4日目
6時ごろ起床、コーヒーじゃなく今朝はお茶をいれ、いっぷく、
テントの後ろには、昨日そこにいたはずの知床連山が見えてます。
もうすぐ、これが思いでになってしまうのかと思うと、くやしくてしっかり、目に焼き付けた。
朝食を済ませ、顔を洗うと、タオルが汚い、いや、顔が汚かったみたい、
昨夜は、風呂に入ってない、あれだけ走り、そのまま寝てしまった、汚いわけです。
どこかで、温泉入りたいが、どうも昼間の温泉は、そのあとが疲れてしまい、
あまり、入りたくない、
きのう網走のダイソーで買った下着に着替えた(荷物を最小限にしたく、下着などは
あまりもってこなかった、捨てても惜しくないのだけを詰め、捨てる買う式だ)
ちなみに、あたりまえだが、ダイソーは、茨城も網走も同じだった、
さあ今日は、南幌まで走らなくてはならない、秋田のMさんと南幌のキャンプ場で合う予定だ、
きのうあれだけ走ったし、夕方には着くだろうと、あまく考えてた、
本日、まずの一発目の目的地「開陽台」へ向け、
もう一度、知床連山を確認し、出発!
早いうちにガソリンを入れたい、そろそろリザーブになってもおかしくない
マップルを見ると国道から一本奥に入ったとおりにGSがあるらしい、
止まってマップルを確認していたら「えっ、プラボックスが」
自作キャリアが下がってきてしまい、キャリアとテールランプが当たりそう
荷物をいったん全部下ろし、キャリアもはずし、再度つけなおしたが、うまくいかない、
ステーが曲がってきたみたいだ、フレームに結束バンドで固定するが、いまいち、
「まあ、いいか、」そのへんは、じぶんでもA型とは、思えないいいかげんさ、
「あった、あった」ホクレンの看板を見つけたが、まだ、開いてないみたい、
8時少し前だ、おっ、人がいる、「入れてもらえますか?」聞くと
「はーい、今開けます」と、バイトらしき子、満タンしてもらい
「フラッグ下さい」と、お願いし、持ってきたのが、オレンジ、一瞬「?」、
デザインが違う、スタンドを離れ、開けて確認すると、オレンジのバックに「JA標津」の文字が入ってる。
「あれっ、いまのホクレンじゃなかったの?」「これって、まぼろしのオレンジ?」
「予定より一本増えそう」なんか、にんまりした。
では、開陽台へ、
ここが、ミルクロード?
マップルで見ると、違うみたいだが、この辺、どこを走っても、直線、直線、
「ミルクロードじゃなくてもいいか」
開陽台の看板が見えてきた、あと数キロ、直線だらけで距離感がわからなくなってきた
入口らしき看板が出てきて、左折、「これが、ライダーの聖地か、」
着くと、3台のバイクが、止まってて、うちのCB1300SF、あれって、おとといのクッチャロ湖で
キャンプしてたなぁ、
会話はしてなかったが、彼も私に気づいたらしい、軽く会釈した。
そういえば、昨日の知床峠で、見かけたかも、
同じようなルートで廻ってるらしい、でも、昨夜は、標津で俺一人、どこでキャンプしたんだよ、
こっちは、ひとりでさみしかったんだよ(--〆)
彼は私が着くと野太い排気音で、出て行った
展望台へ上がってみる
地球が丸く見えるって? んーホントかもしれない
はるか遠くに見える町はダイソーのあった網走?
反対がわには、国後島が、(天気次第では見えるらしいが・・・)
あんなあーっちの方にに小さい点々が、 牛です。
標高270Mでこれだけ見晴らせるってことは、いかに邪魔ものがないかったことですよね!
展望台へ上がる階段のと反対側では、数棟のテントがあった、昨夜は寒かったろうに、
んーなんだろ?思ってたよりは・・・感動が・・・なんだろう?
この旅、どこを廻っても、感動、感動でマヒしてしまったんだろうか?
