガンの訪問から11年以上たった。じゅうたんの上の暗緑色のしみも、
 いまではさすがに色がさめて、あわい黄緑色になっている。


と、淡々と語るのみなのだった。
怒髪天ついてガンを追い出したり、檻に閉じ込めたりしない。
まだらに染まったペルシャじゅうたんも、捨てたり買い換えたりしない。
博士も凄いが、博士のお父さんも奥さんも子どもたちも凄いわ~・・・と思いながら、
さて、続きを読むことにしましょうか。^^

*



ベリーショーツ

2006-11-05 12:21:35 | 
ばななさんの新刊、『ベリーショーツ』。

ほぼ日で連載してたときも楽しみに読んだし、

本になるにあたっての、

デザイン・編集作業も、




リアルタイムで見てたので、

なんだかすごく、大事な、

自分も作ってたかのような心持ちが

いたします。


さまざまな仕掛けやお楽しみ付き。

トンネルになってるケースは、

出すのに神経を遣うので、

出したら「仕舞うのイヤ」という気持ち。笑
(画像は帯の“シオリノボリ”くんたち)



ベリショには、秘密がたくさんあるそうで、

糊で綴じられたところにまで、

ナニモノかが潜んでおるそうな。

一文字づつ色が違ったり向きが違ったり、

凄い労力だ。。。



デザインのアイデア満載、

印刷製本の技術満載、

なのに肩肘張らないお気楽エッセイ。

撫で撫で~♪ にまにま~(* ̄ー ̄*)

書店でお見かけのさいは、ぜひ、

アナタも1冊ど~~ぞ!^^


『ベリーショーツ9つのひみつ。』

*



昨日の仕入れ

2006-09-08 11:24:26 | 
夕べ書いたけど、エントリーされなかったのよね。

昨日購入した本。
文庫で『アルゼンチンババア』と『デッドエンドの思い出』。
どっちもばななさんで、アルゼンチンは映画になる。
ついに江國さんの本の数を抜いた。
おそらく、かつてむさぼり読んだ、
澁澤龍彦さんの数も抜いただろう。





圧力鍋の料理本。

こじゃれた料理がたくさん載ってた。
写真がきれい。
たぶん私が作ったら、大量になっちゃって、
どっかん!と盛り付けちゃって、
写真とは似ても似つかないものになるとは

思うんだけどもさ。笑


*



トレヴィルの本

2006-07-18 14:30:50 | 
本屋に行くと、とくに用がなくてもとりあえず、
美術関連の棚は覗きに行くのである。

昨日もそんな感じで丸善にふらりと寄ったら、
目の端に飛び込んできた装丁。

「はっっっ!!!トレヴィル?!Σ(゜□゜」


我ながら凄い。w
よくも分かったもんだ。
一度解散したトレヴィルは、すぐにエディシオン・トレヴィルという
会社として再出発したらしかったが、
このへんの本屋からはすっかり姿を消してしまっていた。
たしかに、大衆ウケはしづらいかもしれないけど、
なかなか日本に紹介されない画家の絵やイラストを、
なるべく本物に近いカラーで、作品の雰囲気を壊さないようにして、
単なる図録を越えた本作りをしてくれていた、数少ない出版社だと思う。

見つけた本の表紙は、アーサー・ラッカムの絵。
新書館でも画集を出したように思うが、たしかこれ、
復刊ドットコムで復刊したんじゃなかったかな?
見本がなかったので中味のチェックはできなかったけど、
引越し終わったら蔵書にプラスする候補に上げよう。

・・・誰か引越し祝いにしてくれてもいいよ。笑

*



変わりダネ、今日の音読?

2006-05-20 20:18:25 | 
久しぶりに手にした『言いまつがい』を、
ぱらっと開いて爆笑。
買ったとき散々笑ったはずなのに、久々に読むとまた、
新たな笑いが起こるのである。

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◆私が医者だったら◆
 私は「手術室」と言えず「しゅじゅちゅしゅちゅ」になっちゃいます。
 私が看護師とかお医者さんになってたら大変だったろうなぁ。
 看護師「先生、急患です」
 医師 「よし緊急しゅじゅちゅだ。しゅじゅちゅしゅちゅに運べ!」
 ・・・・あ、業界ではオペ室って言うんだっけ? (どーさん)

◆私は医師ですが◆
 私は医師ですが、「しゅっじゅちゅしつ」としか言えません。
 かっこいい老年の先生方は「しゅーつしつ」と言います。
 ちなみに私は「骨粗鬆症」を「こつこしょうしょう」
 言ってしまいます。 (いーさん)

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今も続くほぼ日のコンテンツ、言いまつがい。
これ・・・、本のカタチもまつがってるんだよね。^^
“「清し~この夜~♪」の、「きよしこ」って何だろうと思ってました。”
には激しく同意!!わたしもそう思ってた~!(^□^゜

*



2006-05-19 13:29:40 | 
amazonのユーズドで。
玄侑宗久さんの『アミターバ』『リーラ』を購入。
瀬戸内寂聴さんとの対談『あの世この世』
触れられていた作品で、面白そうだったんで。
送料を含めても新品買うより安いのは助かるわ~。
お香で軽く浄化して読む。^^

世に無くならない問い、「死んだらどうなる?」について、
小説というかたちで書かれた仏教経典みたいな感じですね。
それを、年とって病気でゆっくり死んでいく人と、
自殺した人と、という視点から書かれてるらしいです。

まだ『アミターバ』の最初の方しか読んでないですが、
あの世とこの世が入り乱れて、時間感覚がとても個人的になっていくのは、
自分の父親が死んでいくときの状態と、すごく重なって見えて、
「あぁ、そうそう。そうかこんな感じだったのかも」って、興味深い。
おセンチにはならないですけどね。^^



ピアニスト、エレーヌ・グリモーの自叙伝『野生のしらべ』
素晴らしい才能と美貌、明晰な頭脳。
自分の感覚・感情・考えに忠実で、妥協をせず権威に屈しない。
それゆえに心身ともに傷だらけになりながら、
音楽と狼の存在によって、自分自身を解放していく…。

彼女の頭のよさゆえでしょうが、
自身のこと以外の、音楽や狼や何かのエピソードが
順を追わずにどんどん挿入されていく文体で、
そのたびに切り替えて読むのがなかなか大変。
それにしてもそのエネルギーの凄さというのは、
読んでて溜息が出ます。
「完璧を目指すことは意味が無いし行き詰る」と語られているけど、
自分の理想を探求していく熱情は凄まじいもんです。
あと60ページ。
でも、この本が終わる前に『アミターバ』読み終わるかも。w




でこれは・・・
ナラミチの『ともだちがほしかったこいぬ』
絵本でございます。^^
大きすぎて、誰にも見つけてもらえなかったこいぬ。

でっかいのに、こいぬ!^□^

和みますわ~


*