オーストラリアのバートン・ヴィンヤーズは、2005年に少人数で設立されたまだ新しいワイナリーです。
現在ではオーストラリアの20大ワイナリーのひとつに数えられるまでに急成長しました。ブランドの売り上げではTOP17に名を連ねるほどです。
量だけでなく質の高さにも定評があり、高い注目を集めています。
ただ日本ではあまり目にしませんね。コスパが高いのでこれからもっと入ってくるかもしれません。
今回はシラーズを飲みました。エチケットにはシラーズと表記されていますが、シラーズの他、ルビーカベルネとメルローも少量ブレンドされているようです。
スパイシーでスモーキー。
香り強いです。
ステンレスタンクで発酵、熟成。熟成はオークスティーブで3ヶ月と案内されています。
樽熟成じゃないの?オークスティーブって?
ワインは樽で熟成させるものがあります。この樽ですが、平らな板を火で焼きながら湾曲させて樽の形にしていくわけです。その焼いた樽から貯蔵したワインに香りが移ります。これがいわゆるロースト香と言うもの。
火入れの加減で、ロースト香は変わっていきます。
焼き具合の軽いものから順に、出てくる香りを並べると次のようになるそうです。
ヴァニラ→トースト→モカ→焙煎したコーヒー→燻煙→コールタール。
こうしたロースト香は、ワインに複雑さを与えるのですが、樽自体の価格や貯蔵場所、管理等の資金そして効果が出るまでの時間がかかるのが問題点でした。
そこで、効果を手軽に得るために樽に入れるのではなくて、ワインに樽の素材を入れて同じ結果を得ればいいのではないかと、ニューワールド等で始められた方法があります。
それはステンレスタンクや何年もたった樽で熟成させる際に、樽の素材であるオークのローストしたチップを袋に入れ、さながらティーバッグのように使ったり、板を一枚ローストして使用するなどして樽と同じ効果を狙う方法です。
この板をローストして使用することをオークスティーブというのだそうです
初めはうまくいかなかったそうです。それは樽の場合空気に触れながら熟成していくのに対し、樽の素材をワインに漬けただけではそれが出来なかったためでした。しかし、1990年のマイクロオキシジェネレーションという技術が開発され、少量の空気をステンレスタンクに注入し、樽と同じ効果を得ることが出来るようになりました。
これによって、樽を使用せずに樽と同じような効果を作り出せることになり、今では世界中で使用されているそうです。
EU圏でもドイツの一部をのぞき2006年10月にはこの方法が認められました。知らなかったなぁ。
こうして、樽を利用するより安価にロースト香が得られ、複雑な風味を付けられた訳ですが、使う理由は分かるけど、なんだか微妙な気分になるのは私だけ?
気づかなかっただけで、もうたくさん飲んでいるんでしょうね。
手軽に効果が得られるからといって、果実味満載のまだ若い赤に、樽香ブンブンなんていう厚化粧はごめんですので、この技術上手く利用していただきたいものです。
そう言えば、日本酒の瓶詰めの樽酒も、日本酒に杉の木の木片を入れて香りを付けていると聞いたことがあります。これと同じ事ですね。
樽に替わるこれら代替え品を専門につくっている会社もあるそうで、これは「ワイン・トーク カリフォルニア」というサイトの「オーク代替品」という記事に詳しく書かれています。興味のある方はこちらもご覧ください。
さて、ファウンド・ストーン・シラーズですが、ちょっと樽香が強い気がします。またスパイシーなのですが後味に甘味が残り、食事を選びそうなワインでした。
現在ではオーストラリアの20大ワイナリーのひとつに数えられるまでに急成長しました。ブランドの売り上げではTOP17に名を連ねるほどです。
量だけでなく質の高さにも定評があり、高い注目を集めています。
ただ日本ではあまり目にしませんね。コスパが高いのでこれからもっと入ってくるかもしれません。
今回はシラーズを飲みました。エチケットにはシラーズと表記されていますが、シラーズの他、ルビーカベルネとメルローも少量ブレンドされているようです。
スパイシーでスモーキー。
香り強いです。
ステンレスタンクで発酵、熟成。熟成はオークスティーブで3ヶ月と案内されています。
樽熟成じゃないの?オークスティーブって?
ワインは樽で熟成させるものがあります。この樽ですが、平らな板を火で焼きながら湾曲させて樽の形にしていくわけです。その焼いた樽から貯蔵したワインに香りが移ります。これがいわゆるロースト香と言うもの。
火入れの加減で、ロースト香は変わっていきます。
焼き具合の軽いものから順に、出てくる香りを並べると次のようになるそうです。
ヴァニラ→トースト→モカ→焙煎したコーヒー→燻煙→コールタール。
こうしたロースト香は、ワインに複雑さを与えるのですが、樽自体の価格や貯蔵場所、管理等の資金そして効果が出るまでの時間がかかるのが問題点でした。
そこで、効果を手軽に得るために樽に入れるのではなくて、ワインに樽の素材を入れて同じ結果を得ればいいのではないかと、ニューワールド等で始められた方法があります。
それはステンレスタンクや何年もたった樽で熟成させる際に、樽の素材であるオークのローストしたチップを袋に入れ、さながらティーバッグのように使ったり、板を一枚ローストして使用するなどして樽と同じ効果を狙う方法です。
この板をローストして使用することをオークスティーブというのだそうです
初めはうまくいかなかったそうです。それは樽の場合空気に触れながら熟成していくのに対し、樽の素材をワインに漬けただけではそれが出来なかったためでした。しかし、1990年のマイクロオキシジェネレーションという技術が開発され、少量の空気をステンレスタンクに注入し、樽と同じ効果を得ることが出来るようになりました。
これによって、樽を使用せずに樽と同じような効果を作り出せることになり、今では世界中で使用されているそうです。
EU圏でもドイツの一部をのぞき2006年10月にはこの方法が認められました。知らなかったなぁ。
こうして、樽を利用するより安価にロースト香が得られ、複雑な風味を付けられた訳ですが、使う理由は分かるけど、なんだか微妙な気分になるのは私だけ?
気づかなかっただけで、もうたくさん飲んでいるんでしょうね。
手軽に効果が得られるからといって、果実味満載のまだ若い赤に、樽香ブンブンなんていう厚化粧はごめんですので、この技術上手く利用していただきたいものです。
そう言えば、日本酒の瓶詰めの樽酒も、日本酒に杉の木の木片を入れて香りを付けていると聞いたことがあります。これと同じ事ですね。
樽に替わるこれら代替え品を専門につくっている会社もあるそうで、これは「ワイン・トーク カリフォルニア」というサイトの「オーク代替品」という記事に詳しく書かれています。興味のある方はこちらもご覧ください。
さて、ファウンド・ストーン・シラーズですが、ちょっと樽香が強い気がします。またスパイシーなのですが後味に甘味が残り、食事を選びそうなワインでした。