「写真撮ってください」他のライダーさんと撮りっこして
では、また「開陽台」 ばいばい、
次に、摩周湖、屈斜路湖へ向かう、
どこをどう違ったのか、道路の看板に道々や国道のが出てこない、
んーもどった方がいいか、もう少し行くか、こんなとこでゆっくりしてられないのに。
結局、出てきた看板には、「標津」、「えっ?こんなに戻っちゃったの?」
また、開陽台の近くを走り、摩周湖到着、って言うか通過、(ここもバスツアーで寄ったし)
屈斜路湖が見えてきた。ここは、寄ってもいいかと思ったが、先を急いだ、
「どうせ、決まりきったお土産やと遊覧船くらいだろう?」
美幌峠へ上がってきた、「おーおー、屈斜路湖がきれいだこと」
パーキング「ぐるっとパノラマ美幌峠」でいっぷく、
「あっ、さっきのSFだ」また合ったみたい、会釈した。
携帯灰皿を・・・「あらっ、ない!」
テントとタイダウンベルトの間ににキャップのできる空き缶を挟んでおいたはずが
ない、どこかで落としたらしい、「ごめん、北海道」汚しちまった(--〆)
「あれっ、」 そう言えば昨日知床五湖のパーキングで買った「チュ-チュープリン」
タイダウンベルトとプラボックスのあいだに挟んでおいたはずだ、
きのう食べようと思ってたのに、「食べてない」ってか、キャンプ場で、
荷物下ろしたときには、なかった、「はー、食べたかったな」
峠に落としてきたみたい「ごめん、北海道さん、また汚しちまった」
世界遺産を汚してしまった・・・
またキャップのできる缶コーヒーを買い、いっぷく、
こんどは、しっかり固定し、出発!
の前に、バイクを見ると、なにやら、ブローバイのホースからオイルがしずくになってる
恐る恐るオイル量を見てみると、ゲージの先端に触らない、
「やっば」
オイル食いはわかっていたが、「そんなにかよ!」
ここまで走ってきたし、まったくの空ってことはないだろう。
近くに落ちていた小枝で確認、かなり下の方でやっと触れた。
一度こういったのを発見してしまうと、困ったものだ、
いままで散々、あおってきたアクセルが急に開けられなくなってしまう、
マップルをみるとしばらくは、スタンドもなさそう(T_T)
平均速度が、いっきに落ちる。
こんなことなら、携行缶でなくオイルもってくればよかった、
しばらくすると、スタンドを見つけ入ると「オイルは置いてない」だって
ますます不安になる、「このまま焼きついてしまったら」・・・・
怖い・・・怖い・・・
途中の道の駅できゅうけい
土産ものを購入し自宅に発送してもらう。
出発してすぐ、急に空が暗くなってき、路面が濡れてきた。
しばらく走ると、路面は、水浸し、しかし雨は降ってない、少し前に
土砂降りがあったようだ、マップルでみる向かう方向が真っ暗だ、
思えば、自宅を出てから、ずっと天気に恵まれてきた。
一日くらいカッパ着ても仕方ないかと思った。
すると「あっキタキツネ!ん?なんだ?首輪?犬?」がいた。
たちよると土産やの客寄せだった。
一台のスクーターが停車しており、初老のおっちゃんが
「いやー降られたねー」と一言、いやいや、おれは濡れてないんだけど・・・
少し前を走ってた彼は、おもいきり降られたようだった。
60すぎのおっちゃんは名古屋からで、毎年来ているそうだ。
「では、気をつけて」と先に出発
スタンドをさがそう、ホームセンターでもいい、
そんな都合よくありそうもない町並み
「あっ、スタンドだ」
ガソリンを満タン、「オイルも入れてください」
「車用しかないですよ」と店員
じゅうぶんです。とりあえず500ml入れてもらい
ゲージをみるとかすかにさわる程度、「まあ、いいか」
ひと安心し、先を急ごう
それにしても、自宅を出る前にオイル交換し規定量きっかり入れたはず
かなりの消費だ、「下がりだな、リングかな、シリンダーかな?」などと考えながら
快調に進み、大雪湖を過ぎる
ゆっくりしたいとこだが、時間がない、
天気も回復し、旭川市内に入った、「ひさしぶりの都会」と感じた。
しばらくすると、また田舎道、疲れた、お昼も食べてなかった
セイコマにより、お店の裏側できゅうけい、
私は、「コンビニで車止めに座り、パンをかじる」といった行為ができない、
年齢のせいか、そんなみっともないことが許せないたちだ。
裏側でかくれるように休んでると「ガタンガタン」と、あの音が聞こえてきた。
「おー、なかなかいいねぇ」
一輌だけの機動車が、いい感じ、なに線だかもしらない、
もう、こんな時間だ、もうすぐ4時、あまりゆっくりもしてられないが
動きたくない、暑くも寒くもないちょうどいい、また風が心地いい、
20分くらい休んだあと、南へ向かう、
しかし、旅をしてきて思ったが、エンジン始動のキックがおっくうだ、
他のライダーはボタン一つでかけてしまい、すぐに出られる、
12Vで携帯も充電できる、ナビまでついてる、
別にこだわりがあるわけではないが、このSはノーマル6Vのまま
今まで、6Vに不満がなかっただけだった。
たぶん、帰ってからもこ6Vのままにしておくと思う。
しかし、いまは、くやしい-
しばらく走りホクレンがあり、満タン、赤フラッグゲット!
