よみびとしらず。

あいどんのう。

ねつ

2019-10-31 12:38:41 | 散文
そうして熱は内側にこもった 押さえきれない情熱に 風は吹けども通ることもなく 癒されることのない者が癒した手のひらは あたたかな大地の香りがしていた やさしいあなたの眼差しはわたしをとらえた どんなに身をやつした姿であろうと あなたの力強さは変わらずに わたしはあなたの身体をいとおしむ 熱はこもって手のひらあつく それだけの歴史を携えてきた かけがえのない身体に血潮は巡る いつかまた海でお会 . . . 本文を読む