おおきなかたまり 2020-12-26 12:49:54 | 散文 おおきなかたまりを飲み込んだかたちのないおおきなかたまりを理不尽さとも悲しみともすこし異なるわたしだけに与えられた良薬は口に苦し苦しくて小さく咳き込んだ外を降る雨は勢いを増して雪となる冷たい空気のあいだにもいと恋しやと誰かの吐息は赤色の頬とおなじ色してみな消えていくおなじ場所にいるべつべつの時に眼差しだけはいつまでもそこに残されていた昨日に置いてきたおおきなかたまりと 明日まで投げ飛ばし . . . 本文を読む