よみびとしらず。

あいどんのう。

ハンナ

2019-10-01 09:05:35 | 散文
ハンナは隠れた空のした青い海のぞく高台に並んだ白煉瓦は光に映えたまさかこのような場所に隠れていようとは誰も気づかなかった明るい町中の陽射しを享受した樹木は揺れるゆらゆらとゆらめく木陰にあくびひとつこぼしたハンナの白い手に白蛇からむようやく見つけた愛しいひとよもう離さぬと白蛇はハンナの手をひく青の海まで穏やかな町中にハンナの声は響かずやさしい歌声は町から消えてあとには太陽の光だけが残された誰も気づか . . . 本文を読む