よみびとしらず。

あいどんのう。

A bird

2022-04-16 10:52:29 | 散文
苦しさの蓋を外せば開く凾(はこ)は九面体そのなかに飛び込んでわたしは探した希望ではないわたしの姿を明らかな光に照らされて後ろを向いたままの影は抱かれる鳥は鳥の姿を忘れて鳴き方を放棄したこのなかにあるここではない場所は今日も健在し健やかなる毎日を謳歌するわたしを閉じこめて扉は開かれた鳥の姿を思い出せども歯牙にも掛けないわたしの背中に風は吹き焦りも苛立ちもこの空に流されるあなたの願いは果たされてわたし . . . 本文を読む