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イラっとくるCM・キムタクの「タマホーム」

2016-08-19 | 広告・CM



〈週刊朝日〉 2016年8月12日号ーー(全文転載)
ミッツ・マングローブ「かっこよくないキムタクとSMAPの落とし前」

「なんだかんだ言ってもキムタク」。私世代のほとんどは、そんな絶対的価値観を抱きながら、20代、30代を生きてきました。
そしてそれは多かれ少なかれ、あらゆる世代の日本人にとってもそうだったはず。顔が大きいだ、演技がワンパターンだ、歌が武田鉄矢みたいだと揶揄されようと、「それでもキムタクはかっこいい」というのが総意であり、現にそれらのすべてをキムタクは、かっこよく収めてきたわけです。イチローよりも遥かに難しいヒット数を、実に20年以上もの間、積み重ねてきた木村拓哉という男。そんな彼に非常事態が起こっています。皆さんはもうご覧になったでしょうか? タマホームの最新CMを。

 どこか異国のレストラン。フォーマルな出で立ちのキムタクが、ひとりテーブルへ通されると、ピアニストや客たち(西洋人)が「あ、キムタクだ」的なリアクションをします。そんな中、店長らしき男から「あの歌を歌って頂けませんか?」と不躾なお願いをされ、渋りながらもステージに上がり、グランドピアノにもたれるキムタク。「あの歌」とは、もちろん「ハッピーライフ・ハッピーホーム・タマホーム」です。ジャズ風かと思いきや、歌い出した途端、音楽教室のような4拍子になるという衝撃も何のその。高らかに歌い上げるキムタクに、客席の女性たちは、これ見よがしにうっとりしてみせます。そして得意のしゃくりとフェイクを余すことなく魅せつけ、大歓声を浴びるキムタク。これ、いったいどこをどこまで笑っていいのか……。歌に対する彼の自意識は、今に始まったものではないのでアレですが、とりあえずキムタクの「かっこいい」は、万能でも永遠でもないことが証明されてしまったのは間違いないようです。それにしても、なんでまたこの時期にこれを? 自虐を逆手に取った、誰かの悪意すら感じます。

しかしこれでより一層、SMAPは解散してはならないと確信できました。SMAPによって塗り替えられてきた芸能の常識や歴史に対するケリが、まだ付いていません。アイドルグループが40歳を過ぎても、同じスタンスと人気の下で成立していること。アイドルがアイドルグループに属したまま、ベテラン俳優や大物司会者になること。アイドルの楽曲が教科書に載ること。私たち世間は、それらの「矛盾」を現在進行形のまま受け止めています。果たしてこれがどこまで続くのか、もしくはどこかで終わるのか、いずれにしても、「最後」を決めるのは世間です。SMAPに限っては、その行く末を世間に見届けさせるまで、勝手に止めてはいけない責務があるのです。メンバーそれぞれに関しても、全員が独自の成功を収めるに至った最大根拠である「SMAPの~」という看板を背負い続けてこそ、彼らが成し得た前代未聞の凄さが実証されるのではないでしょうか?

さて、そんなタイミングでいよいよ「万能ではない木村拓哉を内包するSMAP」という、ある意味とても楽しみなステージに突入しました。SMAPが築き上げた時代と心中するつもりでいますので、どこまで彼らをアイドル視できるか、私にとっても戦いです。ひとりならまだしも、5人ですから。まずは「かっこよくないキムタク」にもキャーキャーできる自信を培うべく、あのCMをエンドレスで再生しようと思います。

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管理人

そのうちに書こうと思っていたのですが、
ミッツ・マングローブさんに先を越されてしまいました。
彼?彼女は文才もおありなのね的を得た評論です。
私はSMAPファンではないのですが(何度も言っている)
40過ぎのアイドルの現在進行形を見たかった。
TVで誰かが「60過ぎに再結成でもすれば」ってコメントしていたが甘い
分裂したグループがまた集まるのって容易くないから

再結成したグループで思いつくのは
SPEED、プリンセス プリンセス、米米CLUBにユニコーン、XJAPAN、LUNA SEA、
ピンクレディー、ジャニーズ事務所ではフォーリーブス、
そして、お古い所でザ・タイガース、こちらはそれこそ過去の確執を乗り越えて、
40年ブリに60過ぎのおじいちゃん達が集まった奇跡のバンドです。
期間限定でしたけどネ、知らない人の為に
ザ・タイガースは沢田研二さんがいたグループサウンズです。
1971年に解散し2013年にオリジナルメンバーでコンサートをしました。

何度もくっついたり離れたりの、桑田とは違うのさ!!
おっと失礼しました。好みが出た

だから再結成したグループはけっこうあるけど、昔のファンからまた稼ごうって
魂胆みえみえだとシラケるし、声が出なくなっていたら悲しいし
担ぎ出した方も、もしコケたらすっごく恥ずかしい事この上ない
円満解散でさえ、再結成ってホントむずかしいって思うのサ

さて話がそれました、
今日言いたいのは「タマホーム」のCMです。
前々から、このCMにイラっと来てました。そう思ってる人多いみたいです。
最初このCMは活字だけでTV画面いっぱいに「タマホーム」とでかでか出し
大音量で社名をただ連呼していた。
そのうち、キムタクが意味不明な設定で、やさしく「タマホーム」と歌い出し、
沙也加もやってたよね、このアカぺラがまたまたイラつく



こうした、視聴者に不快感を抱かせるCMは確信犯なんです。
例えば、脱臭剤のCMに悪臭の元の生ごみを映し込む、見てる方が
「あらいやだ」と思う印象に残る、でも不快感が大き過ぎると逆効果になる、
そうした、ギリギリのラインを狙っているんです。
キムタクのアカペラが生ゴミとは言いませんが、不快を通り越すとクレームに繋がります。

社名を連呼するCMはいわば古典で、文明堂の「カステラ一番~~」や
中古ピアノの「たけもっと~~」、そう「光る光る東芝~~」もありましたね
長く使われているCMはやはり、耳にやさしく心に響くメロディーのCMです。
うるさいだけでは嫌われます。例えそこを狙っていてもです。
タマホームは純利益が前年度の大幅減だそうです。
高いギャラを払って、CMの効果が出ているのかどうか疑問です。

下手な歌にイラっとしていたら、坂本冬美さんも歌い出しました。
上手くてやっぱりイラっとする・・・















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