光る男 2019-05-23 12:38:25 | 散文 白い服を着たとある男はただひとりになりたくて、舟の通ることもない沖合いにでて、海のうえで波にゆらされるがまま浮いていた。そのとある男は濡れるとからだが光る体質であったため、その光につられてイカやらカメが集まってきた。「わたしはひとりになりたいのだが」男はいった。「いはやはそうは言ってもねえあなた。夜の海でそんなにもひとりピカピカ光っていたら、それは目立って仕方ないよ。おいらはてっきりお星様でも落ち . . . 本文を読む