23インチのワークブーツXL250Sと錆びオヤジとブロンコも

昭和のバイク、昭和の車が大好きな
オヤジがいじり壊したり
治ったつもりのやっつけ仕事を
綴った独り言です。

ありがたいお返し

2013-11-13 22:42:21 | 雑談

昨年11月に母が亡くなったときの話です。

 

その時期、実家ではレタスの収穫に追われてた。

しかし、母が入院してるので、毎日の様に見舞いに行く家族は

(当然私達兄弟も行ってましたが)

おふくろには、ないしょだが、

今回のレタスは捨ててしまうしかないと収穫をあきらめていたらしい、

収穫時期の過ぎたレタスは大きくなりすぎ割れてしまい商品にならないからだ、

 

そして、亡くなった当日、病院から母の遺体を自宅に連れ帰ったのが

夜中3時ごろだったと思う。

実家の隣の家(同じく農家をしてます)の作業場からコンプレッサーの音が聞こえた、

(レタスを梱包するのにコンプレッサーを使います)

こんな時間になんだろ? そんな忙しいんだろうかと思った。

 

後日の葬儀のときにわかったことだが、

なんと、お隣さんは我が実家のレタスを収穫し、我が実家の名前で

出荷してくれてたのだった!

同じ農家を営むお隣さんとしては、その時の実家の状況を

見かねて助けてくれたようでした。

 

いやー驚きました、この悲しいときに、なんとありがたいことをしてくれたことか?

この時ばかりは私達の悲しみの涙が、いっきになんと言っていのか暖かい涙になりました。

私達がお礼を言うと、お隣夫婦は、

「マーちゃんにはお世話になったし、これくらいでしかお返しできないし・・・」

と言ってくれた。  (おふくろはみんなから「マーちゃん」と呼ばれていた)

確かにおふくろは時々、手が空くと隣の手伝いをしたり、

ときには隣同士で旅行に行ったり、近くへ買い物なんかも一緒に行ったりなどと

仲のいい友だちの様なつきあいをしてた。

 

この話を私の妻のおふくろさん(義母)に話したら

大泣きして、

「ありがたいね、感謝しきれないね」

と言ってくれた。

 

それにしても、あの時間にコンプレッサーが廻ってたということは、

いったい、何時に起きて作業しててくれたのか?

自分のとこの出荷だけでもいっぱいだろうに、

そうそうできることではない。

たぶん、暗い中収穫し、寝ずにやってくれてたんだろう。

 

当のおふくろは、このことを、知ってるんだろうか?

知ってるなら、隣夫婦の枕もとで、お礼をしてくれたろうか?

 

とにかく、頭の下がるお隣さんです。