残すは、イエローのみ、全種ゲットできそうだ。
美瑛まで数キロの看板が出てき、「うわー、こんな時間かよ、」
バーパッドに付けた時計をみた。「かなりやばいかも」
「南幌まで今日中に行けんのか?」
Sは元気そうだが、私は、もう、へとへと、
また、きゅうけいしてしまってる。
申し訳ない、Mさんに電話をすると出ない、Mさんは青森から上陸し
今日が北海道初日、まだ、走ってるんだろう、と思い
「行けそうにない」とのあやまりのメールをいれた。
再出発のキックがおっくうだ、いっぷくの時間が長くなってる、
美瑛に着いたころは6時を過ぎていた、
キャンプ場を探さなくてはならないが、「一泊ぐらいは、ホテルにでも泊まりな」
と言ってた妻を思い出す。今日はいいか?、実際テントを出し、後かたずけなどを
思うと、すごくおっくうに思えてきた、
マップルから数件の安宿に電話すると、2件目でみつかった、
時間も時間なので夕飯はできないとのことと、全館禁煙だと言う、
部屋での喫煙を発見したら罰金とのこと、しかたなく了承した。
美瑛では、よくいう〇〇の丘や、〇〇の木ではない丘が見たかった、
以前バスツアーで来た時は、時間がなく車窓からの見学だったが、
ただの畑がやたらときれいに見えた。ゆっくり見てみたいと思ってたのだ。
暗くなるまでの時間、誰もいない丘が、すばらしくきれいだ。
「やっぱり、きてよかった」
なだらかに起伏した麦畑、きれいだ、
暗くなまであちこちの名もない丘をまわった。
コンビニで夕食を買いこみ宿に着くと、かわいい女の子がむかえてくれた。20才くらいかな、
いかにも北海道の片田舎の子といった感じで、素朴そうでかわいい、
「全館禁煙ですから」と強く言われ、部屋に案内された、
テレビもないベッドが2つあるだけの部屋、「うん、じゅうぶん」
禁煙と言われると、逆に吸いたくなる、外に出ると灰皿が用意されてる、
いっぷくした。
「お風呂、入れますよ」と、女の子
支度をし、入浴、そうだ、昨日は入ってなかった、「きもちいい」
お風呂を出、外を散策、真っ暗だが星がきれいだった、
ロビーにもどると、さっきの女の子が小説を読んでる、
その子にこの旅で、廻ってきた宗谷や知床のことを話すが、いまいち伝わらない、
聞いてみると、高知県からバイトで来てて、先週きたばかりらしい、22歳だって
「北海道の素朴な子」私の勝手な思いちがいだった。
「そうなの?」とわらった。
奥からオーナーらしき奥さんが笑いながら出てきて、あいさつしてきた。
「茨城では、なにがおいしいの?」とオーナー
何も浮かばないわたしは「妻の料理かな」とふざけるた。
しばらく会話し、思った。昨日からの、あの、ふと襲うさみしさ、
ホームシックだったみたい、やたら人との会話が嬉しかった。
そうだ、きのうは、ほとんど誰とも会話してなかった、
10時まえにはベッドに入りすぐに寝てしまった。
翌朝、6時まえに起きると、今日もいい天気、
あさごはんは7:30とのこと、時間がもったいない
近くの丘にバイクで出かけた。
きのう夕方みた景色とまた違い「すばらしい、きれい」の連続、
この景色、空の色!
