雨と島 2018-06-24 11:22:10 | 散文 雨風は雲隠れしたる社の島の 白幕はおりたち目眩まし 目廻りかこまれ海のうえ 亀は竜宮の里を思い出し 望郷の思いを雨結ぶ 風はおさまり雨なお強く 水はすべてを垂れ籠める 島はすべてを隠されて まるではじめからなかったかのような ぐるりはおぼろげな霧たちて 背中からくる未来に 舟すすむ 波音は雨音にかきけされ 鳥は羽重たくしてなお空に飛ぶ 許されぬ雨宿りに仮宿を また青き空へ . . . 本文を読む