よみびとしらず。

あいどんのう。

メロディ

2021-01-24 17:26:40 | 散文
美しいメロディをわたしは知らない美しいメロディはわたしは要らないただそこにあるという戯言に美しいものの在処を問うたとて物言わぬ堅物の惑う涙はとめどなく溢れて間違った言葉だけが放たれた我が言の葉にいのちをそそげばただの戯言にこそ美は宿るそこにある筈のメロディを底に流し入れて水すみわたる我が哀しみに似た空(から)の彩りは美しいメロディに弾かれた指の爪(つま)から我が身を寄せた寄る辺ない夜に染まる音楽を . . . 本文を読む