よみびとしらず。

あいどんのう。

ムーン

2022-08-27 01:31:15 | 散文
どこかへ深く潜りこむうちはこのうちの内面外面を巡る警備のうちに眠り沈(しず)めりその奥からは地を這うようにどこへと問う声どこからどこまでもどこかまで空の広さに怯えたわたしは井戸に飛び込み蛙(かわず)は鳴いたいつからか泣いていつまでも渇く喉の深淵はかつての海に繋がっているすべてを忘れて幸せになってそれもまた忘れて夜に酔いしれた今は昔どこにでもあるあなたはもうどこにもいないわたしを手招きその内側を見つ . . . 本文を読む