よみびとしらず。

あいどんのう。

あらし

2022-04-13 12:21:55 | 散文
感情を抑えて流れる涙は海の静けさと同化してどうかしていた私の影は消えていこうとするそんなあなたをわたしは追いかけた月夜の晩に忙しなく動乱の時を思い出しては静寂にまぎれて音だけが飛び跳ねた音楽は駆けめぐる歯を食いしばり堪(こら)えていたのは抑えきれない震える葉先に怒りも悲しみも分け隔てなくこの内側に嵐を迎える夜凪(よなぎ)に泣いていたのは誰の姿かわたしはかたちにもならない影を抱きしめている . . . 本文を読む