よみびとしらず。

あいどんのう。

百年

2022-08-19 10:42:03 | 散文
百年は思いのほか短かったと云われた確かにその通りなのかもしれないと私は思ったその声の主の姿は見えずけれど確かに知った声だった懐かしいかいと尋ねればさほどでも無いと声のする吹く風は確かなることに頓着のないまま百年なんてあっという間だと云う声を運ぶ私はなんの変わり映えもなく変わり果てた街角に立つ砂は流れて水を求めた私は今もなお佇んでいる交わした約束は当たり前に忘れ去られて炎は揺らぐ日の昇る頃に私の双眸 . . . 本文を読む