よみびとしらず。

あいどんのう。

ツバサ

2018-10-28 12:36:21 | 散文
風に触れたあなたの不透明な柔肌に かすかなぬくもりはうやむやな膜となり私を包む 包まれた私の心は自由を奪われあなたにくぎ付けとなるも 自由を求める私の体はあなたに口づけを お別れの言葉もないまま背をむけた その背に生えた翼ひろげて私は風に舞う あなたを忘れた先にある自由のために そんな自由など欲しくはないと 私の一部は私から離れた 不完全な私は完全に飛ぶことはできなくて 私は少しずつ落ちていく 落 . . . 本文を読む