嘘で塗りかためられたと君の云う
本当のことをわたしは知らない
夢の続きは夜へとおちた
その夜を拾いに わたしは沖へ出た
嘘も真も泡となり
夜を拾うため海に潜るも
あなたの歌声は聴こえない
知っているはずの泡沫(うたかた)と
知るよしもなかった思いの果てに
行きついた先はあなたのいない海
絶えることのない潮騒に
この身は揺られて夢へとおちる
おちた先に待つのは夜の夢
本当のことなど誰も知らない
ただ知りたかった君のこと
夢に姿は現れず
目が醒めた世界にもわたしはひとり
夜のすきまにはさまった
あなたの影をさがし求めて
わたしは朝を迎える何度でも
交わさなかった約束ごとを
祈りにかえて歌声ひびく
また会いましょう いつの日か
夜におちた夢はしずんで海のそこ
いつかきっとと繰り返された思いの果てに
あなたの笑顔がひらきますように
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