クリスマスも正月もなかった。正月に家に帰ったことは帰ったが、もちろん気分は欝で、楽しめなかった。そして早めにアパートに帰った。
クリスマスも正月もなかった代わりと言っては何だが、クリスマスの頃も、正月の頃も毎日友達の一人がアパートを訪ねてくれていた。そしてほぼ毎日、地元の小さな図書館に通った。毎日過去問やら英訳問題をこなしていた。彼が居なかったら、あんなに勉強していなかったろう。
またちょうど去年の今頃であったか、後期試験終了祝いだかなんだかでアパートで１０時ごろから飲んでいた。ぐだぐだしゃべって飲んだ後に、大学へ向けて歩き出した。田舎の大学で故、歩いても３０分足らずで到着。真夜中２時ごろの学校の前で、歩く光を放った研究室を見ながら学校の文句を足れていた。
すぐに酔っ払う僕はぐでんぐでんになってアパートに帰った。