カタカタと
供給は過多となり息は詰まった
カタカタと
わたしは凍えてお腹をくだす
カタカタと鳴る
その心根は何を思うか
カタカタと
過剰に搾取した夜は明けて
輝いてばかりの朝は来る
その眩しさに目を瞑(つむ)れば
夜の再来はなく
瞼の裏側は赤色の光に包まれた
赤色は怖いとカタカタと
震える振りをして自らの色に染めたいと願う
その心根はカタカタと
わたしの知らない声で笑った
わたしはわたしを見失ない
それにすら気付かずカタカタ揺らぐ
誰かと呼ぶ声もままならぬ
その本音を箪笥の角にぶつけて在処を叫べ
カタカタカタカタ
カクつきながら
怯えてばかりの夜は来たりて
感覚のあまり無い小指の先から
ダレカの思いよつむぎ出せ
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