よみびとしらず。

あいどんのう。

夢見

2018-06-12 15:06:27 | 散文
眠りのなかにみた鳥は もの言わぬ蛇に巻きつかれ 鳥は脱皮し蝶となり 風葬のなかで蛇は泣く 守るものをなくした蛇の目に 飛んでいく蝶々は頼りなく またつかもうとする蛇の身に つぶされた蝶々の儚さよ 眠りからさめた蛇の目に うつるは麗しきかの鳥の 寄らばつぶすとみた夢に 怯えて寄らずに蛇は去る 「貴方は、私を、蝶にしてくれるはずだったのに」 去る蛇の背をみたかの鳥は 蛇は寄らずに去ることを . . . 本文を読む