「おっ、かわいいトラクター」
エンブレムに「DEUTZ」の文字、エンジンを見ると、ラジエターがない、
ヘッドにフィンがある、空冷2発だ、「かっこいい」
こんなのも大すき!な私。
宿に戻ると、朝食の用意が2つさせており「おはようございます。」と、昨日の子
「さ、どうぞ」と、テーブルに案内された、客は、私のほかにも一人いたんだ、と、思ったら
その子がイスにすわり、「いただきます」だって、
なんだ、俺一人だったみたい、女の子と向き合ってすわり、朝食を済ませた。
荷物をまとめ、パッキングし「さあ、最終日だ」
お世話になりました。
最終日、8時すぎに出発
富良野に入ったが私は、さほど「北の国から」に興味もない、
富田ファームもバスツアーで寄ったとこだ、通過
早いとこと、苫小牧近くまで行き、ゆっくりしたかった、
国道237を南下し占冠に入り道の駅「樹海ロード日高」でいっぷくきゅうけい、
左折し「樹海ロード」を走る、いい景色、きれいだ、
夕張に入り、道の駅でまた休憩、夕張メロンソフト「ミックス」を食べた、「あまっ!」
いよいよ苫小牧も近い、安平町のホクレンで残りのイエローフラッグゲット!
まだ、12時前、今日は時間に余裕がありそう、25年前に新婚旅行で行った
洞爺湖へ行ってみるか、と地図で見るとそこまでの余裕はないみたい、あきらめた。
ほかにどこか、とみてると近くに「鶴の湯」、温泉があるみたい、
行ってみると、スーパー銭湯みたいな感じ、お湯はすべすべで私好み、
客は、私ともう一人だけ、ゆったりできた、
湯あがりに「北海道限定、キリン・・・」を飲み、(名前わすれた、ガラナとかなんとか?)
遅いお昼ご飯をたべ、ながめのいっぷく、
さあ、港へ向かおう、途中のローソンで船内での食事を買い、港に着いたのが3時ごろ
乗船受付で並んでいると、「あっ来るときいたカブのひと!」私の後ろに並んでる。
「来る時も一緒でしたよね?」と声掛け、「どこからですか?」
「茨城です」と私、「ん?」
きいてみると、なんと同じ町内、しかもすぐ近所!
「〇〇商店のとなりだよ」、驚いた、こんなことがあるんだ、
ふたりとも、目が点、大笑いでした。
時間になり、乗船すると、カブ氏と同部屋だった。
フェリーは出港し、ロビーに行くと、70前とおぼしき方が、
海を見ながら、ウイスキーのロックを、ホタテの貝柱でやっている、
「かっこいい」
呑めない私には、うらやましく思えた。
となりのイスが空いてたので「空いてますか?」と、ことわり座ると
「よかったらどーぞ」と、ロックをすすめてくれた。
呑めない私は、丁重に「せっかくですが」とおことわりした。
話してみると、この方は、東京からのライダーだという、
「昔は、でかいバイクで来てたが、いまは250のスクーターだよ」と、話す、
行きは、青森まで高速で行き、岩手から青森まで雨に降られ散々だった、などと
話してくれた。タフな方だ。
私も一人旅です、と話すと、打ち解け、一時間以上話してた。
カッコイイ紳士だった。
部屋に戻りカブ氏とまた、語りだす、
私が、宗谷や知床がきれいだったとか、話すと、カブ氏は
島へ行き、釣りを楽しんできたらしい、食べ切れないほどのさかなを、さばき
夜は、ほかのキャンパーたちにおっそわけし、そのうち宴が、などと
楽しそうに語ってくれた。
カブ氏も以前は、大型バイクであちこち廻ってたが、ここ数年は
カブで来ている、「ゆっくり北海道を楽しむには、カブに限る」、と言った。
「景色もいいが、数日で飽きる、やっぱり、旅って出会いなんだよな」
と、深く語りだす、いかにお金をかけずに楽しむか、らしい、
じつに、深い話だ、初めての北海道だった私には、まだ、わからない(かなしいけど)
船内で映画が始まり鑑賞し、いっぷくして早めに寝た。
夜が明け、デジカメの映像を見、思い出してると、やがて大洗港着、
下船の準備をしバイクのある甲板に降りると、昨夜の東京からの紳士がいた。
「ゆうべは、ごちそうさま」とあいさつし「また、北海道のどこかで」とメットをかぶり
お互いフェリーを降りた。
フェリーを降りるとみんな、蜂の子を散らすようにいっせいに出ていく。
見覚えのある大洗の町、茨城に着いてしまった、終わってしまった(T_T)
ゆっくり帰宅、
帰宅すると、誰もいない、
「なんだよ、いろいろ話したいのに、」
荷物を下ろし家に入ると、「ピンポーン」
誰か来たみたい
佐川急便だ、おととい送ったお土産と同着だった。
私へのお土産はこれ
完結・・・早々に思い出になってしまうのかな?・・・・